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2005年05月14日

ススタケ

最近実家から山菜が送られてきた。唐突に今日届くはずだからと言われるや否や、蕨、薇、タラの芽、ススタケがやって来た。東京ではどれもほとんど食べる機会がなく、なんだか懐かしく感じてしまう。特にススタケとは久しくお目にかかっていなかったから、嬉しいことこの上ない。ススタケは、関東の方では取れないものなのかあまり知られていないようだが、10〜15センチくらいの細い筍で、私の田舎(富山)では結構有名な山菜だ。
早速、皮が付いたままの生のススタケを火の上で転がすこと約5分、竹の焼ける匂いが部屋中に充満し、涎がジワジワ染み出てくる。表面は焦げても中は大丈夫。熱いうちに剥いていくと綺麗な鶸色が湯気を上げながら現れる。ささっと塩を振掛けぽりぽりやると、熱燗をキュッとやりたくなるのが人情である。いつの間にやら、近くの酒屋で安酒を貰い、ちびちびやりながら真っ黒なそいつを割箸でコロコロ転がしてると、ふっと小さい頃の記憶が甦ってきた。幼稚園の頃だったかよく父親に連れられて山菜取りに行っていた。少し探してみると次々に見つかるもので、時間も忘れ宝探しの気分で山中を駆けずり回ったものである。
楽しかったな〜山菜取り。でも今は食べるだけでいいや、なんてなことを思いつつ、もう一口ぽりぽり。
普段ではなかなか味わえない田舎の贈物であった。

投稿者 tsubaki : 2005年05月14日 19:22

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コメント

 ススタケってのは、色の名まえでしか耳にしたことがなかったんで、調べてみたら、チシマザサってのが正式名称みたいですな。
 何にしても、細い筍を炙ってほくほく喰うのは相当に美味そうだ。燗に剥いた皮を突っ込んだりすると、どうだろうか。それも、いいんじゃないかなあ……てな、ことを。

 ところで、鶸色って、私は全然思い浮かばない。そもそも鶸の類は川原鶸ぐらいしかみたことないしな。

投稿者 Zenta : 2005年05月14日 22:44

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