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2005年06月21日

TRIO LOS YAMOS

 クモやらゴキブリやらダニやらカやら、昆虫との同居はさして珍しくもないが、動物となると、東京では家の中まで入ってくる奴はあんまりいない。田舎に居た頃には、隙間だらけの離れの物置き部屋で朝起きたら、畳の隅にちっこいヘビがいて腰を抜かしたこともある。ホームズの『まだらの紐』の恐怖にしばらくその部屋で眠れなかったっけ。でも、ここではネズミか、あるいはこの時期ならヤモリぐらいか。
 うちのヤモリは、去年まで二年ばかり三匹トリオで出現。開けっ放しのトイレの窓から、約3センチ地点までが巡回テリトリーになっているようで、たまに出くわしても逃げるでもなく、じっとして、じつに愛らしい。
 そのトリオ・ロス・ヤモスが今年は一匹しか来ない。浮気したか。

050621mm.jpg

 ちなみに、かつてヤモリがなんで守宮なのか調べて、からす新聞に書いたことがある。再掲する。

 平安時代の百科事典『倭名類聚抄(わみょうるいじゅうしょう)』によれば、
「常ニ屋壁ニアル故ニ守宮ト名付クナリ」

 こちらは表で、裏もある。

 江戸時代の辞典『大和本草(やまとほんぞう)』曰く、
 「コノ血ヲ婦人ノ身ニヌレバヲチズ(落ちず)、婬事アレバヲツルト云フ、此レ故ニ宮中ヲ守ルトイフ意ヲ以テ、守宮ト名付ク」
 つまり、子宮を守ってくれるから「守宮」。浮気をテストする。

投稿者 shachi : 2005年06月21日 23:59

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