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2005年07月09日

050709

日大の大学院で、建築デザイン設計の前期講評会にゲスト講評者として出席した。ひとつのユニットで、阿佐ケ谷団地が課題として取上げられたことが直接の理由でもある。ほかの3ユニットと共同で、まる一日かけ26作品について講評した。いくつかの講評に値する作品はあったが、総じて、大学院の建築デザインの授業であれば、もっと建築は如何にあるべきかという議論がなされるべきものと思って少しばかり身構えて行った私にとっては、実に肩透かしを食わされた感じだった。講評の途中で、まあみんながんばってるな、とふと思った瞬間があったのだが、その時私はこれを3年生の課題と勘違いしていたのだ。思考のレベルにおいて、中では阿佐ケ谷団地の課題が少しがんばっている感じは受けた。ただ、建築というものや場所をつくることについて、身体から滲みでるようなリアリティーをもちえていない彼らにとっては、この場所をどう考えるかという段階にたどりつくことがやっとだったようで、住空間そのものや住み方への提案ができている案はほとんどなかった。せっかくここまでやった課題なのだから、夏の時間をつかってその辺りをよく考え、レベルの上がった作品として完成させて欲しいものだ。できたら団地でも見せてもらいたい。

投稿者 geta : 2005年07月09日 21:38

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