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2005年09月06日

ある候補者の休日

 「それではご来賓を代表していただいて、元衆議院議員で、今回の総選挙にも立候補しておられる××××様より御祝辞をいただきます」

 ええっ?公示日過ぎて結婚式に出る奴なんているのか?まじで?

 「えー、ただいま御紹介いただきました××××です。御新婦の父上とは・・・・・・・・・実を申しますと御本人とは今日が初めてでして・・・・・・お美しい・・・・・・・・・好青年・・・・・・」

 さすがに生臭い話は一切なく、一般に国会議員の得意とする型通りの褒めちぎりである。平時、これは議員先生方の日常業務の一部であり、何度も見たことあるけど、それにしてもあれかな、彼は比例区単独ってやつかな。名簿順位いいとこもらってて余裕かましてるってわけか?世論調査好調だしな。でもなんか緊張感ねえなあ、醒めてるっていうか。まあそんでもあれだろうな、乾杯したらとっとと帰るんだろうな。

 それが、いつまでたっても帰らない。隣の席の青年と何やら談笑に花が咲いてる様子で、宴は続く。

新婦上司のスピーチ
 「私が出張したときに、飛行機を往復で取ってくれと頼んだんですけどね、それが仕事を終えていざ帰ろうと思ったら帰りのチケットがないんですよ。私キレましてね、『おまえいつから俺の上司になったっ。片道切符をよこすってことは、俺に転勤しろってことかっ。』そう言って怒鳴ってやったんですよ(爆笑)」

新婦より両親にお手紙朗読
 「高校生のとき、初めて門限破ったとき、お父さん初めて私の頭をぶちましたね。あのあと、一年も口きかなかったよね。ずっと無視してごめんなさい」(会場爆笑)

 おいおい、最後まで居ちゃったよ。

 調査した。彼は確かに立候補していた、やっぱり比例単独で。ただし、順位はすんごい下の方。重複立候補者が小選挙区の方で全員受かれば、あるいは奇蹟もないではないかも知れないが、過去の実績を見てもまず5年振りの返り咲きはないという立場なのであった。

投稿者 shachi : 2005年09月06日 03:04

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