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2006年12月20日

年の瀬の忙しなき

 年の瀬の忙しなさがひしひしと押し寄せる。いややわぁ。

 御存知のように、何時にどこへ、ってことになると、途端にやる気を失いがちな私であるから、普段からあまりきちんとした約束などせず、のらりくらりと暮らし、ばったりそこいらで出会したら、おっ、しばらくだね、一杯やるか、というような、まあ、そんな乗りが望ましい。なんだけれども、そうとばかりも言っていられないのが、人間というもの、社会的存在というものなのでありましょうか。
 で、忘年会のスケジュール調整などする訳ですよ。みなさんのご都合は如何がかしら、などと。あるいは、事前に予定を尋ねられた記憶がないのに、某日某所で忘年会やるので来てちょんまげ、などと一方的に通告されることもある。そろそろ昼飯かってな刻限に、親戚の叔母上が乗り込んできて、行き掛かり上、ささやかな忘年会になってみたり。忘年会の最中に新年会のスケジュール調整始めたりして。

 忙しい忙しいっていうけどさ、結局、呑んでばっかじゃん。そんなことを仰る方もおられるかもしらんけれど、いや、決してそんなことはないんです。呑む以外の用事だってもちろんある。あるんなら言ってみろ、と宣いますか。そんなこと言われちゃこっちも引っ込みがつかん。教えて進ぜよう。猫の注射である。何だ、君、今、鼻で笑っただろう。猫の注射てえものは大したイヴェントなのだぞ。
 もっと、他にないのか、と。あるよ。あるとも。ありますよ。どうしても知りたいというのなら教えなくもないが……ううんと、ええと、単車の修理。また、笑いやがったな。ばかもの。動かなかったら単車なんざ、巨大な鉄屑である。直さないでどうする。あほか。
 もう他にはねえのか、と……君も大概しつこいねえ。そんなことではワイドショーのレポータのおっさん連中と変わらんよ。能書きはいいから教えろ、だと。それが、人にものを尋ねる態度か。まあ、しかし、用事がないと思われるのも業腹だ。教えてやろう。末廣亭だよ。末廣亭。今月末までの招待券があるのである。口開けて笑いやがるとは、失礼な。
 おい、君、どこへ行く。帰るのか。何だよ、他にも用事があるんだぞ。聞きたくないの。ばかばかしいからもう結構だ、とおっしゃるか。まあまあ、ちょっと待ちなさい。まだあるんだから……って、行っちゃったよ。くそぉ、この忙しいのに、あのような愚か者の相手などしなければ良かったわい。

投稿者 zenta : 2006年12月20日 19:57

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