« 自転車で | メイン | 部屋改造計画 »

2007年03月07日

新記録かもしれない

 近所の友だちんちで、軽く呑む……つもりだったんだけれど、調子に乗ってずるずると居続け、終いの方では、些か脂っこい話に巻き込まれる形となり、時計を見れば六時。自転車を漕いでいるうちに陽が昇る。
 何だかんだ言っても、無事に家に辿り着けて、ああ結構、結構。しかしながら、泥酔甚だしく、横になれば少しはうとうとするものの眠れはしない。阿呆である。そのうちにじわじわと気持ち悪さが増してきて、やがて悶絶。阿呆である。床の上で反転を繰り返す。阿呆である。取り敢えず、体内のアルコール濃度を薄めなくては、と、水をがぶ飲み。がぶ飲みし過ぎて悪心が増す。阿呆である。しかしながら、このまま頑張っていれば吐かずとも何とか凌げるのではないか、という気がするもので、輾転としながら、録り溜めてある映画や落語を眺める。しかしねえ、こんな状態では楽しめるはずなどない。阿呆である。うぐうぐ。

 昼近くになって、何か少しぐらい食べた方がいいかな、という気がしてきたものの、いやいや、水以外のものを摂取したら吐くこと必至ではないか、と推測され、食事は中止。只管にだらだらごろごろずるずるごろごろを繰り返す。阿呆である。
 そして、四時。転機が訪れた。突然、猛烈な嘔吐感に襲われ、堪え切れずに吐く吐く吐く吐く、吐く。体内の全ての水分を放出し尽くすのではないか、という勢いで。ついでに、鼻水と涙もごっちゃになって。
 一段落したところで、嗽をしたら、水がいやに甘く感じられた。最後の方は胃液ばっかりだったものなあ。

 酒に弱いというのは哀しいもの、吐いたからといってすぐに立ち直れるわけではない。気持ち悪さは軽減したものの、まだまだ正常な生活に戻れるはずもなく、とうとう八時過ぎまで床でごろごろ反側反側。ああ、これは宿酔の最長記録かもしれん。実に恐ろしきはお酒様の魔力よのう、と呟いたところで力尽きた。

投稿者 zenta : 2007年03月07日 15:10

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://gokarasu.sakura.ne.jp/mtj/mt-tb.cgi/28

コメント

これは笑いましたよ。
うーん、もしかすると本当に「阿呆」ですか?
どこか壊れているに違いありません。

小生の場合、宿酔で気持ち悪く、夜まで何も食べられないということは、20代にはしばしばありました。

最近、酒に強くなったかと思っていたら、また弱くなりました。去年の今ごろは紹興酒を1本飲んでもケロッとしていたのですが、今はとても無理。もし頑張って飲んでも、翌日悶絶するに相違ありません。酒とは不思議なものです。

ところで、文中の「只管」が読めず、辞書で調べたところ、「ひらすら」と読むのですね。勉強になりました。みんなも読めなかったと思いたい。

投稿者 りんご : 2007年03月07日 18:06

>もしかすると本当に「阿呆」ですか?

 そう申しておる人間が我が家にも数名おります。
 その一方で、賢者をも阿呆にしてしまうとは、お酒様の威力とは何とも恐ろしいものであることだなあ、という見方をしている人間も一人いることを付記しておこう。

投稿者 zenta : 2007年03月07日 19:21

昨夜、缶ビール(350mL)を4本飲んだら今朝ちょっと気分が悪く、正午まで寝てしまいました。
会社に着いたときには13時半を過ぎていました。

お酒様とは、げに恐ろしきもの。

投稿者 りんご : 2007年03月08日 23:19

うちにもアホなら1人。

投稿者 quilt : 2007年03月09日 00:37

>うちにもアホなら1人
のアホどえーす。
しかし、高校時代にも朝一杯引っ掛けないと登校する気になれなかった私としては今更アホと言われても軽い眩暈に似た戸惑いを覚えてしまいます。
大体人間の発明品で酒と煙草に勝るものが有るんでしょうか。有るって言うなら挙げてみてください。(インスリンはまた別な話よ)
このブログを見たってお酒の話だと盛り上がってるでしょ?これだけでもお酒がどれだけ人を幸福にするのがわかるじゃない。嗜好品は全て人を幸福にするものでなくてはならない。ヘロインではこうはいかないし、たとえば米中首脳会談で会食中、カミソリで刻んだコカインを鼻で啜りながら会食してる風景なんて想像できますか?やはりここはマオタイ酒でなくてはいけません。そんな訳で、お酒に関しては長くなるのでまた稿を改めて。

投稿者 guffaw : 2007年03月10日 09:10

コメントしてください




保存しますか?