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2007年11月21日

風邪抜けず

 ずるずるずるずるとなかなか風邪が抜けず、すっきりしない。ちょっと微妙に頭の中ももやもやするわけで、そうすると創作活動なんかももやもやするような、演奏なんかももやもやするような、カレーを作ってみても、ばか話をしてみても、何だかみんな微妙にもやもやするような。

 先月、知り合ってから30年に垂んとする古い友人の個展を覗いた。作風が著しく変化していることに驚嘆する。良い意味での裏切りだ。こんなに大きく変わったのは初めてではないかと思う。近頃、彼があれこれのややこしい病で体調を崩していたことを知っていた私は、体調の変化が作風の変化となって表れたのだなあ、うむうむ、などと勝手に思い込む。

 遡ってみれば、私が単車の事故で頭に罅を入れてしまった時にも、作風の変化は生じたのであった。その直前までは、パンク/ニュー・ウェイヴの中でもアヴァンギャルドに寄った側にいたのだが、漸く退院して娑婆の空気を吸えるようになってからかなりの間は、猛烈にポップな方向に傾いてしまい、過激な音楽は、書いたり演奏したりという以前に、聴く気さえしなくなっていた。様々な音楽をあれこれぐずぐずするようになってから30年以上にもなる。その時々であっちこっちに揺れながら、曲折し続けているわけだけれど、あれほど劇的に嗜好が変わったことは、ない。断言。

 そんなわけで、風邪でずるずるもやもやな場合、ずるずるなりにもやもやなりに曲や文章を書けば、それが自然な私の今なのですよ、ほら。そんなことを嘯いてみるが……。

投稿者 zenta : 2007年11月21日 00:44

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コメント

「最近イギリスの若者の間ではパンクロックという音楽が流行しており、中でも『性手槍』という楽隊が人気だという。パンクロックなる音楽がどんなものかは知らないが、楽隊名からみてロクなものではないだろう」とは30年ほど前の、中国は『人民日報』の記事ですが、近頃では日中の違いこそあれ『赤旗・日曜版』に「ニルヴァーナ」だの「フー・ファイターズ」だのの活字が躍っております。ディランじゃないけど確かに時代は変っているのかもしれまへんな。

因みに勤労留学生の戴君に「性手槍」の意味を尋ねたら「おお、オチ*チ*」と嬉しそうに教えてくれました。

投稿者 guffaw : 2007年11月28日 03:31

韓国のパンクバンドがやたらとかっちょいいっス。

GUKDO

サビの部分が「気合いだーっ」と聴こえます。空耳?

投稿者 flint : 2007年11月28日 23:08

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