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2007年11月28日

&#8722

 「これってお宅で合ってますよね」と、顔馴染みの宅急便配達のおじさんがやってきた。差し出された荷物を見ると、タワー・レコードからのもので私宛てになっている。そう言えば、何日か前に、カツヒロシ絶賛お薦めのポルナレフの5枚組ベストを注文したんだったなあ、と思い出す。
 「ああ、うちです、うちです」
 「いやあ、変な住所になっているから、ちょっとだけ悩んだよ」と彼が指し示したところを見ると、番地の部分の数字の間の、本来ハイフンがあるべき場所が全て「&#8722」に化けてしまっている妙なラベル。「4&#87223&#8722……」ってな具合にぐしゃぐしゃと。何じゃこりゃ。
 「ここんちは毎日のルート配送みたいなもんだからさ、わかったけどね。じゃあ、判子、お願いします」

 ゆるやかな引き籠もり生活を送るためには、必然的に郵便や宅急便に大きに依存せざるを得ぬわけで、ま、その結果、配達関係の人々とは顔馴染む率が非常に高い。外……と言っても、近所だけどさ……で出会っても挨拶を交わすような仲になっている。加えて、この「全太」って名まえがね、住所特定のためには良かったんでしょうな。これが仮に「信夫」や「勇治」ってなものだったりしたら、ちゃんと届いたかどうか怪しいものである。

 タワー・レコードの伝票作成ソフトが壊れているのか、データを整理したおねえちゃんがハイフンを入れるべきところに全角マイナスを打ってしまったのか。兎にも角にも、いくら待っても注文していたCDが届かねえじゃねえかよ、こんにゃろめ、うぎゃぎゃぁ、と叫んでいる人が全国にはいくらもいるのではなかろうか、と心配になる。
 予約して心待ちにしている新譜がちっとも届かず、そのくせ、友だちからは、今度のアルバム聴いたか、まじくそかっこいいぞ、うしししし、なんて電話が入ってきたりしたら、そして、それが中学生の頃だったら、鼻血が出るほど悔しかっただろうなあ。今は……それぐらいじゃ鼻血は出ない。それは良いことなのか、悪いことなのか。

投稿者 zenta : 2007年11月28日 02:42

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