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2005年03月09日

ロゴ

 御存知の方も多かろうが、からす新聞ではロゴを公募している。けれども、今のところ、一件の応募もない。他人様に威張れるような名誉になるはずもないので、応募がないのも仕方がないところだろうか。これは金品で釣るしか方策はないであろう。然るに、からす新聞社にはお金などというものは金輪際存在した例がない。収入は全くなく、微々たる出費を繰り返すばかり。さあ、そこで、資金繰りをどうしようか、と考える仮編集長たる私。
 小さい頃考えた金策は、日本中の一人一人から一円ずつもらおう、というようなこと。今なら、それで一億数千万円が手に入ることになる。けれども、これには一億数千万人からどのように集金するか、という大きな弱点がある。雑に考えても、集金には一億数千万円の何倍ものお金が必要になりそうだ。これじゃ、話にならん。
 小学生の頃に考えた方法で何とかしようというのが、そもそも間違った話である。小学生なら面と向かって「一円下さい」と言ったところで、それほど妙でもあるまいし、実際、一円と言わず百円ぐらいくれる人だっていそうである。けれども、私、現在四十三歳の無職。「一円下さい」なんて、町中でやっていたら、強制的に転地療養させられてしまいかねない。
 もっと時流に乗った方法がないか。そう案じながら、漠然とテレビを眺めていた。何だよ、そんなに簡単なのか、と少々びっくり。だってさ、堀江とかいう口のとんがらかったおにいちゃんが、八百億円借りちゃってさ、大勝負でさ、みたいなことを言っているではないか。そうか、からす新聞社も、どこかから借りれば良いんだよ。早速、気前の良さそうなリーマン何とかというところに電話してみようかと思ったけれど、よく考えてみれば、からす新聞社にはお金を貸してくれそうにもない。交換条件になるCBだか何だかってものを出しようがないのだ。からす新聞社は「社」なんて自称しているけれど、何てことはない、ただの個人の集合体に過ぎない。しかも、経済的にはかなり非力な人々の集まりである。当然、株式なんか発行するわけにはいかない。駄目だ、駄目だ。リーマン何とかがいくら気前が良くても、手ぶらじゃ貸してくれっこない。
 そこで、もう一捻り。捻ったところで、思いついた。へへ、リーマン何とかじゃなくて、堀江とかいう口のとんがらかったおにいちゃんに借りちゃえばいいじゃん。一億ぐらいなら楽勝だ。諸君、考えても見給え、君が友だちから800円借りているとして、それが801円になったってどうってことないよね。そうなのだ。堀江とかいう口のとんがらかったおにいちゃんは既に800億円も借りているのだから、それが801億円になったところで何とも思わないに決まっている。今日はもう遅いから、明日の朝一で、一億円ぐらい回してよって電話してみよう、と思う。その一億円をロゴの懸賞金にすれば良いのである。そうすれば、世界中からこぞって応募があるに違いない。待てよ。ということは、自分でからすのロゴをデザインして応募しておいた方がいいな。だって、一億円貰えるんだよ、一億円。選ぶのは、望月だの、特派員Gだの、そんな面々ですよ。お願いですから私のを選んで下さい、って頼めば、そりゃ選んでくれるだろう。ははははは、こりゃいいや。こんな私も間もなく億万長者の仲間入りですよ。笑いが止まらない。からす新聞のロゴを公募にしておいて良かった。良かった。ほんとに良かった。つくづく良かった。

投稿者 zenta : 2005年03月09日 19:49

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