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2005年05月18日

いくつか

 丸谷才一のエッセーを読んでいて、びっくらこいた。数の話。a fewやseveral、あるいは、someがいくつぐらいかってなこと。
 私は「a fewは2-3」「severalは5-7」ぐらい、というようなイメージを持っている。恐らくは、中学校で身に付けたものだろうと思う。本を読んだり、外国人とコミュニケイトしてきた経験でも、それで違和感を感じたことはない。手元の辞書をざっと覗いても似たようなもんだ。丸谷も、まあ、私と大差ない感覚でいたようだ。ところが、デニス・キーンに「a fewは5-6-7」「severalは13-14」だと言われたもので彼は驚愕した、という記述を読んで私も驚愕した。この私の記述を読んであなたも驚愕した……って者が何人かいるだろうな。なかなか楽しい驚愕の連鎖ができそうだ。いや、まあ、それは今はどうでもいい。

 実のところ、a fewやseveralを数に直すといくつぐらいか、と問うたところで、詮無きことでありましょう。時代や空間、あるいは対象物に応じて変化するような代物であって、本質的に大きに曖昧な存在なのであるよ。曖昧だからこそ、a fewなどと言うわけであります。だから、多少のずれがあるのは、寧ろ、当然のことなのであるし、「数に直すと……」という試みが、そもそも馬鹿げているし、粋じゃないねえ。でも、気になる。「severalは13-14」ってのは、いくら何でもどうなのよ、という気がしてならない。そこで、私は、在英の弟子に調査を依頼したい。なるべく、ばらんばらんな人間を対象にそれなりの人数を相手にしてほしい。そうさな、several peopleには尋ねてみてほしいな……って、何人に質問すれば良いのだろうかねえ。

投稿者 zenta : 2005年05月18日 00:46

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コメント

 「a few:5-6-7、several:13-14」は、私にも驚愕です。特に a few の方。「ちょっと」の感覚だから「2〜7」ならまだわかるけど、だったら4以下は?って聞きたくなっちゃいますねえ。
 私自身かつてイギリスに滞在中、たしかネイティブに同じ質問をしたと思うんだけど、少なくとも
 a few:2-3、several:5-7(私もこれ、染みついとります)
を否定はされなかったように記憶しています。several はもっと上に向って幅があるよ、って言ってたような気はするかな。1990年のことですが。あんまり定かでもないところもあり、数字としてはっきり言ってみてくれ、って聞いたわけでもなかったと思うので、興味ありますねえ。外国人に聞いてみるのも面白そうですねえ。

投稿者 shachi : 2005年05月18日 05:14

すみません、遅れました。
軽く、クラスメートに聞いて見たところ、(イギリス人20〜27歳ぐらいの女の3人が対象) a few 2〜4 又は5 ぐらいで several 5〜8 ぐらいだと言う結果でした。一般人の感覚は私たちが思っているそれとほとんど同じようです。にしても、やはり何について話しているかが重要で、それによってはa few が10以下のどれか、severalがそれ上の適当な数字にも十分なりえると思う。との答えでした。
ちなみに、役立たずのフラットメイト(オーストラリア人)はseveral って聞いた時は特定な数字は別に思い浮かべないと言って譲らず、調査対象にはなりませんでした。また機会があったら、もうちょっと調べて見ます。

投稿者 kajiya : 2005年05月21日 07:09

 御苦労である。
 なるほどね。ま、サンプルが少ないから、手空きの時にでも、もう少し調査を続けていただきやしょう。

投稿者 Zenta : 2005年05月22日 00:00

ご苦労さま。勉強になります。フラットメイトの、severalは思い浮かばない、ってのも面白いね。日本語の「いくつか」みたいな感覚なのかな。でもそれじゃあ some との区別は?ってことになるわけだが。

投稿者 shachi : 2005年05月24日 16:21

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