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2005年05月31日

ジャングルで

 フィリピンのジャングルの兵士はさておき、まいどニッポン披露宴ジャングルの話。洋楽なら、歌詞の内容など気にしないというのもわかるが、森の奥は深い。埼玉方面の同業者によると、近頃人気はDef-Techの“My Way”(地方は東京に比べ圧倒的に邦楽の比重が高い)。

 手をつなげば怖くないから そこまでお前は弱くないから
 でもいつまでも そばにいないから

 あの、この「そばにいないから」んとこだけ、テキトーなナレーション被せてもらえませんか、ってリクエストもあったというが、そういう問題か。
 わかったこと:母国語だって、歌詞よりノリだ。
 強者はアメリカにもいた。新婦の学生時代のホームステイ先の家族が、西海岸の田舎州オレゴンから勢ぞろいでビデオを送ってきた。クライマックスの合唱曲のチョイスはビートルズの “I will”。

 Who knows how long I've loved you
 You know I love you still
 Will I wait a lonely lifetime
 If you want me to - I will.
(僕がどれだけ君を愛してきたか、誰も知らない
 知ってるかい、まだ愛してるんだ
 一生独りぼっちで待つのかって
 君が望むなら − そうするよ)

 みんな心底ノリノリだ。まったくもう、アメリカの一般庶民の振る舞いには、揚げ足取る気を萎えさせる土着の能天気さがあると、いつも思う。
              *  *  *
 家に帰って気づいたことがある。上記“I will”歌い始めの love が、follow とか obey −「従う」だったら、こいつはまさにミンダナオの本物のジャングルで、今も上官の命令を守る兵士の歌じゃないか。

投稿者 shachi : 2005年05月31日 03:47

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