« とある1日 | メイン | 素朴な疑問 »

2005年06月04日

地方の住宅は1日にして成らず?

住宅を設計し建てるということはとても大変だ。細かいところまで把握して、デザインも含め全て決めなければならないと考えているから、余計に大変な目に会っているのかもしれない。工務店や施主から色々な意見や要望が出てきて、思考が縛られていく感覚に陥るときがある。そんなときは何が楽しくてこんなことをやっているのだろうと気が滅入ってしまう。
ハウスメーカーの家なんてホイホイと建ち上がって、ちょっと目を離していたら人が住んでいる。木造で早いものなら1週間で人が住めるような住宅も販売されているそうだ。そんな住宅にも陰乍ら苦労している人々がいるのであろうか。
私の地元富山ではハウスメーカーが大手を振るって住宅を次々と建てている。4ヶ月ぶりに帰省してみると、実家の廻りの田圃が何件もの住宅になっているから驚いた。これが規格化・量産化が辿り着いた勝利の姿なのであろうか。そういった状況に慣れてしまった地元の人々に対して果たして自分の設計は通用するのだろうか。地元では相当な啓蒙活動をしなければならなそうである。

投稿者 tsubaki : 2005年06月04日 20:42

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://gokarasu.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/129

コメント

コメントしてください




保存しますか?