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2005年08月03日

リトル・オーキナーワ

 暫く振りに高円寺で呑もうってんで、のこのことチャリをこいで出動した。先週末の話。
 最初に、ライヴを一つ見て、さて、じゃあ、呑みに行きますかってことになる。「最近、新しいメンソーレ系ができたから、そこに行こうよ」と誘われる。メンソーレ系って、ねえ、あなた、意味は通じますけれど、私共は四十も過ぎておるわけであり、そのような物謂いは些か軽薄に過ぎませんか、と思わなくもなかったけれど、マイヤーズが、私の胃の中で、かめへんかめへん、いくつになっても軽くてええやん、と言うもので、まあ、良かろう、案内してくれ給え、と、件の店に向かう。
 到着したそこは、群星館(むりぶしかん)というビル。地下一階から三階まで全てがオキナワンな店ばかり。ちょいと曲がれば『きよ香』があり、真っ直ぐ行けば『抱瓶』がある。そんでもって、目の前には三階建てのオキナワン・ビルヂング。最早、ここはリトル・オーキナーワ。
 沖縄ビルの二階にある「うりずん食堂」という自然食系居酒屋的な店に入ろうとするが、入口辺りに人が滞っている。混んでるんなら、ほか行こうぜって、話になり、戻ろうとしたところ、あらっ、と声をかけられた。『きよ香』のママだ。腑に落ちない私たち一行をどうぞどうぞと導き入れる。カウンターには、ああ、『抱瓶』のマスターが。ここも、同経営でございましたか。このリトル・オキナワでは、どこで呑もうと同じ金庫にお金が収まる仕組みのようである。しかし、ビルごと沖縄ってのは、発想が凄い、というか、大胆不敵、というか、『抱瓶』って相当儲かっているんだなあ、などという、他人様の財布の算用をするような心貧しい話題で一っ切り。

 店は閉まるも、まだ呑み足りないてんで、向かったところがジョナサン。ジョナサンでワイン。四十過ぎた連中ばかりで、午前二時半のジョナサンでワイン。しかも、この時間になって人数が増えている。何とも不思議な夜ではないか。

 自転車をこぐ帰り途、生温い夜風に吹かれ、右へ左へふらりふらり。私はどこで呑んで、どこへ帰るのか。行き先はチャリンコに聞いてくれ。辿り着いたら、那覇だったりしてな……って、酔っ払いの考えることは想像力に欠けますなあ。

投稿者 zenta : 2005年08月03日 18:17

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