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2005年08月23日
プロの定番
夏の百姓仕事といえば、草取りである。これさえなきゃあ稲作畑作ちょろいもんだと、言い過ぎだが言い切っておく。農協に行って署名すれば(身分証明不要、偽名可)、見事雑草だけを駆逐する強力除草剤も手に入るが、やっぱ気が引ける。けっきょく効能そこそこのやつを撒いて、あとは人力ということになる。
今年は例年に増して草の量が多かったので、まずは足袋を新品に履き替えることで気を奮い立たせることにした。ピカピカだと、やっぱ気分が違う。
雑草の全体は見ない。あまりに多すぎてやる気が萎えるからである。屈み込み、目の前の草をひとつひとつ地道に片付けてゆく。最初のうちは調子もいい。夏草はやっぱ夏の季語だなあ、強者どもの、うーん、なんて余裕がある。1時間ほどすると、つらくなってくる。花なんぞ咲かしてると、花くそくらえ、スマップとかいってアホか、そらっとぼけた歌うたいやがってあっはっは。2時間を過ぎると、いわゆるランナーズ・ハイみたいなもので、意識は少し薄れ、心地良く、手が勝手に動くようになる。3時間で昼飯だが、汗だくで、ビールビールビールのはずなのに、体が止らなかったりするから不思議なもの。
飯を食ったら、午後もまた同じ3時間。そんなこんなな一週間であった。父親の世代では、草取りなど男の仕事ではないという気分もあるようで、昔からあんまりやりたがらないが、どうしてどうして、これは男たちの熱き挑戦なのだと、身に染みた俺である。
投稿者 shachi : 2005年08月23日 03:45
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コメント
のら仕事をやっていると徐々に楽しくなってくるのは何故でしょう?やっぱり土が日頃の溜りに溜った体内の毒素を吸収してくれるんですかねぇ?
私はお田植えファンです。
投稿者 flint : 2005年08月24日 16:52
本能に接するところは、 ある気がしますねえ。
投稿者 shachi : 2005年08月25日 01:23