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2005年08月25日

難波田龍起・史男展

 難波田龍起・史男展を観てきた。JR富山駅から車で15分ほどの閑静な所に難波田龍起・史男記念美術館がある。小さな美術館ではあるが、龍起・史男の画業が分かりやすく展示されており、教科書的に良くできた展示を観ることができる。

 私の眼を惹いたのは龍起の絵で、特に二人の息子が亡くなってからの一連の作品には圧倒される。それらには、自己の内面を擬と見つめ続けた執念のようなものが感じられる。妖しく深みのある色彩を纏った形のない形は、観る者の側に漣を立てるような攻撃を仕掛けてくる。思わず見蕩れてしまった。

 ギャラリーの方々は非常に親切で、頼みもしないのに、鑑賞する前にお茶で持て成し始め、帰る前にはコーヒーを出してきて、色々と話をしてくださった。というのも、滅多に観覧者が現れないそうで、偶に来たお客ということで、重宝がられたようなのである。ギャラリーを訪ねて、開口一番に「どういったご用件でしょうか?」というぐらいだから、一寸可哀想な気もする。

 東京の方でも難波田龍起・史男展を遣っているそうだが(東京オペラシティ)、もし時間に余裕があるようなら、富山の方にも行ってみたらどうだろうか。美味しい酒と魚もありますよ、っと言っても、やっぱり遠すぎて行かないよなあ。

投稿者 tsubaki : 2005年08月25日 13:32

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コメント

 オペラシティの方は行ってきました。けっこう良かったです。お薦めします。遺稿など読み込んでてひいき目になってるんだろうけど、息子の方が私は気に入りました。
 だから、いつかは富山。「ご用件」、積もる話、聞きたいです。

投稿者 shachi : 2005年08月29日 02:01

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