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2005年09月15日

いけないのはわかっているが

不機嫌に現場から戻ってきて、15分くらい経った後だろうか、事務所の電話が鳴った。出ると、現場の監督だった。その瞬間、いかにわたしが先の打合せで気分を害したか、くどくど言ってやりたい思いにかられた。そして、勝ちをつかむがごとく向い立って口を開いた。しかし、「あの」と言いかけたその時、それに覆いかぶさるように、今度は考えもしなかった言葉が向こうから発せられたのだ。「家にウィンドウズはありますか?」。わたしとしては後先読めず「はぁ?」、である。次の発言で自分がころりと機嫌を直されてしまうことも知らずに。監督がわたしの機嫌の善し悪しを察していたのかどうかは知らない。彼は、淡々と、まるで勝ちは自分の手のうちにあるかのように、こう切り出した。「チャーリーと〜っての、焼いてきたんですけど」。この言葉を聞いた瞬間、敗北感を感じつつも手のひらを返したように驚いてお礼を言っている自分がいた。

汚いな、わたし。いろんな意味で。結局ウィンドウズじゃなくてMacでも見れちゃったしな。

投稿者 to : 2005年09月15日 01:36

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