2005年11月15日
oxybition
中野の kanna という店で好宮温太郎という人と組んでの作品展示中です。春に続いて2度目。今回は、前にここにも書いた「オクシモロン」をコンセプトにしたエキシビションで、オクシビションです。私が色んな素材に色んな方法で文字を書いて、それを温太郎が細工して陳列しております。おまけとして、私がかつてからす新聞に書いた英文法の話をちょっとアレンジしたものをお持ち帰りいただいとります。たとえば“open secret(公然の秘密)”なら、
1998年のクリスマス。イギリスのエリザベス女王による国民に向けたメッセージの中に、次のような発言があった。
The young can sometimes be wiser than ( ).
「若者たちは、時として私たちより賢いことがあります」
女王の選択は we か us か。
というような話。答えは us。女王たるもの、伝統のクイーンズ・イングリッシュである than we をお使いなさいと、ちょっとした論争になったけれど、抵抗する学者や旧世代の努力も空しく、当時すでに than us 系が「正しい」ことは公然の秘密であった。女王は、あたし裸の王様じゃないのよ、と言いたかったのかもしれません。
それなら than we 系は消えちゃったのかというと、さにあらず。使うなら than we are まで言いましょう、という使い分けがあるようで、
No one is iller than me
「だれもおれより病気じゃねえ」
"No One's Iller Than Me" EMINEM
my mom does more dope than I do
「おれのママはおれがやるよりもっとヤクやってる」
"My Name Is" EMINEM
こんな感じであります。というわけでこの展示、27日までやってます。
投稿者 shachi : 2005年11月15日 14:12
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