« 地図見ず読まず | メイン | 無くならないこと »

2006年03月15日

続・情報赤札市

 またWinny話かよ。と、そう思われましょう。私だって、したかない。こんな話なんぞより、もうそろそろ桜で一杯、なんてことを書きたいと思っているのだけれどね。

 官房長官とかいう人が記者発表の席で「情報漏洩を防ぐ最も確実な対策は、パソコンでWinnyを使わないことです」などと言うておるのを目にして笑いが止まらなくなった。ははは、このおっさんもたまには気の利いた冗談をかますもんだなあ。なんて、思っていたんだけれども、どうも冗談ではないようなのである。
 またまた強弁上等で比較するなら、これって「交通事故をなくす最も確実な対策は車に乗らないことです」とか「汚職事件をなくす最も確実な方法は政治資金規制法と公職選挙法を撤廃することです」とか「米軍基地問題をなくす最も確実な方法は日本がアメリカの五十一番目の州になることです」、あるいは「死なないための最も確実な対策は生まれないことです」って言っているのと、同じこととちゃうんかい……って、強引過ぎますか。まあ、そうなんだけれども、官房長官というような職にある人間が国家機密まで漏洩している状況にもかかわらず、こんなことをしたり顔で述べているという図が、私の脳内の笑い誘引物質に訴えかけるというか、何というか。
 だから、本来なら、ばっかじゃねーの、などと言って、大笑いしたいところなんだけれど、そうする気になれない。そうする気になれないのは、メディアがしっかりしてくれないからである。テレビや新聞がきちんと批評精神を発揮していてくれるなら、私のような盆暗は安心して笑っていられるのである。なのにさ、日本政府斯く語りき的に、こんな幼稚な発言がさもまともな記者発表であるかのように報道されてしまうこの現実を見ると、笑ってられんよ。いや、ほんと。
 しかもですね、こういうことを私が言っていると、今更、何を言っておるんじゃい、と一笑される訳ですよ。娯楽に堕したあほたれメディアに批評性を求めるなんて、全ちゃんってばオコチャマなんだからぁ、的な笑い。もう、ぼくらはとっくに諦めてますよ、マスコミなんて勘違い野郎のぽんぽこりんなのだ、などと私の友人たち申すのでありますよ。せやけどね。わいは諦めとうないのんや。

 ううむ、私の周囲の人間全てが狂っているように思える。これは、つまり、世間から見ると私が狂っている、ということになるんでしょうねえ。ま、否定はしない。

投稿者 zenta : 2006年03月15日 23:17

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://gokarasu.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/404

コメント

winnyの問題は何年か前にもありましたよね。前に自分の周りでも、ウイルスもらっちゃってさ、なんて話してる奴もいましたよ。まぁ違法なことしようとしてんだから、それなりのリスク背負ってやれって思いますね。

投稿者 quwabara : 2006年03月18日 14:05

コメントしてください




保存しますか?