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2006年04月05日

まだ花見

 風が吹いて散り、また、今日の雨で散り、愈々桜も残り少なくなってきた。けれども、今晩だって花を楽しむことは可能である。「三日見ぬ間の桜」などという物謂いに象徴されるように、すぐに散ってしまう儚い花と思われがちな桜も、存外しぶといものである。しぶといのは花だけではない、今日も又、これで一杯やろうというのだから、呑む側も相当にしぶといと言えるだろう。花も呑み助も、こんなに散り際がしぶといとなると、日本の、というより、侍の美学に反しますなあ。さりながら、幸いなことに、私は侍なんぞではなく、町内の与太郎一号なのであるからして、散り際悪しく、つくづく見苦しく、今宵も盃を重ね続ける、と。

投稿者 zenta : 2006年04月05日 09:53

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コメント

甲府は今がちょうど見ごろです。
明日あたり、お花見する予定です。

投稿者 flint : 2006年04月08日 17:17

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