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2006年05月13日

台湾

 台湾に行ってきました。台中大都会歌劇院オペラハウスの設計契約交渉のためです。台湾に赴いたのはこれで三度目ですが、いつもそこはかとなく全体に漂っている柔らかな雰囲気に親近感を覚えます。もう夏のように太平洋の高気圧に覆われて、気温は高かったのですけれど、空気中に水分が多くて、陽射しは直接降りそそぐのではなく、気候はしっとりしていました。
 彼らが話す中国語も、なにかゆったりとしていて、アクセントも強くなく、水がさらさらと流れるような柔らかなリズムと抑揚があって、とても惹きつけられてしまいます。シンガポールや香港で聞く広東語ではなく、標準語(北京語)だからということですが、どうもそれだけではなくて、なにやら品のようなものを感じます。
 スイスに留学する前にウィーンでドイツ語を勉強したときに、オペラの立ち見席に夕方早くから並んで、台湾からきて声楽を勉強しているという女の子たちと、筆談をして長い待ち時間を過ごしたことを思い出しました。漢字は中国の簡体字ではなく旧漢字の繁体字ですから、われわれには、多少とも見慣れていて親近感があります。街にあふれている看板も意味を解そうとすると、それだけで結構楽しめます。
 契約でおもしろかったのは、中国語と英語で異なる内容が書かれていることを発見したことです。そんなことあっては困るのですけれど、ふと中国語を見るとなにやら英語に書かれていることが書かれていなかったのです。ほかにも何点かそんなことを見つけました。漢字の文化圏というものを感じました。
 中国語と英語が話せる人。日本語と英語が話せる人。日本語しか話せない人。中国語しか話せない人。全てがわかる人。と会議では、何がなにやらわからぬように、三つの言語が入り交じっていおりました。私は、とてもとても中国語を聞いているのが楽しかったですよ。そんななかで発見がありました。「信頼」は中国語でも「しんらい」と発音するらしいです。契約の交渉の席でそんなことを発見するのですから、さぞ大変な交渉だったと想像いただけそうですね。街のなか、ファミリーマートは「全家」でした。
(中国語の音声でもアップしてみましょうか。できるのだろか。(最近、カメラもですけれど、音の採取をしていましてね、これも楽しいのですよ。))

投稿者 geta : 2006年05月13日 16:30

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