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2006年09月05日

うるさいは八月蝉いウザいカメ椿象い

 夏、梨畑に入ると、五月蝿いってのは八月蝉いでいいだろうと思う。鳴き声はもちろんうるさいし、小便ひりながらやたらとぶつかってくるのもまことにうるさい。さらにやつらは樹液を横取りする害虫である。畑の脇に線香立てて“無縁さん”を供養する「盆ぐりゃあ殺生やめとかすか」と一時休戦するも、それを除けば地道に蝉を採って潰すのも梨百姓の日課である。
 しかし、蝉の影響が果たしていかばかりのものか、実のところはっきりとはわからない。抜け殻や死骸が土に帰るメリットもあるのではと思わないこともない。一方で、わかりやすい実害をもたらす大敵がカメムシだ。早くは実のちっちゃな頃から吸いつき、熟れるころにはボテッとご覧の通りのくぼみである。
060905mm1.jpg
これじゃあ商品にはならない。カメムシまじウザい。椿象い。中身は美味しいんですけど、って言っても、だったら安くしてよと、消費者の皆さんはおっしゃるであろう。対策として、夜間オレンジのライトを点けっ放しにしとくというのをやってるが、
060905mm2.jpg
大した効果は見られず、お手上げ状態。
 さらに、実のところカメ以前に、今年は長梅雨のおかげの日照不足で、いまいちわが家例年の実力通りの甘味が乗らなかった。特に主力の幸水は、まだ十分な日光を浴びる前に出荷期が来てしまうのである(贈答のお客さんの多くはお盆前の発送を希望する)。そんなわけで、知り合いやご近所にも、どうにも今年はねえと、言い訳しながら配った次第なのであった。こんな年もある。

投稿者 shachi : 2006年09月05日 15:29

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