« うーん、、 | メイン | 深夜の訪問者 »

2006年10月03日

稲刈り

 稲刈りは無事終った。ひょろっとしてた一本苗もしっかり分蘖して育っていた。
 わが家においては、稲刈りは田植えに比べて格段に楽である。それはコンバイン(稲刈+脱穀+袋詰機)が乗用だからである。田に入ると外側から刈り始め、ぐるぐる螺旋状に刈って行く。エレクトリック・ライト・オーケストラやら自作の歌やら口ずさみながら快調に飛ばす。いやしかし、気をつけねばあちこちに稗(ひえ)が紛れ込んでおり、一緒に刈ってしまっては一大事。
061003mm2g.jpg
 刈った稲は乾燥させる必要がある。かつては稲刈機の導入後も、刈ったあと「掛け干し」といって竹竿を組んで天日干ししていたが、そんな風景も今は昔の風物詩。周りを見渡すかぎりどこもやってない。そりゃ自然の方が味だって良かろうが、いつ雨が降るか知れないし、第一人手不足では致し方ない。うちの辺りに限らず、たぶん全国的に乾燥機頼み圧倒的と推察する。
 こうして籾(もみ)が出来上がる。あとは必要に応じて精米すれば、それがいわゆる「お米」である。わが家にも簡易精米機はあるのだが、それでは白米しか出来ない。というのはつまり、籾殻だけを取り除いて栄養のあるところを上手く残した玄米には対応していないということ。玄米を好むお客さんもいるし、なにより我が母と兄が健康オタクなので、玄米は必須。個人的には小学生のころ、試験的に始まった米飯給食がどれたけ待ち遠しかったか。
 玄米はもう農協に頼むしかない。そこで30キロの袋を18ばかり軽トラに積んでジェーエーに出発。見上げる高さの巨大精米機の仕事を見守りながら、農協の中堅タカギさんと父が雑談。
「今年ゃあわりと早めに刈っただけんどねえ」
「いやあ、こいでも遅いぐりゃあだよお」
「ほんとかねえ」
「うん、あと一週間は早くていいで。あとは味が落ちるばっかりだから」
「そおかい……」
など言ってるうちに精米終了。18は12になっていた。
061003mm3g.jpg
 帰り道、タカギさんって頼りになるのか父に聞いてみる。うちではそんなに早く刈ったことはない。たしかに彼はいろいろ教えてくれてありがたい存在だ。しかし、
「まだ青えうちに刈る気にゃあなんにゃあなあ」
その「青さ」を私は見たわけではないが、夏を過ぎれば稲はみるみる色付いてゆくのは確かである。
 来年どうするかは、それはまた来年のこと。ちなみに今年は豊作ではなかった。刈ってみて初めてわかる収量は、前年比8〜9割ほど。さらに天候不順のせいか、味もなんかいまいちで。梨に続いて、こんな年もあると再度納得。

投稿者 shachi : 2006年10月03日 17:01

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://gokarasu.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/568

コメント

コメントしてください




保存しますか?