« imagines | メイン | 久しぶりの対面 »

2006年12月13日

お猫様のワクチン注射

 先週はちび猫のワクチン注射。
 何にでも興味津々のお年頃ゆえ、外出用の籠を目の前に置けば、喜んで飛び込む。閉じ込められてもまだ余裕。肩に背負われて、自転車で出発してもまだ余裕。5分ほど走行し、病院まであとわずかという辺りになって、ちょっと鳴いてみたりするものの、まあ、大したアピールではない。診察台の上ではびくつきながらも注射に脅えることもなく、あっさり完了。で、とっとと帰宅。結構。

 本日は先住のでぶ猫様の番。
 まず、鞄に入れるまでが大騒ぎ。経験上この鞄が出てくるとろくなことはないと知っているのか、あるいは、人間どもの気配から良からぬ企みがあるに違いないと察知するのか。孰れにせよ、大騒ぎですわ。難儀なことよのう、お互いに。
 兎にも角にも、悪戦苦闘して、鞄に収める。この瞬間から哀れな鳴き声が止むことはない。たすけて〜、というような、ね。しかし、そんな叫びに惑わされている場合ではない。行動あるのみ。よっこらしょっと肩にかけると、非力な私には辛いほどのどっしりとした重量感。さすがである。
 泣き言を吐いてもしょうがないので、えっちらおっちら病院を目指してペダルを踏む。図書館に向かう辺りの坂が辛いね。嫌やわぁ。まじくそ息が切れますがな。そんな阿呆な愚痴を零しつつ進む。その間も、物凄い悲鳴をあげつづけるおでぶ様。みなさ〜ん、この人は私を拉致監禁しているのです、助けてくださ〜い、というような。憐れの極限という感じ。擦れ違う人の視線が冷たいのはなぜだ。君、君、君ぃ、私は、君のためを思って、注射に連れて行くのですよ。それを何だい、その悲鳴は。人聞きが悪い。堪忍しておくれなます。などと、ばかな独り言を続けているうちに、どうにか辿り着く。そして、ここで叫びは頂点に達するのである。そのあまりに悲痛な声に呼応して、病院内の他の猫たちも鳴き始めたりして。
 著しく手間取りながらも何とか済んで、家路につく。すると、急に大人しくなるのです。病院に連れていかれるということを察知するだけでなく、もう帰れるのだなあ、ということも理解しているようである。

 孰れにしても、私は精神的にも肉体的にも疲れ切って、おまけに懐具合も少々疲弊して、何なんでしょうなあ、と思わざるをえず。毎年のことだけどね。まあ、しかし、この程度の苦労で、お猫様の健康のお役に少しでも立てるのなら、ありがたき幸せ、と思うべきなんでありましょうな。下々の身とはそのようなものさね。お猫様に使える御同輩の皆様ならお判りいただけましょう。

投稿者 zenta : 2006年12月13日 19:49

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://gokarasu.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/621

コメント

家のガキ猫5名様も今月、ワクチンです。
毎年の恒例行事になった大仕事でございます。
猫連よ、来年は風邪ひかないでくれろ。

投稿者 flint : 2006年12月14日 01:45

 五匹かあ。すごいなあ。
 二匹で泣き言いっておる場合じゃありませんねえ。

投稿者 zenta : 2006年12月14日 08:11

コメントしてください




保存しますか?