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2006年12月28日

学んだことは・・・。

私は卒業に近づくにつれて実に寂しい気持ちになる。

それは将棋部を引退、
進路の話をする友人たちの話についていけなくなった、
漫画家である親の弟子入りをするため今に比べ会う友人が少なくなるということが影響していると思う。

後、三ヶ月もすれば中学校の友人同様
一年に一回会えば良い方、となってしまうと思うと気が重い。

しかし、そのような事を考えているときに友人や後輩は
「調理師免許取ったらメシスタントしに行く!」、
「卒業しても一緒に本を作ってビッグサイトで売りましょう!」、
「仕事帰りに車で寄るから!」といった言葉を頻繁にかけてくれた。

中学校のときはそのような言葉をかけてくれる友人など殆どいなかった為とても嬉しかった。

私が来年3月に卒業するこの高校は第一希望の高校から落ちて
もうどこも行くあてがないというときに受けた世に言う『不良高校』というところ。
(偏差値もお風呂の温度並み)

勿論私も「こんな学校で3年間も過ごすのかい。」とうんざりしながら
入学式に出席した記憶が今でも鮮明に残っている。

しかし、そこで過ごすにつれてわかったことは
『勉強が出来ないだけ』で『頭が悪い人物』はごく少数であるということだった。

3年になるあたりからこんな『不良高校』に通うのは家庭事情が原因ということもわかってきた。

私の身近にいる人達は片親がいないなど当たり前。

父親がいても毎朝五時に起きて掃除・洗濯・朝ごはんをつくるのに、
祖父が全く食べてくれず相手にもしてくれないという男子。

両親共におらず、施設から通っている後輩に、
父は小4、母は今年の秋に亡くなってしまい一人暮らししている後輩。

煙草と酒が原因で脳の病気となり幼稚返りしてしまった父が家にいる女子・・・。

しかし、これらの人達はそんな環境にはめげず、
皆、頭の回転が速く、集中力がずば抜けていてとても優しかった。

そんなみんなと将棋や演劇、作品作りを出来たことは何物にも換えられないものだ。

第一志望の高校では会えなかったことだろうとも思う。

高校で知り合えた人達との事ををいつか話にして漫画に描いてみよう。

『卒業』をただ単に寂しいと思うことからこのような前向きな気持ちへ切り替えてくれた友人達に本当に感謝しています。


投稿者 hal9000 : 2006年12月28日 21:05

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コメント

>煙草と酒が原因で脳の病気となり幼稚返りしてしまった父・・

ひょっとしてボクのこと?

投稿者 guffaw : 2006年12月29日 15:40

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