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2007年07月24日
器の主
恩人が末期癌と知り、話を直に聴きに行った。もう腹開けて手術するには手遅れでさ、去年の健診で癌の方も含めてしっかりやっとけば見つかってたはずなんだけどね、お前さ、健康診断大事よ、まじで、いやまじで。あと癌保険ね……。そんでさ、死んだら、ほんの少しぐらいいいでしょ、骨をむかし遊んだ湖に撒いてくれ……。
恩人は急変して亡くなり、慌てて用意したのは昨日までらっきょうが入っていた器。らっきょうが、お骨。意外だ。百円ショップで買ったとき、こんな予想はなかった。器の主定まらず、ゆく川の流れは絶えずして、らっきょうもお骨もよどみに浮かぶうたかたなんて、そんなふうには思えないよ。
それはともかく、風になってどっか飛んでるならいいけど、ここに居るなら、らっきょう臭くないか心配だ。とりあえず、晴れて飲めるようになったんだから、思う存分飲っていただこう。缶ビールを供え、蚊取り線香を焚き、合掌。 ん? 蚊取りは、おかしいのかな?
投稿者 shachi : 2007年07月24日 11:16
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コメント
蚊取り線香の香りは、日本の夏を彩る風物詩ってなもの。それなりにビールのつまみになるに違いない。あの世にはなさそうだし、最後にたっぷり堪能してもらおうよ。
投稿者 zenta : 2007年07月27日 19:59
ですよね。蚊も安心して成仏してくれるでしょう。
投稿者 shachi : 2007年07月29日 17:30