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2007年08月14日
ぎっくり
布団を畳もうとしてあっ!と思ったら動けない。ぎっくり腰なんて縁がないと思ってたのに痛ぇのなんの。
仕方ないから横になって本を読む。ここんとこ女房が凝っている横山秀夫を何冊か。このひと短編にいろいろ工夫を凝らしてなかなかよろしい。大ヒットの「半落ち」はちょっと半落ちだったけど。
中で一冊、「クライマーズ・ハイ」文春文庫(629+税)
NHKのドラマで見て随分リキ入ってるな、と思ったけど本編にはとても及ばん。
完成度が高くてね。日本の近作には珍しく泣かせに逃げてない。
たとえば「マルタの鷹」「羊たちの沈黙」「女王陛下のユリシーズ号」なんかの読後感?
舞台は群馬の地方新聞社。縦糸は例の日航123便。横糸は谷川岳一の倉沢衝立岩。
キーワードは親切にもちゃんと本文に書いてあったよ。
「邪心を御巣鷹山は許さない」
投稿者 guffaw : 2007年08月14日 15:41
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コメント
ぎっくり腰は癖になるので気をつけて下さいね。くしゃみをしてぎっくりになる事も・・・
早く治ると良いですね。お見舞い申し上げます。
投稿者 flint : 2007年08月15日 13:33
お気遣いありがとう。
「ギックリ」はインドメタシンと冷シップとマッサージで、それほど大事には至りませんでしたが、この数日間の「熱中症との闘い」にはホトホト消耗しました。
なにしろ、2日で10人死んだ埼玉の、西日当たりだけが滅法良い我が家は「カンボジアのオンドル小屋」状態。よく生き残ったもんだとは思うけど、やがて来る筈の第二波第三波を考えると寒気がして涼しくなりましたとさ。
投稿者 guffaw : 2007年08月19日 02:11
『クライマーズ・ハイ』読んでみました。よくできてますよね。なかなかおもろい。
ただ、ちょっと詰め込みすぎな感がありますな。もう十分に満腹です、これ以上喰えませんよ、って気になる。食後に珈琲を楽しみたいのになあ、というような。
投稿者 zenta : 2007年08月31日 14:09
うんうん、なるほど。
体質的な短編作家が長編書いたとき、有りがちなんですよね。構成を短編並みにぎちぎちに絞っちゃう。
でも自伝の要素の入った、ここまでの集大成らしいから勘弁してあげて。
昨日今日読んだのは短編集で「深追い」ってのと「影踏み」ってやつ。いろいろ趣向凝らしてて感心するよ。
この人、いつか「87分署」シリーズみたいなの書いたら面白いんじゃないかな。
投稿者 guffaw : 2007年09月05日 06:07