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2007年10月31日

カード、止められました。

 私はゆるやかな引き籠もりなどと自称しております。単に出不精というベースの上に、汚れた世間のストレスの波が押し寄せて、ああ、嫌な世の中だ、外になんか出たくないやい、というような思いが重なり、押し入れの中に閉じ籠もり……って言い張ろうと思ったけれど、私の部屋には押し入れはなく、やっぱり単に出不精なだけか。

 ネットワークの進んだ現在では、家から出なくとも、用事の大半が済ませられるのはありがたいことでありますな。その場合、必要になるのが、クレジット・カードというもの。ネットでのカード払いっておっかないんでしょ、などと言われることがあるけれど、まあ、カードで支払う場合、ネットだろうが実体のある店舗だろうが大なり小なり危険であることに大差はないと思う。

 孰れにせよ、私の買い物の過半はネット・ショッピングで。支払いはカードで。

 先日も、知人にプレゼントするために萬年筆のインクなんぞを注文したのでありますよ。作業は手慣れたもので、すいすいすすいってなもん。あっという間である。これで一週間もすればモノが届くだろう。
 ところが、翌朝、件の店舗からメールが届いた。貴殿の入力したカードは使用不可なので、振り込みか代引きにするかどうにかしろよ、というような内容。はてな。へえ、俺って、カード止められてんのか。そりゃすごいなあ。何か不思議だなあ。誰かに自慢したいなあ。などと、えへらえへらしていたのだが、よく考えれば、笑っている場合ではない。
 カード会社に電話して、「あんたのカード止められとるで」的なことを言われたんですけれどどういうことでしょうか、と問い合わせる。最初に出た女の人は極めて丁寧な応対ではあるものの、心なしか、あんた、そりゃ、あんたが貧乏やからにきまっとるやないけ、というようなニュアンスを、口調の端っこから感じられなくもない……って、そりゃ被害妄想かもしらんけれど。
 番号や生年月日などを伝え、担当部署にお繋ぎするので少々お待ち下さい、と宙ぶらりん。間の抜けた音楽を聞かされ続けること数分。ぼうっと受話器を持って待っているのって、阿呆っぽいし、手が疲れるますなあ、などと思いつつ、余った片手で鼻毛を抜いて、いててっ、などとやったりしながら、なおも待つ。十分近く経過したところで、先のお嬢さんが出て、すみません、該当部署が大変混み合っておりますので、こちらから連絡させていただきます、と仰る。こういう不毛な待ちぼうけも「骨折り損の草臥れ儲け」と言うべきかどうか。
 カードが止められたからって何がどうなるというのか。リアリティがなく、よくわからぬ私であります。
(まだまだ話が続くので、次週へ)

投稿者 zenta : 2007年10月31日 16:47

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