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2008年05月03日

park

東京の中心にも豊かな自然が残る緑地があって、武蔵野の大地を散歩するかのような気分を味わえます。今回はJR目黒駅からほど近い自然教育園というところに行ってみました。その森は、変化せず不変のようでいながら、実は今もそのかたちを変えつつあるというのがよくわかります。植生遷移といいますが、時間をかけて森が安定した極相にいたるということで、今はまだその途上にあるのです。明治神宮などもそのような植栽計画がされました。松などの生長の早い木々がまず大きくなり緑地をつくります。人の手が入って、その下で芽を出す低木が刈られているうちは、そこは松林なわけですが、手入れがされなければ、成長の遅い照葉樹が成長し、やがてそれらの陰となって松が枯れ、何十年か後には照葉樹の鬱蒼とした森になるのです。シイやカシといったドングリを落としてくれる木々がその照葉樹で、日本の多くの地域の原生植生ということです。目の前に現物を見ながら、自然のしくみをリアルに実感するのは楽しいことでした。樹木図を携え行ったのですが、国立科学博物館付属の自然園らしく、動植物の名前や解説がとても充実してたのはありがたかったです。
しかししかし、こういう自然は、もともと普通の生活に密着したところにあったのだよね。自然をもとめて電車に乗り都心に向かうとは、どうも不思議なものではあるわけです。
それにしても、いろいろな色の重なる緑はきれいで、やっぱり自然の中というのはいいんでしょうか、気持ちもまたゆったりとした晴れ晴れしたものになりました。園の中には湿地もあり、カワセミが生息してるらしいですよ。

投稿者 geta : 2008年05月03日 11:47

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