« 050421 | メイン | たばこ »

2005年04月22日

春と言えば辞書

 春になると、何故だか、辞書が気になり出す。家庭教師や塾屋稼業が長かったからだという要素が全くないとは言わないものの、昔から辞書が好きなのである。
 最近購入したものは、ちくま学芸文庫版の『言海』。敬愛する百鬼園先生様々を始めとする人々がいつも傍に置いていたという、あれである。私も手元に置いて、気が向いた時に引いてみているけれど、今のところ、私の素養不足が祟って世界にすんなり入り込めない。嗚呼、無教養の情けなさをしみじみ。
 もう一つは、ベリ・ベリ・チープな電子辞書である。今まで電子辞書てえものを馬鹿にしていた私である。机作業では紙の辞書が楽しいし、コンピュータ作業でならコンピュータで使用する辞書コンテンツの方が遥かに優秀だし、あれこれと使い勝手に応用が効く。電子辞書の出る幕なんざない。そう思っていた。けれども、近頃では大学に入学する若者が電子辞書を購入する率が高い、という記事を読むに至って、何とも情けない話だな、と憤り、しかし、待てよ、憤るにしたって、お主、電子辞書を使ったことがないではないか、と、いや、拙者、試さずとも想像で判り申す
……各々方、待たれい、待たれい、殿中でござるぞ……と、まあ、こんな猿芝居を演じたわけではなく、心の中でそう思って、取り敢えず、一つ入手してみようではないか、という気になったのである。本当は、仏和やリーダーズを含むような、高機能なものが欲しかったのだが、何せ、こちとら、大幅に手元不如意な為、仕方なく、極め付けの安物を選択した次第。で、使い始めて、不満は多々あるものの、大きな発見があった。机の上とマックの中以外でも辞書を必要とする場所があったのである。トイレと蒲団の中。これが、どうして、悪くないね。収録語数があまりに少ないもので、頻繁に載っていない単語に出会してしまうものの、文庫本よりも小さく軽く、低機能なだけに動作も速い。こうなると、もっと高機能の製品も試してみたくなるけれど、まあ、それは、また、いつか……また、いつか、なんて言って、相当遠い未来になりそうな気もするけれど。

投稿者 zenta : 2005年04月22日 18:57

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://gokarasu.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/86

コメント

おはようございます。はじめて投稿させていただきます。
電子辞書をめぐってのお話。
うちの長女が、高校の入学祝いに叔父から電子辞書をもらいました。ぱぱっ、ささっと使う時に重宝してるようですが、あれ、しおり機能があるんですってね(私は使ったことないので知りませんでしたが)。
ある日彼女が何気なくしおりを開くと・・・。そこには、ぎょっ!?と赤面するような言葉が次々と。つまり、中学生になった長男がこっそり人に聞けないような言葉を調べていたらしい(笑)。あとで聞いて目が点、うろたえ焦りながら消去しまくってた息子でありました。
この春、わが家での青春の一ページ。皆さんもお気を付けて〜〜。あはは・・・。

投稿者 Rika : 2005年04月23日 08:52

良い話ですなあ。
少年には、まずは紙の辞書で修行を積むように御指導下さいますよう。

投稿者 zenta : 2005年04月25日 14:35

コメントしてください




保存しますか?