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2005年04月28日

050428

昨日帰国した。今日は、即座に劇場の技術打合せである。まず、劇場を上下に重ねるという音、震動環境的に不利な提案を補強するために、音響専門家と対応策を練った。専門家の経験に基づいて、実さいの音環境の分析を行った。もちろん設計段階でも検討しているのだが、具体的な数値を確信を持って発表できるかどうかという最後の検討である。心配していた上下のホールの音干渉については、ふたつのホールで同時にクライマックスが訪れ、片方は祭りのような賑やかなクライマックス、もう片方はしんみりとした泣くような静寂のクライマックスだったとしよう。その音レベル差は非常に大きなものだ。数値で表すと75デシベルという値だが、これは普通の電車の車内の騒音と同等かそれ以上だから、たいそうな音である。しかしながら、どうもこれはクリアーできるらしい。
また、世田谷パブリックシアターに通い、舞台技術の詳細について打合せをした。バトンの吊り方や位置、滑車やモーターの種類やメンテナンスの頻度そのほか、今回求められているプロポーザルという提案形式においては、本来、現時点では必要ないレベルの設計内容だ。ただ、勝ちに行くときは徹底的にやらなければならない。

投稿者 geta : 2005年04月28日 19:21

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