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2005年09月21日

工事現場が工事現場で

 ライヴが近いのでスタジオに入る。で、帰りには、打ち合わせと称して、呑む。高円寺でも近頃は顔見知りの店が減ってるもんで、どこへ行こうかと悩まざるを得ない場面も少なくない。

 先週は『バーミィー』へ。工事現場とあさがやんずの面々(40%はダブってますからね)と。三時に閉めるというところへ二時を回ってから寄せてもらう。彼此、何年の御無沙汰か。十年にはならない位かね。それ程でもないか。そんなことを思いながら、マスター夫妻と、あれこれの昔話や共通の知人情報の交換に勤しむ。さて、ズブロをボトルで入れて午前二時半の乾杯。

 考えてみれば、二十年近く前、この店を工事していた面々が、じょじ伊東と工事現場の発端となったのである。もっとも、御存知の通り、私は非力、非肉体労働が売りですから、工事現場では何の役にも立った訳ではない。それでもその場にいて、ああだこうだ、と口を挟んで、部屋の中を右往左往。溶剤の香りと長時間労働でふらふらになった頭を抱えながら、猶も『Z. Z. Top』で呑んだくれるというようなことを日々繰り返していた、私たち。思い出すだに馬鹿である。

 あれから、二十年近くが経過して、何か変わっただろうか。何も変わっていない……訳はない。あれもこれも変わったさ。変わりましたよ。変わりましたとも。当たり前だ。しかし、その一方で、みんな、変わらんなあ、という印象があるのも事実。誰も定職に就いておらず、十時スタート二時終わりでスタジオに入り、五時まで呑んだくれておる。やはり馬鹿てえものは不治の病のようである。

 二十年前、二十年後にもこんなことをしていると思っていたのかどうか、記憶定かならず。これから二十年後、工事現場は、高円寺は、世界はどうなっているだろう。懲りずにバンドなんぞやってますかね。一人二人欠けてたりしてね。結局、確かなことは、馬鹿は治らないってことだけか。

投稿者 zenta : 2005年09月21日 21:53

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コメント

 一味の者です。変わったことといえば、朝まで呑んでその足で仕事に行くってのは、さすがにもうやれませんですねえ。そこであっしは仕事を減らしてます。楽だし呑めるし。

投稿者 shachi : 2005年09月23日 01:15

 20年間には、朝まで呑んで、そのままサッカーの試合ってのが何度かあったけど、今から考えると、丈夫だったんだなあ。死なずにすんで良かった。良かった。今だったら、まじで死ぬかもしれん。

投稿者 Zenta : 2005年09月25日 17:29

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