« カラシヤブカラシヤブルか | メイン | 台風新島 »

2006年08月09日

毒林檎ならぬ……

 白雪姫はいじわるな継母(あるいは、母)に毒林檎を食べさせられて死んでしまった。そうなんだけれど、死んでいてもいいから連れ帰るんだい、という王子の命に従い、えっちらおっちら遺体を運んでいた家来連中。何たることか途中でけつまずいて、その拍子に白雪姫の咽喉につまっていた林檎が飛び出して生き返りましたとさ。……って、ことは、彼女は毒で死んだのではなく、咽喉につまった林檎のせいで仮死状態になっていただけなのだろうか……だったら、毒林檎である必然性はなかったのではないか……などと、小理屈をこねまわすようでは、童話を楽しく読むことはできません。

 童話の世界ではなく、1980年代の日本での話。
 毒林檎の代わりに毒蜜柑を利用した人がおりましてね。敵に塩を送るのではなく、毒入りの蜜柑を送ったのでありますよ。実際に、その毒って何だったのか。何らかの効果があったのか。わやわやと噂が噂を呼んだものだったけれど、その辺りはとうとうはっきりしないままだった。けれども、確かなことは、蜜柑の送り主、金平という人はボクシング界を永久追放に処されたってことです。
 先日のボクシングの試合を観て、こんなことを思い出した。

 亀田親子を見て、この親にしてこの子あり。金平親子を見て、この親にしてこの子あり。そんなことを思った人も少なくないのではないか、と思う。でも、ですね、この親にしてこの子あり、なんて発想は、私はあまり好きではないし、言いたくもない。ま、言いたくないんだけれども、思わず、口から飛び出してしまうこともありますがね。
 実際問題、遺伝子を受け継ぎ、その親を見て育つ場合、子が親に似るのは当然だと言うべきじゃないすか……などと言うと、「お父さんはあんたみたいなたるんだ人間じゃなかったわよ」とうちの母が怒り出しそうなので、この話はこのあたりでやめておいた方がよさそうですな。お疲れさま。また、来週。

投稿者 zenta : 2006年08月09日 22:22

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://gokarasu.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/531

コメント

コメントしてください




保存しますか?