2008年04月27日

合掌して通過駅を出発

 きょう、画家・難波田史男、存命なら67歳の誕生日。その遺稿集『終着駅は宇宙ステーション』、刊行されました、ついに。大きい書店の美術書コーナーに行かないと置いてないかもしれないけど、街に出た折は、ぜひ探して手にとってみて下さい。すばらしい本です。カラーの口絵も8ページあるし。てゆうか、たったの4,200円+税です、買ってください。

投稿者 shachi : 00:17 | コメント (10) | トラックバック

 amazonで注文しましたよん。その時点で、在庫二点。

投稿者 zenta : 2008年04月28日 22:07

 ありがとうございやすっ。amazonの在庫、きょうの昼間は5冊だったのが、おおっ、1冊になってる。
 でもamazonはカバー画像のってないんすよね。紀伊国屋のウェブだと大きな絵が見られます。スキャンがきれいじゃないけど。

 ちなみに、帯を書いているのは作家の川上未映子さん。けっこう前に自分のブログに好意的なコメントを書いていたんだけれど、でっかい賞とっちゃいましたね。

投稿者 shachi : 2008年04月28日 23:35

私もamazonで注文しました。
在庫1点だったぜ。

投稿者 RINGO : 2008年04月30日 01:40

 たいへんうれしいです。

 現物は、今年の暮れになっちゃいますけど、展覧会が予定されてます、東京オペラシティアートギャラリーと世田谷美術館で、ほぼ同時期に見られます。

投稿者 shachi : 2008年04月30日 03:10

「たったの」とはいっても我が家にとっては暫定税率並みに重い負担なので、せめて手に取ってみようってんで自転車を飛ばしてみたが、さすがは文化果つる地方自治体、大きいとこから四軒回って一冊もなし。
ここはいずれなんとかするとして、取り敢えず「おめでとう」だけ受け取っとくれ。


投稿者 guffaw : 2008年05月01日 03:07

ありがとうございやす。まったくもう、一般財源化される道路特定財源の一部を図書特定財源として地方に振り分けてもらいたいもんです。

投稿者 shachi : 2008年05月01日 13:26

 amazon、あっと言う間に届きましたよ。の割には、まだぱらぱらと眺めただけなんだけどさ。
 背中の天辺のところ、盛大に糊が溢れ出ており、クワガタやタテハが群がっているクヌギの樹液を想起させる。これって、うちの一冊だけかな。

 川上未映子、新しいのはまだ読んでいないけれど、最初の二冊は読みました。面白いところもあるけれど、何だよ、これ、いやだなあ、というところもある。
 噂になり始めた当初、町蔵と比べられたりしていたけれど、彼女の世界は狭隘な私小説の枠組みを飛び越えられていないように思う。それに対して、町蔵先生は一回りも二回りもでかいよなあ。見上げたもんだよ、屋根屋の褌。最近、停滞気味な感はあるにせよ。

投稿者 zenta : 2008年05月04日 02:59

私のところに届いたものは、背中の下に糊が少々出ていますが、まあ気にならない程度。大作だなあ。
それよりも、謝辞になんでshachioくんの名前がないのだ!
と言っても、どういう係わり方をしたのかまったく分かっていないのだが。

全然話は変わりますが、みなさん、adobeのGoLiveっていう製品をご存知ですか?最近これの体験版で作業していて、わりと使いやすいので、4月30日に購入しようと思って、adobeサイト見たら、4月28日に販売停止になっていた。ひでえぜadobe。それはないぜ。
やっぱり、dreamweaverしかないのね。
すみません、酔って書いています。

投稿者 RINGO : 2008年05月04日 21:02

アマゾン今日の昼時点で「在庫無し」でした。
もしかして……べ、ウ゛ェ、べストセラー!?

投稿者 グゥ : 2008年05月05日 13:10

 あたしは黒衣のまた黒衣ですから、予定のベストセラーが、予定どおりになるのを見守るばかりでげす。
 いやしかし、読んでいただいた方からの感想は大変たいへん気になります。いずれ聞かしてくださいやし。

 

投稿者 shachi : 2008年05月05日 20:42

2008年01月29日

新参者

 なんだかここんとこ毎日飲みやら仕事やらで終電のため風呂屋に行けず、シャワーで済ましていたんだが、やっとのこと待ちに待ったその日がやって来た。おばちゃん、おひさしぶりっす、てけてけて、!、ええっ!、混んでるよ!、異常に。それはつまり、キャパシティー21人のところ、通常4〜5人なのに、いちにいさん・・・11人もいる! 団体ではないようだが、若者ばっかり。そりゃまあ風呂屋存続のためには嬉しいことながら、なんだか違うパラレル宇宙にスリップしてしまったんではないかと戸惑う私なのである。
 定位置を他人に奪われた私は真ん中の列の女湯側、最も湯舟に近いところに座を占めて、まあでも、ふろやだよ、ひさしぶりの、と、さっそく準備にとりかかると、目前、二人分の場所を独り占めしているやつがいる。こんなに混みあってるのに。誰だ。石松だ。
 確かにわがままではあるが、ふだんそこまでしてる記憶はないんだけどな、どうした、石松。なわばりを守ろうというのか。確かにな、新参者たちは、湯船にざっぶーん、な感じのやつもいて、湯船直近の石松は、自分が行なうざぶーん攻撃のお株を奪われた気がして気分悪くしたか、で、ちょいと隣にずれて、結果的に二人分の場を占める結果になったのか。
 と、別方向から何やら怒声が。オイコラッ。あっ、すいません。どうやら常識知らずの若者が湯に浸かっていた森進一のイスを勝手に自分のものにしたらしい。いくらでも余ってんだから、それを使えばいいものを、何を好んで明らかに使っている人がいるのに手を出すのか、理解に苦しむところ。同じ目に合ったこと、私もあるけど。
 結果、若者たちはもう来なくなっちゃうのかな。それはそれで残念な結果を生みませんように。

投稿者 shachi : 03:10 | コメント (0) | トラックバック

2008年01月15日

急募!ホテル住込

 静岡市にあるビジネスホテル・トミタが3月の一ヶ月間、住み込みのアルバイトを募集してます。2食付きで給料15万、しかもホテルの酒は飲み放題。いかがか。
 さらに特典として、P国女子とお近づきになれるかもしれない。伝説のインターナショナルパブ・ロハースは、まだあるのだろうか。近ごろ流行りの気取ったやつじゃありませんよ、スローフードじゃなくてスローバラードをデュエットするところです。もし確かめたいのなら、ご応募は私まで。
 マンションに借りてる自分の部屋の引っ越しがどうとか言ってたけど、まあとにかく、有志のご応募お待ちしております。仮に、話が違うよ、という場合でも、静岡名物のおでんをつまみに、さっきの涙?見なかったよ、なんてさりげなく受け流してくれるマスターのいる店もあるので大丈夫。後になってみれば、あれもいい経験だった、とそう思えますようにグッドラック。

投稿者 shachi : 02:10 | コメント (4) | トラックバック

さぞかし年齢制限なんか有るんでしょうね?

投稿者 guffaw : 2008年01月24日 03:24

もちろんありません。条件は、たしか、「ちゃんとやってくれる人」、って、そう言ってました。

投稿者 shachi : 2008年01月25日 01:15

>「ちゃんとやってくれる人」

 う〜ん、そうですか、人格制限でしたか。
 自信ないな。

投稿者 guffaw : 2008年01月25日 03:45

勇気さえあれば、だいじょうぶ。

投稿者 shachi : 2008年01月27日 00:39

2008年01月08日

同居公

 たいへん遅ればせながら、あけまして、おめでとうございます。今年もからすをよろしく願います。
 ねずみ年。ひところ頻繁に我が家に出没し、主かまわず畳の上を走り回り、物陰には真っ黒い米粒みたいなフンを撒き散らしたネズミたち。相変らず天井裏は騒々しいけど、下の方に降りてくることはなくなった。
 塾で生徒の課題を見たあとにするサインに、「@」をもじったエムマークを使っている。ケンジはこれからマクドナルドのロゴをイメージするらしく、「ハンバーガー!」とか「ハンバーガーいらない!」とか言う。その彼からの年賀状に「ハンバーガー」をベースに落書きした「NEZU BAAGAA」が描かれていた。「TABETEMITE」と添えられているが、天井裏では、食えるもんなら食ってみな、みたいにどたどたどた。そんなねず公たちとの同居が今年もつづく。

投稿者 shachi : 23:32 | コメント (2) | トラックバック

ケンジから年賀状来るのか。いいな。

ネズミなら、Z氏んちからでもお猫さまを二三日借りてくれば、当分出なくなると思いますよ。

投稿者 guffaw : 2008年01月20日 02:43

だいじょぶっす。ずいぶん慣れましたんで。

投稿者 shachi : 2008年01月23日 02:08

2007年12月25日

喫煙室

 国会図書館や都立図書館には立派な喫煙室があるけれど、杉並だと「中央」でもそんな部屋の用意はない。ただ、中野の中央図書館はホールと同じ建物にあるおかげで小さいどながら、ちゃんと吸煙装置を備えた喫煙室があってありがたい。
 街の図書館の機能のひとつに、ホームレスのみなさんのくつろぎ場というのがある。中野の中央図書館には常時十人ほどはいるだろうか。喫煙所でよく会うので、顔を覚えた人もいる。でもその日会った顔クシャのおっさんはたぶん初めて。この人がひどく咳込みながら、すぱすぱ吸っている。うわ、こんな狭いとこで、もしかしておっさんウイルス撒き散らしてるんじゃねえか? 近寄らないようにしようって言ったって、こんな六畳ぐらいのスペースじゃ…。
 早々に出て、時間を置いてまた来ると、うわ、またいる。短めにしようと心に決めてドアを開けると、ゴホッゴホッ。あんた、なんでそんな咳しながらタバコ吸うのよ。やめなよ。かく言う私も、そんなに心配だったら吸わなきゃいいんだが、前の日飲み屋で鼻からリタリン吸ってたおねえちゃんも言ってたけど、そうもいかないのよねー。
 三回目、またまたいる、て言うか、まだいる、のか。これはもう賭けだ。彼はウイルス性の病気ではない、ただ喉の調子が悪いかなんかなんだろう…。
 その夜、風呂に行ってからしばらく、熱が下がらない状態が続いた。

投稿者 shachi : 16:52 | コメント (0) | トラックバック

2007年12月11日

ファーストバイト

 赤ん坊が泣いている。泣き続けて泣き止まない。シーンとして主賓の挨拶が続くところだから目立つ。やっとのこと長話は終り、いよいよウェディングケーキ入刀。騒がしくなるからお母さん、ほっと一息。
 ケーキ入刀にはほとんど「ファーストバイト」が続く。first bite、初噛み、つまりケーキの食べさせ合い。そこに判で押したように繰り返される司会者コメントは、
 「まずは新郎から新婦へ、一生君を食べさせていくよ、という意味を込めて、どうぞ!」
 つづいて、
 「こんどは新婦から新郎へ、一生おいしいご飯をつくっていきます、という意味を込めて、どうぞ!」
 ジェンダー云々的にどうなのかとも思うが、このコメントについてクレームがついたという話を聞いたことがない。「欧米に倣って」このセレモニーが導入されてからまだ十年ほど。あっという間に全国に広がったらしい。
 つまりはたぶん、盛り上がるか否か、ということみたい。夫から妻はつつましやかに一口、一方妻から夫へは口に入り切れない特大の切れ端が運ばれる。これがウケる。この逆が成り立つのは、新婦が芸人さんでもなけりゃと、思ってしまう。でもお客さんたちを見れば、いつもしっかり残さず食べてるのは女性だ。せっかくのご馳走なんだから食えばいいに、飲みに走って食い残す輩はみな男。そういう奴らに食べることの尊さを教えるセレモニーでもあるんですかな、あれは。
 お母さん、けっきょく二時間泣き止まなかった赤ん坊抱えながら、しっかり完食してました。

投稿者 shachi : 04:06 | コメント (0) | トラックバック

2007年12月04日

ぬりかべ兄弟

 のっそのっそのっそのっそ ぺたっ ぺたっ
 ぬりかべ兄弟やって来て座った。ふたりそろってでっかい。顔は平らで口は真一文字。でも兄のほうがちょっとヘの字。必ず並んで座る。
 のっそのっそのっそのっそ べちゃん べちゃん
 浴槽へも連れ立って移動する。でも出るのはいつも兄が先。二人はけして口を開かない。

 おい、日曜の朝日の書評見たか?
 うん。
 小尾俊人の『出版と社会』ってなんか読んでみたくないか?
 小尾さんって、みすず書房の編集長だった?
 出版の歴史をいま俺は紐解きたいんだ。
 でも兄さん、一万円は高いよ。
 誰も買うとは言ってないだろ。もういい、上がる。

 のっそのっそのっそのっそ がらっ
 上がるのは一人ずつ、いつも兄が先。弟は必ずもう一度湯に浸かってから、二分ほどおいて兄を追う。
 のっそのっそのっそのっそ がらっ

投稿者 shachi : 02:11 | コメント (1) | トラックバック

もうほとんど詩だね。

投稿者 guffaw : 2007年12月07日 11:12

2007年11月27日

もったいない。洗濯編

 我が家電最年長の洗濯機の排水切換レバーがついに破損。洗濯、脱水タイマーと同じ形の回転式のやつ。そもそものレバーはとうに取れちゃってて、芯に大きめのクリップを取り付けて代用していたのだが、その芯がこのほどボロッと崩壊したのである。でもまだまだ。先細のペンチを突っ込んだら引っ掛かるところがある、大丈夫、排水口の開閉は可能だ。洗濯槽も脱水槽もしっかり回るんだから、捨てたりしない。もったいない。
 よし、洗濯続行だ。こすれて薄くなってきた靴下やらほつれてきたシャツやらあるけど、まだまだ。もったいない。しかし、そういうのと違う次元で悩ましいのがある。バスタオルだ。タモリも言ってたけど、一回使っただけで洗うのはもったいない、に関する決断のことである。今日は天気がいいんだからすぐに乾くんだから何を躊躇するのかと、わかってはいるんだけど、習慣の恐ろしさというのか、貧乏性というのか、とにかく、一度手に取った一回使用タオルをまた元の銭湯セットの上の定位置に戻す、こいつを洗わなければその分、水資源保護の足しになるじゃないか、そうだよ、水がもったいないよ。
 それにしてもあの隣りのアパート、子供3人抱えた洗濯母さんがいて、その人はたぶん昼働いてたんだろう、いつも夜、洗濯をしてたっけ。毎晩決まって6時から8時まで、365日じゃないかと思えるほど途切れなく回っていたその洗濯機が回らなくなってそろそろ1年。夜逃げだ。大家がどんなつもりかわからないが、カーテンの閉まった部屋に片づけられた気配はなく、ただ雑草の背が物干し台の半分まで伸びたぐらいで、洗濯機もそのまんま。もったいない。

投稿者 shachi : 01:11 | コメント (4) | トラックバック

なんだか年季が入って来たせいか、我がT荘も怪談じみて来ましたね。
夜逃げも辛いけど、中でじーっとされてたらもっとヤだね。

投稿者 guffaw : 2007年11月30日 06:43

 ちかごろじゃ、隣もそうだけど、人が変わるたびに風呂がつき、いまじゃうちの棟でないのはあたしんとことキクチさんだけです。

投稿者 shachi : 2007年12月07日 02:14

そっかあ。
すると右端のイノウエさんちも出てったわけ?
なんか淋しいな。

いま、東京は湯銭いくら?
大家さんとの交渉次第では、風呂付けて貰った方が安上がりかも知れないけど、そうすると君の銭湯レポートが読めなくなるしなぁ。
困ったなぁ。

投稿者 guffaw : 2007年12月09日 04:54

 イノウエさんってあんまり覚えないけど、今住んでる人は間違いなく私より後の人です。
 銭湯は、430円。毎日行くわけじゃないから、風呂付けてもらうのとだいたいおんなじぐらいの値段なのかな、とは思うけど、やっぱ風呂屋が好きなんで、行き続けますよ、いくらになっても。つぶれるまで。

投稿者 shachi : 2007年12月09日 21:08

2007年11月20日

嘔吐

 近ごろは婚礼の仕事でレストランに出かけることが多い。今日はイタリアンの“テロロッソ”へ、近ごろ読まねばならぬ破目になったサルトルの『嘔吐』を読みながら向った。

 人間。人間を愛さなければならない。人間は讚嘆すべき存在だ。私は吐きたい――そして突如あれがやって来た、あの〈嘔気〉が。

 20年ぶりなんで、なんか懐しいな。それはともかく、婚礼に魂を売ったレストランは質が落ちるというのが定説。儲かりゃ何でもありかい、それがあんたのレゾン・デートルかい、と、かなりの数のスタッフが見切りをつけてるんだって。たしかに、時間に追われて「早く食えよ」と言わんばかりに皿を下げようとしなくてはならない、とか、それじゃ専門式場と同じですな。あんな美味そうな「蟹と九条ネギのスパゲッティーニ」、式場じゃ出て来ませんぜ。ゆっくり味わわせてあげたい気持ちはわかる。まあ、レストランにしてみれば代りはいくらでもいるわけで、テロロッソでは、去っていった者は、わけのわからぬ〈嘔気〉を感じつつ食堂を出たロカンタンみたいな扱いだ。

 一挙にして私は人間の外観を失った。そして彼らは、非常に人間的なこの部屋から、後ずさりして逃げて行った一匹の蟹を見たのだ。
 (誰かに)「おれを助けにこい」と言ったならば、「なんだいこの蟹は」と彼は考えただろう。

 今日も両親は美味そうな料理に一切手を付けずに酌をして回るのに忙しい。さらに、なんだか新郎の同僚がずいぶん騒がしいなあ。て言うより一人、危ないのがいる。日本酒持ってこーい、っつって、先輩後輩かまわず一気させ、自分はラッパ飲みが始まった。大丈夫かこいつ。イタリアンだから日本酒の在庫は少ない。10本飲み切っちゃった。で、やっぱ大丈夫じゃなかった。涙涙のはずの新婦さん手紙朗読にチャチャ入れまくって台無しだ。親戚のおじさんが「静かにしなさい」なんてたしなめてもお構いなし。トドメは新郎が謝辞で。「なんか大騒ぎで行儀悪いですが、私も含めて愛すべき連中です。みなさん大目に見てやって下さい」。
 見られるわけなかろうよ。新婦父、激怒。おまけにあいつ、吐いてやがった。そんなゲロロッソにフランス人の星は無し。てゆうか、対象外だよな。

投稿者 shachi : 01:30 | コメント (0) | トラックバック

2007年11月06日

私も止められました。


 私もカード、使ってます。どうせ持ってるんで、すべての公共料金(やっと今秋から最後に残った水道も解禁)に新聞代、近頃は試しに日々のスーパーやコンビニの買物まで少額でも使ってます。明細が来ると大体の生活費がわかるけど、飲み代が含まれないんで大して便利ってこともないか。
 それがこのあいだ、行きつけのイセタン・スーパーでいざ支払いの段になって、シキネジマさんが丁寧に3回試してくれたが、通らない。あ、銀行に金入ってない、引き落とし日からもう、3日たってた。「あ、じゃ、現金で」。298円? はい、じゃ、303円。まいったなあ、シキネジマさんにかっこわりぃとこ見せちゃったよ。店員教育徹底されており、みながこっちの目を見て接客するのだが、「5円のお返しになります」、魅惑の低音クール・ヴォイスと法隆寺九面観音の流し目がおれの赤面をさらに刺激する。しばらく彼女の列に並べないや。
 翌日入金、即日落ちてすぐ使えるようになったけど、しばらくして届いた明細曰く、「延遅延損害金96円」。しかたないけどさ、でも、なんか癒されたい。ひとみちゃん、今日のレジ、たのむよ。孫もいそうな年でいて平仮名で「ひとみ」、法華寺の十一面観音さま。でもお会計場にエントリーして見渡すと、明らかに空いてるのは微妙に猫背のギョロ子、阿修羅像が待ち構えている。お、おれの目を見てる……。

投稿者 shachi : 03:00 | コメント (3) | トラックバック

 さすがは寺町界隈って感じで、仏像系のおねえさん(おばさん……おばあさん?)ばかり揃えているんだなあ。ちょっと買い物に行ってみたくなった。

投稿者 zenta : 2007年11月09日 07:04

 推定、九面観音29才、十一面63才、阿修羅19才ぐらいかな。並ぶとなかなかの壮観です。

投稿者 shachi : 2007年11月10日 01:53

ひとみちゃん、63歳。何か可愛い♡

投稿者 flint : 2007年11月10日 04:11

2007年10月30日

公園にて

 図書館に出かけたら、来年春まで長期休館中だって。仕方なくぶらぶら帰って来る途中、ちっちゃな公園のベンチにぽつんとひとり座っている。ほかには誰もいない夕方、日暮れごろ。おれもちょっと休んでくかと近づいていくと、あ、い、石松。肩を丸め、正面斜めちょっと下あたりに視線を落とし、微動だにしない。タイガーマスクのエンディングテーマが聞こえる。横目で伺いつつ通り過ぎようとする私が最接近したそのとき、じろり。耳に響いた「ざばーん」に乗って石松シャンプーのグレープフルーツの香りが。ほんのかすかに会釈をした気がした自分だったが、反応はなかった。

投稿者 shachi : 01:40 | コメント (3) | トラックバック

こわ..。

投稿者 guffaw : 2007年11月02日 09:34

強ければそれでいいんだ〜♪
あちきも生石松が診てみたい。じゃなくて見てみたい。

投稿者 flint : 2007年11月03日 01:33

銭湯なら平日9時過ぎが狙い目ですよ。ただし、男湯。

投稿者 shachi : 2007年11月03日 22:36

2007年10月23日

I are drunks.

 Timbaland の全米大ヒット“The Way I Are”。I am じゃなくて。近頃ではamもareもisもなく、どれもbeなんだからというんで、I be、You be、He be、とかいうのもさして珍しくはないんだけど、この曲の場合、敢えて are が選ばれているのか。

(女)I like you just the way you are
   私はそのままのあなたが好き。
(男)Can you handle me the way I are?
   そのままのおれをうまく扱える?

と韻を踏んだというだけで、その他の深い意味はないのかもしれない。でももしかして、そうでないかもしれない。いろいろ調べればわかるのかもしれないけど、自分なりに I are の理屈をちょっと考えてみた。

 are は you のほか複数の主語に対応する。とすると、「I are 〜」は「私は〜の一部、一員だ」ということではないか。つまり、

 I am one of the Kurds.
 おれはクルド人の一人だ。

これを簡略化するために、am を are に差し替えているのではないか。つまり、am one of = are 。

 I am a Kurd. But I've never got a gun.
 おれはクルド人だ。でもけして銃は持たない。

この人は個を主張する。対して、

 I are Kurds. I fight for the land.
 おれはクルド人だ。国土のために戦う。

と言う彼はクルド戦士を代表しているのである。
 Timbaland の歌詞の男はどうか。are は「存在」を表し、「イコール」の上の例と意味は同一ではないが、「ある集団の一員としての存在」としての「私」を意識していると考えればよい。つまり、

 I'm about to strip.
 Can you handle me the way I are?
 いま脱ぐぜ。おまえ、おれみたいな男を乗りこなせるのかい?

と言っている。これは私という個を集団に埋没させるひとつの婉曲的な用法とも言えよう。

投稿者 shachi : 01:39 | コメント (1) | トラックバック

この話題と直接には関係ないけど、昨日見たイラン映画に出てきたセリフ。

「親方、なんで俺達イラン人より、アフガン人なんかをヒイキするんだ!」
「そりゃ、あいつらがお前らより、ずっと安い給料でずっと良く働くからじゃねえか。」

「てめぇ覚悟してろ!俺はクルド人だぞ、恨みは晴らすまで絶対忘れねぇんだ。いつか必ず復讐してやる!」

映画は『少女の髪どめ』
実にしみじみとした良い映画でした。


投稿者 guffaw : 2007年11月04日 01:57

2007年10月16日

仕事の話

 ちょっと前、歌舞伎町のでっかい居酒屋を仕切るマッタイラさん曰く、
「いやー、募集してもね、日本人は来ないねえ。時給1300円だけどね。半分は中国人と韓国人よ」
 婚礼業アライ曰く、
「こっちもおんなじです。韓国人の留学生の娘がいて、すごい良くやってますね。日本人は女の子ばっか。男が来ないですねえ。男は何のバイトしてんでしょうねえ」
 ツダ君のとこの現場仕事は男ばっかりだよ。まあ、婚礼業界は女性の職場ってイメージが出来つつあるし、それに基本土日だけだし、季節労働だし、難しいところはありますな。でもそうそういい仕事にありつけるわけでもない昨今、グッドウィルやら何やらに搾取される日雇いバイトよりはましな気もするんだけど。いやしかし、そもそもどの業界に関わらず、このところ景気が良くなってきたってんで、正社員への門がまた開いてきてるのか。
 先週、会社で人事のイガラシ君曰く、
「売り手市場なんて言ったって、そりゃ一部の評価の高い学生で、そういうのの獲り合いを人気の各社でやってるんですよね。でもまあ、確かにうちも採用枠広げたし、選ばなけりゃ、正社員にはなりやすくなってるってことはありますね、一時期よりは」
 なるほど、いろいろ希望もあるけど安定こそが本筋、って人はチャンスが増えてるか。でもそれは新卒の話。一方で派遣・パートを使ううま味を知る企業はその線を捨てたがらない、というようなことを新聞が書いてたっけ。世界一間近のトヨタにして、そうだって。
 きょう図書館でコピーしてきた昭和36(1961)年3月20日の朝日新聞の「朝日ジャーナル」の広告曰く、
「臨時工―経済成長のかげに。臨時工の採用がこのところふえている。しかし、一方、臨時工のあいだでは、劣悪な雇用条件への不満と、将来への不安を訴える声が多い。一体、臨時工とは、どのように差別扱いされた身分なのだろうか。豊田市を中心にその実態をさぐる」
 昔っから変わらないんですな。仕事はあるにはあるけれど。
 風呂屋ではヤマさん曰く、
「仕事はな、自衛隊がいちばんおもしろかったな。海上自衛隊。40年ぐらい前。潜水艦乗ってな、横須賀から日本全国いろんなとこ行くのよ。美味いもん食ってな」
 テツ訊く、
「もうかんの?」
 ヤマさんニヤリ、
「いちばんもうかってんなぁ、そりゃ馬よ」
 テツもニヤリ、
「やっぱ馬が本筋だ」

投稿者 shachi : 19:53 | コメント (0) | トラックバック

2007年10月09日

キンモクセイの前の部屋

 去年の夏、大家さんの庭のそこら中を舐め尽くし、私の部屋の窓からの侵入をも常時伺っていたヤブカラシ。夏の終わりに根元近くで切られてしまった。今年、旺盛な生命力を見せることは見せたけど、やっと二階まで辿り着いたところで時間切れ。ついに秋になって、成長は止まったみたい。それでも暑いのが長引いたせいで、ベランダの縁に最後の花を咲かせた日は、玄関ドア前のキンモクセイが花を咲かせた日に重なっていた。それでわかったのが、ヤブカラシの花とキンモクセイの花はどっちもオレンジがぽつぽつしてて似てる。近くに寄ってみると全然似てないけども。
 天候に植物は左右される。でも、閉め切った屋内で人間がコントロールする栽培もあるんだよな。うちの隣、引っ越して来てもう二年になるかな。一度も窓を開けないどころか雨戸閉め切って何やってんのかな。真っ白の蛍光灯は点いてるけどな

投稿者 shachi : 15:54 | コメント (4) | トラックバック

 普通に考えたら、そりゃ、やっぱり爆弾作ってるんじゃないの?

投稿者 zenta : 2007年10月11日 16:36

テロリスト? んー、なんせ顔を合わせたことがないわけで、つまり、敵は用心深く隣人を避けていることは確か、でも、人の気配はあるわけで……。

投稿者 shachi : 2007年10月13日 01:10

二年?
あのオバちゃん出てったんだァ。そっかぁ。
それはさぞ大家さんもホッとされたことでしょう。
テロならあのオバちゃんが一番心配だったもんね。
でもそのあとが引き籠りじゃなー。あの部屋トラブル続きだね。
もう三十年も前の話だけど火事にもなっててさ、炎が屋根から噴き上げたくらい凄かったんだと。三畳間の天袋見てごらん、まだ炭が落ちて来てるでしょ。
一回その引き籠りを引きずり出して風水でも見て貰った方がいいんじゃないかなぁ。

投稿者 guffaw : 2007年10月13日 02:40

 あらまあ、火事まで。怖くて天袋、開けられません。人のせいか部屋のせいかわかりまへんけれども、人の気配が消えますねえ。いやしかし、おばちゃんはふつうに洗濯物干したりしてたからな。作り方間違えてボーン、あらまたあすこで火事? とか、やだな。

投稿者 shachi : 2007年10月14日 01:04

2007年10月02日

稲刈り07

 行ってきました。白菜はいきなり虫に食われちゃってたけど、米のほうは暑い夏が良かったのか、量的には例年より少し多めでいちおう豊作。ただ、例の先月の台風がずいぶんとなぎ倒していってくれたおかげで、作業はいつもよりちょっと大変でした。
 コンバイン導入後の稲刈りは、はっきり言って楽。かつて親戚総出の十人近くでやっていた作業が一人で出来ちゃう。んだけど、稲がばったり倒れていると、もう一人が前に立って人力で起こしながら進んでいかなくてはならない。ま、狭い田んぼだし、コンバインの一歩先をちょっと腰を屈めて稲を起こしつつ先導するぐらい、たいしたことじゃあない。最新式には何か先進の機構が搭載されているかもしれないけど、刈り、脱穀し、袋詰めしてくれるだけで御の字、
071002mmm.jpg
ジー・ワン・スカイロードに謝意を表したい。

 うちは玄米を欲しがるお客さんが多いので、乾燥させた米を農協に持って行って、でっかい機械で擦ってもらう。近くの富士西農協は予約がいっぱい、で、「早いもん勝ち」という田子ノ浦ライスセンターへ。行ってみると、この秋導入したばっかりという最新式コンピューター制御のヰセキ製精米機がそびえ立っている。同時に三組の処理が可能で、30分足らずで30K×25袋が16袋(8俵)になって出来上がり。あとは職員がフォークリフトでトラックまで運んでくれる。手際は良く、予約不要というのも納得。
 ところで、ひっきりなしにやって来る百姓たちはみな、おじいちゃんおばあちゃんばっかり。おばあちゃんたちが30キロを軽々とまでは言わないけど、ふつうに持ち上げる。地面ぎりぎり、無駄がない。運び方がなんだかへなちょこな私が最年少。まあ平日だったってこともありますが。

投稿者 shachi : 19:42 | コメント (2) | トラックバック

収穫おめでとう!
すごいねG1、袋詰めまでしてくれるんだ。

我が家の「ひとめぼれ」も順調に色気づいて、そろって下向いてモジモジし出したので、落水したつもりなんだけど、ここんところの雨で中々土が乾きません。
あれって乾くまで刈っちゃいけないの?
ここに来て肝心の稲刈りの見切りが出来ないで居ります。

そうこうしてる内に雀がチョイチョイ摘まみに来てる様なので昨日CDを2枚紐で吊るしてみました。
こんなんで効果あるのかなと思ってたら、今朝そこらでチュンチュン怒ってたみたいだから、きっとこれでいいんでしょう。

いざ収穫となったらG1ちょっと貸してね。
2秒で済むからさ。

投稿者 guffaw : 2007年10月04日 17:25

 どうもです。百姓です。
 稲穗が垂れてるようだったら、刈っちゃっていいでしょう。土の湿乾は関係ないと思います。「ちょっと青いぐらいがいい」とか言ってた農協のタカギさんもいた。
 あとは天日干し。一週間ぐらいかな。ずっと晴天ならもっと短くていいと思うけど、もう掛け干ししなくなって随分なんで、具体的に何日間、というのは覚えてないです。
 ほんとは天日に当てたほうが美味しいと思うし、実際今じゃ「掛け干し米」というのが割高で売られてるらしいですけども、なかなかその労力が割けないんだよなあ。楽に流れちゃって。

投稿者 shachi : 2007年10月05日 02:17

2007年09月25日

おまけのつけかた

 長い長い一文の国連安保理決議。例の「謝意」決議からその部分を抜粋してみる。

The Security Council,
「安全保障理事会は、」

Expressing its appreciation for the contributions of many nations to ISAF and to the OEF coalition,
「国際支援部隊と不朽の自由作戦への多くの国の貢献に謝意を表しつつ、」

Decides to remain actively seized of this matter.
「この問題に積極的に関わり続けていくことを決意する。」

 全文はこの20倍以上ある。んだから、ちょっとぐらいおまけつけてもいいじゃないの。というときに、前文にちょこっとぶらさげるようだ。つまり「……the OEF coalition, 」につづけて、

including its(NATO's) maritime interdiction component,
「NATOの海上阻止部門を含む」


 わたしにはそんなことより陸上阻止部門を含む不朽の白菜作戦だ。夏に蒔いたんだ。稲刈りついでにしっかり見てこなくちゃいけない。

投稿者 shachi : 15:21 | コメント (3) | トラックバック

稲刈り、いいな〜
白菜作り、いいな〜
実家の親と仲良く出来れば、可能なのだけれどな〜
土いじりがしたい、今日この頃でございます。

投稿者 flint : 2007年09月29日 03:30

ウチの稲子や稲夫も無事、色付き、頭を垂れて参りました。
師匠の稲刈りの様子、お聞かせ下さい。

投稿者 quilt : 2007年10月01日 22:43

 flintさん。農家じゃ人手不足なんだけどねえ。なんかうまい策はないもんなのかね。この間は大月のあたりで田んぼ持ってる家の孫という学生くんと話したら、ともに東京に住み、農繁期のみ手伝う父親は、自分の代で辞めるつもりなんだそうな。まあ、聞けば山あいの段々田んぼで機械が入らず、かなりの重労働ということではあったけどね。

 quiltさん。わが家の稲刈りは、上記の通りであります。そちらも順調のようで、なによりです。

投稿者 shachi : 2007年10月02日 19:41

2007年09月18日

打出の小槌果つ

 アベ総理、無念。11月どころじゃなく、いなくなっちゃった。まあ自民党は人材が豊富だから、打出の小槌みたい振れてまた次なるタレントが出て来るんですかな。いや、風呂屋のお湯みたいに人材は常に補給してるわけだから、枯渇することはないわけか。でも湯船のお湯は数十分で入れ替わるけど、何十年も滞留してたら水は濁って底に泥が溜まってくから排水口もしょぼしょぼになっちゃうよ。でもどっちにしたって補給源の無いところから不思議を放つ打出の小槌とは別物か。
 真性の打出の小槌は私のシャンプー・ボトルであった。振っても中身の量感が感じられなくなってから一年、出続けた。多くは望まず、ただシャンプーだけに特化し、出し続けた。これは本物の永遠と確信し、誰も話さずおこうと我慢していた。しかし先週、どんなに振ってもついに枯渇。打出の小槌、果つ。執筆中の『禿の経済学』は大幅な書き直しが必要になった。

投稿者 shachi : 12:57 | コメント (5) | トラックバック

アベちゃんみたいに早まってはいけない。
六甲の水50CCに重曹を小匙一杯溶かし込み、打出のボトルに入れたら45秒シェイクします。
君のばやい、それであと一年やそこらはモツと思う。

かねてより男性的美質の条件として禿を礼賛してきた私も、近頃めっきりシャンプー消費量が減ってきて喜んでおります。
早くショーン・コネリーみたくになりたいな。

投稿者 guffaw : 2007年09月21日 05:46

重曹ですね。やってみますけど、万一禿でもしたら、責任取ってもらいますよ。

投稿者 shachi : 2007年09月21日 23:56

『用法・用量』
 :15歳以上、1回2CC,1日1回を限度とし、なるべく空腹時を避けて使用し、使用間隔は24時間以上おいてください。

『ご注意』
1.小児の手のとどかない所に保管してください。
2.火気に近付けないでください。
3.次の人は使用しないでください。
 (1)本剤により過敏症状(発疹、発赤、かゆみ、浮腫、悪寒、発熱、ぜんそく、頭痛、歯痛、生理痛、腰痛、鼻血、下血、脱毛等)を起こした事のある人、起こす恐れのある人、起こしたくない人。
 (2)恨みがましい人、粘着質の人。
4.以上のご注意にも関わらず使用してなんらかの症状が出た場合は、直ちに使用を中止してご本人負担にて医師、薬剤師等にご相談なさる事をお勧めします。
 *ピリン系の成分は含まれておりません。

投稿者 guffaw : 2007年09月22日 01:41

友人の美容師さん曰く「トニックシャンプー」が一番良いと云っておりました。事実、家人の抜け毛が減りました。
先輩ッ頑張って下さいッ!!

投稿者 flint : 2007年09月22日 15:13

どうも、ショーン・コネリーです。なんだか怖くなったので、このまんまでいいや。とりあえず、詰め替えトニック買ってきたし。

投稿者 shachi : 2007年09月24日 22:47

2007年09月11日

千鳥ケ淵・永田町界隈

 神保町での用事を済ませ、とりあえず市ケ谷方面を目指して歩き始めた。九段下、靖国神社まで来て、こっちの参拝は曖昧方針のアベ総理が、終戦記念日に千鳥ケ淵の戦没者墓苑は訪れていたニュースをふと思い出し、寄っていこう、とお堀に沿って左折。5分ほどで到着。人っ子一人居ない。納骨堂まで進むと、白と黄の菊の花が数十本供えられている。脇を見遣ると菊花スタンドがあり、近寄ってみると、一輪百円。賽銭箱もあるけれど、やっぱこっちのほうが参拝感がぐっと増しますな。
 さて行こうかと振り返ると、あれ、あの赤い建物、景観破壊で話題のイタリアなんとか会館じゃん。墓苑の緑とさっきからの小雨にけっこう悪くない渋めの赤だけどな。それなりに美しいイタリアン・レッドなのに、塗り替えられちゃったりするのかな。菊花スタンドの傍らに置かれた冊子には、大きな花束を持った神妙な顔付きのアベ総理。頑張ってもなかなか美しくもならないし、差し替えられそう。
 途中、国会図書館の盛況の喫煙所で一服してから、地下鉄国会議事堂前駅の入り口まで来ると、二、三十人の人たちがデモ中。「テロとくそほうはんたーい!」「にっぽんはせんそうのかたぼうをかつぐなー!」「へいわけんぽうをまもれー!」。デモそんなの関係ねえ。小島よしおとアベ総理、どっちが長持ちするか。辛うじて小島は年を越すが、総理は昨日の施政方針演説読み飛ばしちゃったりして、難しそうだなあ。頑張って11月ぐらいかな。

投稿者 shachi : 13:54 | コメント (0) | トラックバック

2007年09月04日

原宿界隈

 青山での所要を済ませ、あんまり来ることがないからと新宿まで歩くことにした。この界隈に足を運んでいたのは20年以上前のこと。矢内原教授の水彩画展を見に来た同潤会アパートのギャラリーは、表参道ヒルズの端っこに歴史的建造物的に残ってますなあ。高校の同級生ケースケがバイトしてた喫茶レオンは跡形もなかった。レオンには大学時代、毎週火曜日に武蔵小杉で行われる体育の授業の前日、尾山台の友だちの家に泊まりに行く途中必ず寄ったっけ。大学初日に着ていったモッズコートを買った裏原宿のカサブランカは、たしかこの辺りだったと思うんだけど……。
 明治通りに出ると、東郷神社の隣、確か福祉系の大学があった場所が更地になっていて、これから大きなビルが建つらしい。フェンスに掛かった看板を見ても「民活プロジェクト」とかなんとかで、何が建つのか要領を得ない。竹下通りの目と鼻の先の立地から言ってやっぱ商業ビルかな。東郷神社の宴会場も入ったりするか。
 南口の紀伊国屋でも寄ってこうかと、明治通りから外れて代々木駅へ通じる道に入って少し行くと、線路手前でコバヤシ君にばったり。コ、コバヤシ君!は婚礼稼業で知りあった大学生にして我が後輩じゃないかあっ。今日は学生の頃を懐かしむ日なんだなぁ。
 あのさ、近所なんでしょ、あのあそこは何建ててんの? 刑務所っす。 まじで? けっこう反対運動とかあったんですど、原宿の警察署が取り調べる容疑者を入れておく…。そりゃ留置場だな、代用監獄ってやつだ、そっかーなるほどね、そう言やさ、警察って言えばさ、まだ大学にはチューカクの連中とかいんのかな、校門挟んで向こうが入って来られないのをいいことに警官相手に言いたい放題、みたいな。いますいます。そっかあー、相変わらずだなあ、20年変わってないものも、あるのだなあ。この先20年変わらないものって、何だろなあ。

投稿者 shachi : 00:59 | コメント (6) | トラックバック

青山のレオンですか?30年前に彼がバイトしてて

良くいきました。会いたいなっと思い・・レオンで
検索しました。

投稿者 マカロン : 2008年07月27日 01:42

青山のレオンですか?30年前に彼がバイトしてて

よくいきました。隣の地下にバッタと言う

喫茶店あったのしりませんか?

私がバイトしてました。

投稿者 マカロン : 2008年07月27日 01:46

青山レオンで、バイトしてた人〜いませんか?

返事下さい(^O^)/

投稿者 マカロン : 2008年08月05日 09:54

こんにちは はじめまして

懐かしいな〜  ふと35年前位のことを思い出しているうちに 青山 ばったで検索したら・・・
バイトをされていたんですね。
僕もよくいきましたよ。友人がバイトをしていました。
ママとかクロちゃんとか言う人もいたな・・・
ばったで今日は、メビウスだのムゲンだの・・・
青春してたな・・・

僕も55になりました・・・

投稿者 ふじもと : 2010年06月15日 10:23

青山レオンで検索して辿り着きました。

大学生時代に4年程バイトしてました。
ジョーさん、トッチ、タカシ、リーチ、なおちゃん、
etc・・・
ばったのままさん、銀の人形のママさんも・・・
みんな元気かなぁ。

VANジャケットの社員さん達、
第一勧業銀行のおねぇさん達、毎日最低2回は
珈琲飲みに来てくれましたね。


インベーダーゲームが流行った頃は、
大原麗子さんと森進一さんが二人で来てたっけ。

千田みつおさん、研なおこさんもよく来てた。

懐かしい青春時代の思い出です。


僕も55になりました・・・

投稿者 SHIN : 2010年08月29日 21:02

25〜26年前まで、青山レオンで大学時代バイトしてました。ママや娘のキョウコさん、吉野のママ、青木のママ、リキさんやユタカくん、フーくん、ヒロさん、クロさん、常連の皆さま、懐かしいです。今でも、ブレンド作れますよ。トラヤコーヒーのブルマン、コロンビア、モカ、キリマンの比率とブレンドの仕方叩きこまれました。サイフォンとアルコールランプで今でもコーヒーたてられます。アイスコーヒーやガムシロも作ったっけ。BJトーストとチーズトーストは今でもたまに家で作ります。毎日、芸能人やポパイやホットドッグといった雑誌関係者の方々やモデルの方、近所の方、レオンOBの方、第一勧銀、ベルコモの人たちが集っていました。静岡から上京して学生生活をしていた僕には、一番の思い出であり、人生勉強の場でもありました。東急での昼飯やサトでのランチ、天下一の突撃ラーメン、吉野のママが度々ご馳走してくれた増田屋の出前など。毎日行ってた青山キラー通りも卒業してから20数年足が遠のいています。バーティーヒギンズの Tokyo Joeやキーラゴ、CASABLANCAを聞きながらショートホープをくわえて、カウンターの中で、濃い目のブレンドを何杯もすする昔の自分を思い出してしまいました。またあの素敵なメンメンにあってみたいものです。

投稿者 キーチ タキ : 2010年10月15日 09:21

2007年08月28日

テツとヤマさん

 風呂上がりで明るいうちから飲みますかということになり、5時ごろ風呂屋に行った。銭湯歴25年の私にもほぼ未知の時間帯である。するとそこは会話がパチンコと競馬だけに特化されたギャンブラー天国だった。夜の部では去年の6月に禁煙になってからその筋の人はめっきり減ってしまい、孤高の老人パチンコさんも今はスーパーでたまに見かけるだけになって淋しいかぎりである。
 風呂上がり、板場では師匠筋のヤマさんがテツに講釈している。
「おれね、新聞も馬体も見ないの。おれのココに入ってるデータだけ。買う馬券は全部本筋よ。ここまで来んのに7年かかった」
「儲かんの?」
 テツは敬語を使わない。
「トータルで損しないよ」
「どんなふうに賭けんの?」
「三千円とか、二百円とか」
「やっぱ本筋に三千円…」
「いや、おれはね、ぜんぶ本筋なの」
「そいで儲かんの?」
「儲かるときゃ、かなりだね」
「やっぱ本筋が来たとき?」
 テツは本筋にこだわる。
「いや、おれ全部本筋なの」
「損したことないの?」
「昔はね」
「やっぱ本筋外したとき?」
「おれね、昔っから全部本筋なのよ」
 テツしばし沈黙。
「昔っから?」
「昔っから」

投稿者 shachi : 00:18 | コメント (2) | トラックバック

いいねぇ。
シナリオでこういうデュエットみたいな会話が書けると一人前とされたもんです。

投稿者 guffaw : 2007年09月05日 05:41

恐縮です。あの続きを聴きにまた早い時間に行ってみようと思っとります。延々とあのままな気もするけれど……。

投稿者 shachi : 2007年09月07日 01:14

2007年08月21日

青木ケ原の北、上九一色の東

 そんなわけでS湖まで散骨の旅。私は実家より車で最寄りの駅に向かい、列車でやって来るアライを待つ。運転はアライに任せ、ビートルズの ABBEY ROAD をかける。本人が通夜でB面をと指定の一枚。20分ほどで目指す湖に到着、そのまま湖水を左に北岸を場所を探して走る。すぐに西の端まで来てしまい、まあこのへんにしますかと車を止めた。キャンプ客やら釣客やらいるが、しかたない。適当な岩場まで歩き、そこをその地と見定めて、散骨開始。 沈んだ! 浮くものとばかり思っていたのに。するとなにやら小魚の群衆が寄ってくる。釣師アライ曰く「こりゃあれだね、何でも食べるブラックバスの子供だね」。もしかして、食っちまうのかい? そりゃまた儚いね。
 幸か不幸かバスの餌食ではなかったらしく、湖底に点々と白く映えるお骨に最後の黙祷をしてその場を離れた。車が走り出すと、程なくしてうまいことB面が始まる。申し合わせるでもなく湖を一周。アルバムが終らない。
 Sleep pretty darling, do not cry
子守唄の歌。プリティ・ダーリン。なんとなく棺桶に入った死人の顔はみんなプリティ・ダーリンな気がする不思議。車を止め、終りまで聴く。
 Boy, you're going to carry that weight
おいお前その荷物背負って行け、ってちょっと、いま下ろしたばっかりじゃん。勘弁してよー。
 And in the end, the love you take
 Is equal to the love you make
けっきょくあなたが持っていく愛はイコールあなたが作った愛、ってなんかもっともらしいけど、そうわかりやすいもんかね、けっこううさん臭いぞ、てな気がしているうちにアルバムは終了。器の主は、らっきょう、お骨、そして今は洗った後の湖水が少々。


 これを機に調べてみたら、違法とばかり思っていた散骨は、実際はそうではなかった。確かにずっとそう考えられていたようなのだが、それは以下の二つの法律から。

 墓地、埋葬等に関する法律 第4条
 「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない」
 刑法 第190条
 「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄 し、又は領得した者は、
  三年以下の懲役に処する」

 それが1991年にそれぞれの法を管轄する厚生省、法務省が、「節度をもって行なう限り」等のコメントを付けて違法ではないという見解を発表。以来業者も数々現われ、中には地元と揉めて自治体によっては禁止の条例があるところもあるんだそうで。今回私たちの行った町にはそういう条例はなく、アライなど思いきりぶん投げた。

投稿者 shachi : 23:54 | コメント (3) | トラックバック

S湖でぶん投げたものです。
キラキラしてきれいだった。
25.26日は高円寺阿波踊り。
どうやらNさん来ていたらしい。

投稿者 rai : 2007年08月31日 20:15

 近年、阿波踊り期間は高円寺に近寄らないことにしている私ですが、今年はどういうわけか、深夜に吸い込まれてしまった。もしかしたら、目に見えぬNちゃんに誘われていたのかもしらん。

投稿者 zenta : 2007年08月31日 23:41

私も今年、初めて見ました。

投稿者 shachi : 2007年09月01日 00:23

2007年08月07日

石松

 毎日こう暑いと風呂屋に行く時間も早まろうというもの。そうすると、いつもとはまるで違うメンツ。中に一人、大魔神みたいな顔をした長髪で小太りのおじさんがいる。これを石松という。石松は必ず湯船からいちばん近い場所を選び、時間をかけ、念入りに身体を洗う。洗髪など、200ミリのシャンプーボトルをかれこれ5年はもたせている私とは違い、大量消費、アフロになっていつまでもゴシゴシやっている。
 それだけなら別に何でもないのだが、石松は、ガンをつけるのだ。湯舟に浸ってはぁ、今日も熱いぜべいべぇ、ふぅ、と正面を向くと、そこに石松。アフロのままじいーっとおれを睨む。なんだかわからんが、この手の人に関わるのはやめよう、と思って睨み返したりはしない。その後観察を続けてみたら、どうもだれかれ構わず睨みつけてるみたい。
 つい出来心で一度睨み返したらどうなるかと思い実行してみたことがある。二、三十秒ぐらいあっただろうか、石松は目を背けた。そして私の上がりしな、用意してあったケロリン洗面器一杯の冷水を私の足下めがけてざばーん。なんだ?これは。仕返しなのか? でも、ひんやり気持ちいい。よくわからないけど、サンキュー石松。
 それからはもうできるだけ目を合わせないようにしているが、私は認識されているようで、湯舟から上がるタイミングを見計らって、ざばーん攻撃の準備がなされている模様だ。そこで私は上がる振りをして、やっぱもうちょっと、と足を引っ込める。無人のタイルに空しくざばーん。石松の背中が震えている。おれはもっと大人にならなければならない。
 風呂屋で他人同士が言葉を交わすことはほとんど無いけれど、石松のほか、ぬりかべ兄弟、森進一、ダルピッシュ、おっぱい、腕立てじじい、パチンコさんなどなど、けっこうな知り合いでなのある。

投稿者 shachi : 11:40 | コメント (3) | トラックバック

ぬりかべ兄弟から順次頼む。

投稿者 guffaw : 2007年08月14日 15:40

石松遊び、やってみたいな、石松遊び♪

投稿者 flint : 2007年08月15日 13:14

 へい、順次これから巡回していきやす。

 それからflintさん、気をつけなさいましよ。あたしはもう、いつ石松が暴発するかと気が気じゃないですから。

投稿者 shachi : 2007年08月24日 00:05

2007年07月31日

夏の準備

 うちに網戸はなく、エアコンは好まないので、夏はずっと窓を全開にして蚊取りを焚いている。蛾が進入フリーなのがちょっといただけないが、たいしたことではない。電燈直下に飲食物を置かなければいいだけのことである。蚊取り線香さえあれば夏は快適、いい香り。生れてこの方線香一筋である。
 それがこのあいだ、アクアネットとという水産・養殖雑誌のコラムでとんでもない素人に出くわした。その人は、二巻組み合わさった円盤のまま火を付け、「これじゃあ、蚊取り面香じゃないか」などと上手いことを言っている。いや、おれは感心してる場合ではない。幸い彼の人は誤りに気付いたようだが、これはルネサンス的大変革が必要だ。

 冬の夜長は青年によって夏に準備されたいろいろな問題の研究に利用されねばならぬ。(『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』上巻230ページ・杉浦明平訳・岩波文庫)

 これから冬にかけてじっくり考えてもらいたいものだ。で、この際なので、まさかメンコウする人はそうはいないでしょうけれど、初心者の方にひとこと。蚊取り線香の効き目は、供養力はさておき、殺傷力は値段に比例します。だいたいうちの近所で出回ってるのは、安い順に、C国製っぽいバッタもん(一巻10円)、アース(同15円)、キンチョー(同20円)。前二者はいまいち信用なりません。特にいちばん安いやつは、毒か否かは知らないけど、少なくともその煙に蚊を獲ってやろうという意志と気力を感じません。

投稿者 shachi : 20:26 | コメント (2) | トラックバック

二巻組み合わさった円盤のまま火を付ける人がいるのか。うん、わかるわかる。あれは、蚊が多い場合に2か所から点火できるものだと本当に思ってしまうよ。初めて見たら外れるとは思わないよ。うん、わかるわかる。

しかし、夏の夜に窓を開け放して、蚊取り線香だけかあ。それでは蚊を駆除しきれないでしょ? それに、カブトムシやゴキブリがどんどん入って来ないか? 地上最強の生物に違いないスズメバチなんかも入って来ないの? 私にはできない。うーん、尊敬する。

夏の夜長は夏に準備されたいろいろな問題の研究に利用されねばならぬ冬の夜長を無駄に過ごしてしまったかつて青年だった中年によって利用されるかもしれない。
(レオナルダ・ドビンチ)

投稿者 りんご : 2007年08月04日 00:03

 ハチらしきのは昼間たまに来るけど…、スズメバチって、運送屋の軽トラの窓からしか入ってこないのかと思っていたが、こりゃあ気をつけなきゃな。

投稿者 shachi : 2007年08月04日 19:09

2007年07月24日

器の主

 恩人が末期癌と知り、話を直に聴きに行った。もう腹開けて手術するには手遅れでさ、去年の健診で癌の方も含めてしっかりやっとけば見つかってたはずなんだけどね、お前さ、健康診断大事よ、まじで、いやまじで。あと癌保険ね……。そんでさ、死んだら、ほんの少しぐらいいいでしょ、骨をむかし遊んだ湖に撒いてくれ……。
 恩人は急変して亡くなり、慌てて用意したのは昨日までらっきょうが入っていた器。らっきょうが、お骨。意外だ。百円ショップで買ったとき、こんな予想はなかった。器の主定まらず、ゆく川の流れは絶えずして、らっきょうもお骨もよどみに浮かぶうたかたなんて、そんなふうには思えないよ。
 それはともかく、風になってどっか飛んでるならいいけど、ここに居るなら、らっきょう臭くないか心配だ。とりあえず、晴れて飲めるようになったんだから、思う存分飲っていただこう。缶ビールを供え、蚊取り線香を焚き、合掌。 ん? 蚊取りは、おかしいのかな?

投稿者 shachi : 11:16 | コメント (2) | トラックバック

 蚊取り線香の香りは、日本の夏を彩る風物詩ってなもの。それなりにビールのつまみになるに違いない。あの世にはなさそうだし、最後にたっぷり堪能してもらおうよ。

投稿者 zenta : 2007年07月27日 19:59

ですよね。蚊も安心して成仏してくれるでしょう。

投稿者 shachi : 2007年07月29日 17:30

2007年07月17日

最新P国情報

 日本の南西P国通のMさんによると、近頃は女の娘たちの日本入国は格段に厳しいそうで、S市内の店舗数もひところの30軒ほどから10分の1の3軒になってしまったという。おかげでかつてふつうに見られたアルバイト感覚でやって来るエリート女子大生たちの姿はすっかり影をひそめたとのこと。でもね、最近の選挙でバターンの市長になった娘がいるのさ、とMさんはいう。バターンとは戦時中日本軍に強制的に移動させられ多くの米兵が犠牲になったあの「バターン死の行進」のバターンなのだという。バターンのバターン市長なのか、バターン地方のなんとか市長なのかは判らないが、まちがいない、だってそういってたもん、とMさんはいう。
 そこで私なりに調べてみた。バターンは州(Province)で、ひとつの市(City)と11の町(Municipality)から成る。確かに今年いずれの市町でも選挙が行われていた。唯一の市はバターンではなくバランガ、市長はホセ・エンリケ・ガルシア三世。男性。しかし残る11の町に3名の女性町長を発見した。
  Abucay のアナ(Ana Dominguez Santiago)
  Morong のシンシア(Cynthia Linao Estanislao)
  Bagac のラミル(Ramil del Rosario)
 シンシア、そうだよ、シンシア、そうMさんはいうのだが……。

投稿者 shachi : 23:09 | コメント (3) | トラックバック

 P国通のMくんが言うのなら、まちがいないよ。シンシアだよ、シンシア。

投稿者 zenta : 2007年07月22日 06:20

やはり、シンシアか・・・
ああ、間違いないシンシアだ

投稿者 flint : 2007年07月22日 14:06

 シンシアデース。シャチサンモ、シッテマスヨ。ニッポンダイスキデース。

 もしかして、インターナショナルパブ・ロハースで? ホイットニー・ヒューストンおれとデュエットした?

投稿者 シンシア : 2007年07月27日 11:16

2007年07月03日

ノーフォークの思い出

 曇り。ロンドンから北西に伸びる高速道路を猛烈に飛ばすフィアット・ウーノに私は乗っていた。下宿屋のおばさんがノーフォークのコテージに連れてってやるというのである。小さな車はウェンディの巨体のせいか、ちょっぴり運転席のほうに傾いている気がする。車窓に広大な飛行場が見える。どうやら基地らしい。
「あたしはこういうのは好かないね」
「どうして?」
「ナチのロンドン空襲はそりゃひどかったからね」
「オー、ソーリー」
「日本人だってひどい目に遭ってるでしょ。ヒロシマと…」
「ナガサキ」
「とにかくね、あたしは戦争がだいっきらい」
「でも、原爆落さなかったらもっとたくさんの人が死んでたって…」
「ノー!」
 車体が揺れた。
「なんで日本人のあんたがそんなこと言うの! まちがってるよ! あたし戦争はだいっきらい!」
「いや、それはアメリカ人が言ってることで……」
 とやっとのこと言って、その先自分も戦争には反対ですなど言おうにも、もう遅い。英語的に“Some Americans say”から言うべきだった。いや、仮に先に出典を明かしたところで、ウェンディのご機嫌はやはり損ねたにちがいない。けっきょく、誰が、何と言おうと、戦争はだいっきらい!なのだから。
 あとのコテージに着くまでの道中、車内を気まずい沈黙が支配した。その夜、ウェンディから空襲で兄を亡くしたことを聞いた。二カ月後、その基地からイラクに向けて戦闘機が飛び立った。

投稿者 shachi : 16:46 | コメント (4) | トラックバック

悲しいの・・・心が痛いの・・・
戦争、紛争、テロ・・・
絶対に嫌っ!! 今すぐやめてっ!!

投稿者 flint : 2007年07月06日 00:38

 ローリー・ムーアの『アメリカの鳥たち』の中の一篇に「日本に落とされた二つの原爆の話」や「道を聞こうと思っただけなのに間違って撃たれてしまった日本人留学生の話」にさらっと触れるところがあるんだけれど、それを読んだ時に感じた、何とも言えない、俺って日本人なんだなあ、と気づかずにはおられん、もやもやな気持ちを思い出した。

 原書で読んでいないので、原文がどうなっているのかは不明だけど。

投稿者 zenta : 2007年07月06日 11:29

 自分には選べないことを背負っているってのは、あとから考えて、思われたりします。といっしょに、選べたかもしれないのに…ってのもあるわけですが。

 Lorrie Moore は全然知らない人だったけど、Birds of America はいろいろ見てみるとなんだか面白そうだな。買っちゃいそうです。

投稿者 shachi : 2007年07月08日 01:07

 おもろいのとつまんないのと半々ぐらいかな。是非に、とまでは言いにくいぐらい。

投稿者 zenta : 2007年07月09日 00:25

2007年06月26日

23

 『残しておきたい日本のこころ』という民話のことがいろいろ書いてある本をつくるのに少し関わって、開高健が奄美大島かどこかで聞いた話として紹介した「23字きりの民話」というのを知った。
  「家へ帰って戸をあけたらこれくらいの虫がいました」
 これが民話だと、その現地のおじいさんは言うのである。潔いし、なんか可笑しみもある。23字は奥深いかもしれないぞ。第一素数だ。

 というようなことを小学生相手に話してみても、小2のケンジお気に入りの単語「ステグビートゥ!(くわがた!)」の連発を誘発するぐらいのものであって、あとの女子たちは、わけわかんない、といった空気。
 小学生諸君、夏になるとにょきにょき伸び放題の植物知ってるかい?
  「ベランダに出たらヤブカラシがまた伸びていました」
 ケンジは今日もまた、フトンが吹っ飛んだ、ばかり言っていた。
  「駄洒落はpunゆえパンでお腹パンパンはパンです」
 お酒のどこが美味しいかわかんないって、当たり前、お前たちにはまだ早いのさ。
  「Alcohol is fuckin like love」

 縛りが音節でなくただ字数23のみなので、まあ、なんでもありになってしまうわけだが、そのぶんこれは新しい詩の形式として世界に普及するのではあるまいか。
 素数列17、19、23、29、31。俳句17と短歌31の中央に23。きょう2007年6月26日。2+0+0+7+6+2+6=23。23には、なんかある。

投稿者 shachi : 21:39 | コメント (6) | トラックバック

23文字きりの民話っていいですね。何だか凄く惹かれます。
しかも素数なのか。いやぁ、素敵だ。

しかし自分が小学生の時に、この話を聞いたらどう思うのか。うーん、どんな反応したんだろうなぁ。。

投稿者 kajiya : 2007年06月29日 00:19

 「お話」だと前置きすると、その前とかその後とかあるんでしょ? ってことになるみたい。でもまあこんだけ短いと、意味内容よりリズム感とかつまり口に出してなんだか楽しい、っていうんでないと駄目みたいですな。小さければ小さいほど。

投稿者 shachi : 2007年06月29日 23:55

縛りが字数ってのが、もひとつ納得できんなあ。
同じセンテンスでも漢字をいくつ使うかで変ってくる訳でしょ?早い話が23字が短いとは言っても、漢詩にすれば五言絶句作っても3字余る訳で、むしろ長い。
だいいち民話と詩ではモノが最初から違うんだからどっちかに決めなきゃさ。
いっそ全部カナにして「素数詩」なんてのはどうかね。音数が素数でさえあればなんでもアリなんてね。

それはともかくケンジはカワイイ。

投稿者 guffaw : 2007年06月30日 03:26

 民話であってもなくても、詩であってもなくても、ある文字体系では長いかもしれず、ある文字体系では短いかもしれなくても、それでも世界全言語23、そこに可能性を見るのです、先生。

投稿者 shachi : 2007年07月01日 01:18

たとえば「アラビア語」の場合、単語一語はアルファベットをつなげて表記しますが、それを一文字と取るか、分けて数えるか。また補助的文字である「ハムザ」と「ターゥ・マルブータ」を一文字と見做すかどうかは現在でも学説の分かれている所であり、私としては非常に懸念されますが、Shachi君が「可能性」を言うならもう何をか言わんや。いつの日か必ず「新文学」として確立してくれんことを。

それにつけてもケンジがカワイイ。

投稿者 guffaw : 2007年07月01日 17:05

>>「アラビア語」

どの学説でもオーケーですよ。いろいろあるのが面白そうですな。

投稿者 shachi : 2007年07月01日 18:31

2007年06月19日

チキチータ

 葉月さんのコメントを読んで、そう言えば彼女が中学生のころ、教師3人が参加してアバの『チキチータ』を“競訳”する企画をやったなあ、と思い出した。印刷して塾のみんなに配ったっけ。思えばあれはからす新聞の前身でした。探してみたけど、データはなし。まだコンピューター導入前のことだったんですな。でも、押し入れの奥にありました。少しだけご披露します。

Chiquitita, tell me the truth
I'm a shoulder you can cry on
Your best friend, I'm the one you must rely on
You were always sure of yourself
Now I see you've broken a feather
I hope we can patch it up together

【Hazuki】
チキチータ、本当のことを教えておくれ
僕の肩で君は泣いていいんだよ
君は最良の友であり、僕は信頼される君の最良の友人だ
君はいつも自分に自信を持っている
でも今、まさに君は傷ついた鳥なんだ
僕は二人で一緒にその傷をいやせるよう願っている

【Zenta】
チキチータ、教えてよ。
肩で泣いていいよ。
僕がそうさ、頼れる友だよ。
自信に満ちてたね。
なのに翼痛め…。
ぼくたちなら治せるはずだよ。

【Iwao】
チキチータ、信じなよ、
泣いていいよもたれて、
かけがえのない友達なんだから。
君はいつも君でいた。
でも今、飛べない鳥。
2人で癒そう、
君が君に戻るまで。

【Mochizuki】
チキチータ、打ち明けて。
僕のそばに来て、
友よ、僕にすべてをあずけて。
自分を信じてた、
傷ついた翼も、
二人ならもと通りにできる。

 ああ、なつかしい。中高生に配ることを前提の訳だったということを、付言しておきます。

投稿者 shachi : 18:44 | コメント (4) | トラックバック

コメントしまくりです・・

うわ・・なつかし過ぎる・・
しかも押入れに残っていただなんてー
まあまあ、あたしのギコチナイ直訳ったらお恥ずかしい。
今考えると、とっても斬新なことを塾でしていたなあと思います。
すっごい楽しかったんです。
シーアスは思春期のあたしをくすぐり、それからの趣味などを形成した要素だったということは否定できません。
ちきちーたー!

投稿者 葉月 : 2007年06月21日 17:27

まあ、他のどこにも似てない塾だったってのは、自信をもって言えますな。

投稿者 shachi : 2007年06月21日 23:11

面白い授業やってたんだねぇ。
ここでもまたやったら?週一ぐらいで順番に課題曲提示してさ。

なんか『エスカレーター事件』以来急に賑やかになったな。
 

投稿者 guffaw : 2007年06月21日 23:53

そうですね。なんか考えましょう。

投稿者 shachi : 2007年06月24日 17:29

2007年06月12日

Who is I?

 地下鉄赤坂見附駅構内のエスカレーターを丸ノ内線荻窪方面のホームに向かって上っていたら、隣の下り側から、
「しゃち……、わたしいまがーで…」
と声が。振り向くと、20代後半〜30代前半ぐらいの女性が、
「あたし、記憶力すごいでしょう」
片手を挙げてそう言いながら、ウルトラマンの変身が逆回しになるみたいにみるみる彼女の姿は小さくなっていき、それでお終い。
 誰だ? わたし、って。
 問題は二つ。「しゃちさん」と言ったか「しゃち先生」だったか。後者なら塾の教え子だろう。そして「わたしいまがーで…」。「しゃちさん、私(は)今ガーデン(ホテルで働いてるんです)」がまず思い浮かんだ。婚礼業界の人材育成に関わってきたので。ガーデンホテルのあるお茶の水から、丸ノ内線に乗ってきたんだろう。しかし、問い合わせてみたら、「そんな子はいませんよ」。
 いきなり職場を言うより、ふつうは自己紹介か。「しゃち先生、わたし今川です」。生徒のアマカワは憶えてるけど、いや、姉妹ともあの顔ではない。イマガワ?そんな子いたっけっかなあ。宇摩川、絵馬川、尾間川。そんな苗字、聞いたこともない。イマガワイマガワイマガワが頭の中でくるくるしているうちに、イーマイガッデ、オーマイガッドとかの発想方向なってきちゃったんで、ひとまず解明はあきらめた。
 もしやご本人、これ読んでたら教えてください。あなたは誰だったのですか?

投稿者 shachi : 13:26 | コメント (10) | トラックバック

 婚礼業界でもしゃちと呼ばれているのか。

 「記憶力すごいでしょう」と自慢しているところから考えて、かなり古くの知り合いなんだろうなあ。

投稿者 zenta : 2007年06月14日 15:43

 あ、いや、こりはなんの気なしの仮名でして、実名は、もっちーさん、でした。

 しかし丸ノ内線がらみと考えてみると、シーアス初期のころとかの生徒じゃないかって気もするんですけどねえ。

投稿者 shachi : 2007年06月14日 21:32

なんかO・ヘンリの『緑の扉』みたいな話。
都会に生きる冒険者ならば下り側に飛び移るか、手摺りを転げ落ちてでも追いかける軽率さが望まれる。

投稿者 guffaw : 2007年06月15日 02:36

きょう同じエスカレーターに乗りながら、ちいさく声に出して言ってみました。「平行四辺形!」 なんか気持よかったな。

投稿者 shachi : 2007年06月16日 21:02

僕も言ってみました。
『台形』

投稿者 guffaw : 2007年06月17日 04:33

私ではありません、残念。

お久し振りです・・!シーアスの頃の生徒だった葉月です。

からす新聞がネットで見れるようになっていたなんて・・!
びっくりしました。

今、貿易事務をしながら週末は林誠くんと一緒のフットサルチームにいます。
たまに先生たちの話をします。

未だにABBAが大好きです(^ω^)
最近じゃあyou tubeなる素敵なテクノロジーが発達しているのでABBAの当時のPVが見れて感激です。

また覗きに来ます!!

投稿者 葉月 : 2007年06月20日 11:21

 おおっ、なつかしいね。そうか、君じゃなかったか。元気そうで何よりです。そのうち飲みにでも行きたいですな。ここにもどしどし書き込んでください。

投稿者 shachi : 2007年06月20日 18:42

>葉月さん
 お久し振りですな。

 フットサル? フットサルって、あのフットサル? 意外だなあ。

 林誠も元気なんだろうね。

投稿者 zenta : 2007年06月21日 16:59

望月先生
今度、是非是非再会したいです!
これからもどしどしコメントしに来ます。
皆さんの興味深い日記に関心。

zenta先生!
とってもお久し振りです。
先生も元気ですか?
そうです、あのフットサルです。どっぷりハマってます。
週5で練習してます。
林くんも元気ですよ!建築事務所で頑張ってます。
今度1級を受けるみたい。

投稿者 葉月 : 2007年06月21日 17:22

 週5でフットサル? 葉月とスポーツ? ううむ、考えるだに意外である。

 林は建築事務所か。
 からす新聞社の周辺には建築士が多いですよ。編集会議、印刷などするのも、世界を股にかける建築士様の事務所でやっております。

投稿者 zenta : 2007年06月21日 18:28

2007年06月05日

おわびと訂正

 先日書いた「グッ土」と「牛ちゃんパワー」についての問い合わせが来たので、ここにみなさんにもご報告いたします。電話をして来たのは今は保育園の先生をしている元生徒。園でバケツに稲をつくっていると言う。
「あの、なんか変な名前の肥料のこと書いてあったじゃないですか」
「ああ、グッ土と牛ちゃんね」
「あれってホントにあるんですか? だってオヤジギャグっぽいんだもん」
 みなさん、法螺ではありません、どちらも実在します。前者は、奈良県の建設業者が建設残土をリサイクルして開発した改良土。後者は静岡の農業関連資材会社の商品で、ホームページによると「堆肥中の有用微生物が、土壌内微生物層のバランスを取り戻し土を活性化します」のだ。でも、「[牛ちゃんパワーの使い方]土とよく混合し、10日〜15日間ぐらい土によくなじませてから定植して下さい」って、んー、うちでは翌日には植えちゃってるな。そのほか「卵殻エース」「ミネラル古代」「わらゴールド」などあります。
 ところで、「モンローマチック」は法螺です。勝手な思い込みで適当なこと書きました。ごめんなさい。本当は、油圧で機の水平を保つシステムのことでした。お詫びして訂正いたします。しかし語源はなんだろな。やっぱり踊るマリリン・モンローのごとくしなやかに水平を保つのか、それとも1800年代前半に孤立主義を貫いてアメリカの水平を保ったモンロー大統領にちなむのかな。

投稿者 shachi : 23:04 | コメント (0) | トラックバック

2007年05月29日

I Have a Dream Too!

 I have a dream that one day “every valley shall be exalted, and every hill and mountain shall be made low, the rough places will be made plain, and the crooked places will be made straight.”
 私には夢がある。いつの日か「すべての谷が高くせられ、すべての丘と山は低くせられ、荒れた地は平らに、歪んだ地は真っ直ぐになる」という夢が。
 ――キング牧師による聖書「イザヤ書40章4節」の引用――

 私にも同じ夢がある。平らかでなければ、水を張った田の低いところには水が溜まり、すこぶる植えにくい。旧式の機械の腕は最新式のように深浅は感知せず、あまりに深ければ、放たれた苗はただ空しく水面を漂うのみである。
 対策として毎年、前年の記録を元に少しずつ土を移動し、水を入れて耕す「代掻(しろか)き」の時にもT字の柄振りで泥を引っぱって整地をするのだが、なかなかに切りがない。少しずつ改善はしているけれども。プロに頼めば簡単なのだろうが、まあ、これがこれで年中行事化しており、今年もまた田植えを終えて、凸凹の記録を取った次第である。

 And the glory of the Monroematic* shall be revealed and all flesh shall see it together.
 そしてモンローマチックの栄光が現われ、すべての肉なる者はともに見る。
 [*Monroematic:マリリン・モンローのごとくしなやかに水平を保ちつつ、苗を植えていくというクボタ田植機独自の機構]

投稿者 shachi : 18:58 | コメント (2) | トラックバック

 浪曲の玉川福太郎さんが田植え機の下敷きになって亡くなったそうな。先週のこと。農道から田んぼに転落して、ってことらしいけれど。

投稿者 zenta : 2007年05月30日 20:12

 玉川さん、私知りませんでしたけども、ニュースを読んでみると、田植えを済ませて機械に乗って帰る途中で「2メートル下に転落」して後から落ちてきた田植え機の下敷きになったということみたいすね。翻れば私自身、「あそこから落ちて機械の下敷きになったら死ぬな」という場所、あります。いまは手押しのそれほど大きくないやつなので怪我で済むかもしれないけど、何年後かには乗用に買い替えようという話をこの間したばかりなので、気をつけねば。

投稿者 shachi : 2007年05月31日 01:37

2007年05月22日

ザッツ・アグリカルチュラル・イノヴェーション

 その別荘地は、だいたい年収一千万〜二千万ぐらいの人たちに買われているようである。大企業の部長さん課長さん、中小なら社長さん、なんとか法人の理事長、大学教授といった肩書きの人たちである。多くは別荘として使っているが、私を招んでくれるシューちゃんは退職後定住していて、人が集まる五月の連休には、現地で仲間になった人たちに声をかけて宴会が催される。そこにちょっと毛色の変わったやつということで、私に招集がかかるのである。
 私が最年少。わが父より年上の某都銀元支店長さんは、ヨーロッパ勤務が長かったという。
「90年ごろのレートは1ポンド250円ぐらいでしたからねえ」
とシューちゃんと知り合ったころの話をすると、
「いや、150円ぐらいでしょう」
 私としてはかなり自信はあるのだが、往時為替ディーラーやってた人と言い合いなど出来ない。もしかしてボケ?なんて言えるはずもない。
 そこで私は発言の的を百姓仕事に絞る。昨今のブームも手伝って多くの人たちが村から土地を借りて菜園を営んでいて、自ずと農作業話に花が咲くのだ。そこでは私は見習いながら、経験者の立場からものを言う。
「いやあ、最近サトーさんと折半で管理機買ったんですよ」
「そうですか。あれってブレーキ無いから止まりずらいでしょう」
 けっこう難しいんですよ。
「いやまだ買ったばっかりでね。昨日ちょっと試し運転したところで」
「あれはですね、左右のレバーともクラッチなんですけども、手を放したままでは動かないで、握ると動き出すんですよ」
 まあ、もう二十年近く使いこなしている私にはその操作はお手の物ですが。
「いやじつはね、握ると動き出すっていうのは普通のバイクとかと逆だから危ないっていうことらしくてね、最近のはクラッチ握ると止まる仕組みなんですよ」
「そ、そうなんすか。べ、勉強しなおしますっ」
 さっきから口数少なく泡盛を生でクイクイ飲っている元支店長さんの奥さん。障害児支援団体を主宰するその菩薩的笑顔が目に染みる。

投稿者 shachi : 16:47 | コメント (0) | トラックバック

2007年05月15日

肥料を撒く。

 田植えまで二週間。苗床の苗は順調に芽吹いたので、遮光シートを掛けたミニ温室に移して一週間成長を促す。田んぼには肥料を撒く。粒状の肥料を下の方に管のついた「肥料散布リュック」に満たし、それをスタジアムのビール売りみたいに背負い、片手に持った管を左右にびゅんびゅんさせながら、振り撒いてゆく。肥料はやっぱり『グッ土』がいい。
 畑では芋やら豆やらを植えるため、まずは管理機(小型の耕耘機)で土を起こすのだが、その前に肥料を撒く。家畜の糞の詰まった20キロの袋は重いので、適当な量をバケツに移して、手で撒き散らしてゆく。肥料はやっぱり『牛ちゃんパワー』がいい。

投稿者 shachi : 22:13 | コメント (0) | トラックバック

2007年05月08日

山の表情

 ことし二年ぶりに物見石山を訪れた。信州美ケ原につらなる、あちらの喧騒が嘘のようなひっそりとしただれも登らない山との再会である。
一昨年はこんな顔だった。
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去年の顔はわからない。
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そして今年。クマに気をつけろよって言ったのか、食われちまえって言ったのか。
070508mm3.jpg
 奇声を発しつづけたかいあってか、幸い遭遇することはなかったが、年々クマとひととの距離は縮まっているらしく、地元の人にも注意を喚起された。
 クマの顔拝みたくあり拝みたくなし。

投稿者 shachi : 16:12 | コメント (0) | トラックバック

2007年05月01日

じょじ伊東ニュース

 えらくなりたい高校生、8パーセント。少ないのかな。一方で、えらくなること=責任が重くなること(だったらえらくならなくていいや)、っていうのが79%っていうんだから、それほど責任に敏感なのかね、って思ってしまいます。
 自己の失敗のツケは自分に返ってくる、というのが責任だとすると、うーん、最近は無茶な失敗談を得意げに若者に語っても、あんまり笑ってはもらえないんだな。たとえば公共電波のテレビドラマに出演しているんだから、じょじイトウ君はえらい。その彼が、性懲りなくドラマの撮影開始後にもかかわらず、酔っぱらってチャリに乗り顔面を負傷しちゃった、オリ・ラジ的とは畑の違うプチ武勇伝。「メークで楽勝なんだな」「ばかが」。この手の話に反応が薄いんですな。もしかして、そもそも彼はえらくないのかもしれないけれども。
 8%はどこに。じょじ君によると、撮影現場の生徒役たちは野心満々なんだという。雨の校庭での教師生徒入り乱れた乱闘シーン。「いやーおれも映ろうと思ってカメラ意識してたんだけどさー、映ったかなと思ったらいきなり後ろから小僧が飛びかかってきて、私服のスーツべっちゃりよ」。監督に怒鳴られようが貶されようが、少しでも映ろうと必死なんだそうである。

 えらくなりたいんだかどうだか知らねえが、じょじ君の正体は主人公の先生の前任の剣道部顧問なんだそうで、来週だか再来週あたりに正面アップあるかも、カットされてなきゃ、ですって。「あいつ、顔がきたねえからカット」なら、自己責任。

投稿者 shachi : 02:41 | コメント (0) | トラックバック

2007年04月24日

相対票未満

 そんなわけで杉並区議会議員選挙の日が来た。定数48に69人も立っている。誰にすればいいのか、最も悩ましい地方議会選挙。迷惑なおいらの名前連射の連中を除外しようったって、実のところそういうのが流行らないというのは浸透しつつあるようで、結局消せたのは5人だけ。あとは所属党派ともちろん政策を基準にするのだが、選挙公報だけじゃあよくわからないし、まだ何十人も残ってる。どうしよう。
 そこで近頃耳に付く「美しい日本」から「美しい公式」を連想した。美しい公式といえば、E=mc2 だ。これはつまり、Elected(選ばれるのは) = mc2ということ。で、mを候補者のイニシャル、cの二乗をその年齢としてしまえ。でも、Mの人はいるけど、光速(約30万m/s)の二乗は900万か。900万歳の人、いないなあ。じゃあ、30と2で、32歳の人、でM、……おお! いる!! よっしゃ。あんたに入れたる。
 残念、余裕で落選。

投稿者 shachi : 01:55 | コメント (0) | トラックバック

2007年04月17日

乱射反対

 アメリカでまた、乱射。痛ましい。踏み込んだ規制がなされない限り、なくならないだろうが、そういうことはたぶんないので、当分なくならない。
「お騒がせしてまことに申し訳ありません」
また来たよ。うるせえぞ、こっちはいま集中してんだっつうのに、まさに無差別、声の乱射。日本の選挙にももっと規制が必要だが、昭和生まれがまだ一億人もいるんだから、当分なくならない。
“I'm terribly sorry to bother you, but would you let me shoot you, neighbours? I'm Shachi, it's Shachi, your Shachi will serve you. Bang!”
「お騒がせしてまことに申し訳ありません。ご近所の皆様、撃たせていただいてよろしいでしょうか。わたくししゃち、しゃちです、あなたのしゃちがお役に立たせていただきます。バン!」
なんて言ってぶっ放すやつ、いそうだ。そこでガナってるあんた、そう、あんたですよ。

投稿者 shachi : 20:27 | コメント (3) | トラックバック

ここんとこ不眠症でさ、昼間やっとウトウト出来たと思ったら、地獄みたいな夢見て飛び起きた。
それが、日本の小学生達がそこらの道で動物を殺しまくる、なんてヤツでさ。気が滅入ってよく考えてみたら、この乱射のニュース見て寝たせいだった。
と、ここまで書いてたら今度はまた長崎市長が・・。

これも夢だったらなあ、どんなにいいだろう。

投稿者 guffaw : 2007年04月17日 21:47

残念ながら……。例によって、連鎖もしてる……。

投稿者 shachi : 2007年04月20日 21:37

でもさ、バグダッドの連日の百何十人殺傷には不感症になってるんだよなあ。

投稿者 guffaw : 2007年04月21日 10:01

2007年04月10日

ヘビ男爵

 ヘビと競争したことがあるだろうか。2メートル級以上の大物に挑んだことはないが、よくいる普通サイズの奴らなら、梨畑とかで見かけると、ヨーイ、ドン。相手の反応は素早く、瞬く間にトップスピード。まさにリニアモータースネーク。敵はすぐに隠れ場所を見つけてしまうので、勝負と言ってもせいぜい5メートル走とか10メートル走なんだが、私は勝ったことがない。足がない方が逃げ足は速いのだ。ヘビには追いつけない。

 一昨日の花見に参加できなかった無念を胸に、最後の花見を兼ねていつもの散歩コースに繰り出した。五日市街道を下り、善福寺川に出会ったところで左折、川沿いに和田堀公園へ向って遊歩道を進む。あれ、なんだろ、すれ違う人がみんな振り向いて見ている、私の10メートルほど先を歩く男を。目を凝らすと男は右腕に何かを巻き付けている。太い。ん?ヘビ? まさか。と、そのジャケットに山高帽の男はやおら両腕を広げてビヨーン。や、やっぱりありゃあヘビだ。すれ違う人たちも目を丸くして、ヘビだよあれだのアオダイショウじゃんだの話している。あの人、愛蛇を散歩に連れてきたのか?首に縄でも付けててどっかで放しちゃったりするのか? とにかく追跡だ。しかしその歩くの速いのなんの。しかも黙々と背筋を伸ばしつつビヨーンぐるぐる、ビヨーン。私も限界に近い速足で飛ばしているんだが、追いつくどころかどんどん離されてゆく。追いつけない。川が大きく蛇行するところで見失い、走ったが、もうどこにもいなかった。

 まてよ、山高帽でペットにヘビ、と言えば、『時計仕掛けのオレンジ』か。映画には自分勝手な政治家が出てたけど、だとすればあれは何かのデモンストレーションか。都知事選挙に物言いたかったのか。わからない。追いつけない。

投稿者 shachi : 01:40 | コメント (6) | トラックバック

 御一報いただければ、最後の最後の花見で一杯におつきあいしましたのに。あ、でも、それじゃヘビ男爵には出会えなかったのか。それはもったいないな。

 新たな都市伝説の誕生の瞬間かもなあ。山高帽のヘビ男爵、車よりも早い摺り足。追いつけない、ではなく、逃げても逃げても追いつかれてしまう、ってな方が伝説化しやすいかな。

投稿者 zenta : 2007年04月11日 19:47

 いやたしかに五日市街道、右折しようかとも思ったんですけでも、何となく左折で、運命でしょうか。
 ヘビ男爵、今度は追いつきたいです、ていうか、追いつくぞ。もしかしてshachiの野郎また法螺吹いてんじゃねえか、とお疑いの方いらっしゃったら、まじで全部、実話です。
 またなにか起るぞ、善福寺川!

投稿者 shachi : 2007年04月12日 04:08

 からす新聞4月号のトップ決定ですな。

投稿者 zenta : 2007年04月12日 08:15

ですね。ところで1月号の書き初め、まだまだ募集してます。

投稿者 shachi : 2007年04月13日 00:13

芸人さんじゃないのかなあ。

それで思い出した話。
僕の長崎の生家って築百何十年のやたらとでかい家でさ、幼稚園の頃はトイレまでの長くて昼なお暗い廊下が怖くてね、それで我慢する癖がついちゃった。それはいいんだけど、ある日その廊下を歩いてたら鼻先掠めて何かがドサッと落ちてきた。もちろん腰を抜かしてお漏らしした僕の目の前を2メートル位の青大将が照れくさそうに、でも悠々と逃げてった。多分、昼寝しててドジッたんだろうね。居るのは知ってたけど我が家のヌシと一回だけのご対面でした。
あいつらイビキかくんだぜ、知ってた?

「くちなわが鳩の雛二羽呑みにけり」
               一笑庵 

投稿者 guffaw : 2007年04月14日 04:55

 芸人説、承りました。
 ヘビのいびきって、話としてはどっかで聞いたことはある気がするけど、そのものを聞いたことはないですねえ。

投稿者 shachi : 2007年04月15日 02:46

2007年04月03日

拝啓常葉様

 静岡県代表、常葉菊川高校優勝。愛国心云々強制されれば嫌気も差すが、取り敢えずは出身地代表の肩を持ちたくはなる。トコハと言えば「ピンクレディーの出身校」以来の全国区だな、選手諸君良く頑張ったじゃん、と私も健闘を讚える。
 しかし私の故郷は同じ静岡でも富士であって菊川ではない。菊川の常葉なんてずっと知らなかったが、どうやら歴史は浅いらしく、おまけに野球部員の半分は東京やら大阪やら名古屋やらの出身なんでそうで。けっ、ウチの富士高がおれが高一のとき出たときは全員地元だったぜ。
 常葉の本校は静岡市にある女子校だけど、そっちがピンクレディーなら、こっちにだって、東京下町生まれながら、中学生で疎開してきてから地元製紙会社に就職してバンド活動を始めるまで15年、富士で過ごしたいかりや長介がいるぞ。
 ま、狭い所で争ったってしょうがないか。おみゃあもおれもズラ仲間ずら。常葉さんは富士市民にとっちゃ、6、7年前「富士常葉大学」つくって富士を「大学のある街」にしてくれてありがてゃあ。しかし学生は足りてんのかな。

投稿者 shachi : 01:32 | コメント (0) | トラックバック

2007年03月27日

しばらくは花の下なる予約札

 じょじ伊東君に出演作のことを聞くために文京区まで足を伸ばした。神田川沿いの公園では、桜の木に括り付けられたプレートに「さまざまのこと思い出す桜かな」なんて芭蕉の句が刻まれていて、気分がいい。「二日酔ひものかは花のあるあひだ」もいいね。「ものかは」ってのは「問題じゃない」って意味なんだ……。なんて浸っているのに、辺りじゅうすでに花見の場所取りが始まっている。というか終っていた。公共の場所なのにな。

070327mm.jpg

 ドラマは木曜夜10時『私たちの教科書』。セリフのない端役ではあるけれど、1回限りということでもないんだって。拘束時間が長くてテレビはもうたくさん、って本人嘆いてましたが。

投稿者 shachi : 22:14 | コメント (5) | トラックバック

 なぜに文京区?

投稿者 zenta : 2007年03月29日 10:01

了解すますた。ありがとう。主役は誰だろね。
でも、なまじ端役だと一時間、目が放せそうにないのが辛い。

投稿者 guffaw : 2007年03月30日 00:10

チンじゃんショーに職場訪問てなわけで。

ドラマの主役は菅野美穂なんだそうす。

投稿者 shachi : 2007年03月30日 01:07

 酒井若菜とか大倉孝二、おもろい役者も出るみたいですなあ。

 想像するに、じょじ伊東は職員室に座っている先生とか、そんなとこなんだろうか。

投稿者 zenta : 2007年03月30日 02:36

「二日酔い花があろうとなかろうと」
                   一笑庵

投稿者 guffaw : 2007年03月30日 05:06

2007年03月20日

6回目

 昨夜聞いた話。春からCXの連ドラに出るらしいじょじ伊東(実名)君は、バカなので、酒を飲んでは怪我をする。
「いゃー、10針も縫ったって。いまさ、指がすごいの、ブラックジャック状態」
「てめえ、血税の走らす救急車に何回目だ」
「ろっかい」

 昼前、土地持ちの友人から電話がかかってきて、アパート経営を考えていると言う。「例えば“レオパレス”とかってどう?」「全然わかんないですけど、礼金、更新料無しってのは、好感もてますけどねえ」とそれから方々に話が飛んで、正午を挟んで長電話に。もしかして、飲んでます?

 そのような不健康はもうたくさんだ。夜、風呂から上がってそう考えた。今日は600グラム汗をかいた。塩分の摂り過ぎなんて、汗かきゃへっちゃらさ、ってバブルのころ、特殊しゃぶしゃぶ料理店での接待帰りに製薬会社勤務の友人から教わった。今日は一つ、健康にいいことをした。
 私の健康ツール杉並湯は、低空飛行ながら当面墜落の気配は感じないので、引っ越さなくても良さそう。今月中に6回目の更新に行かなくては。それにしても更新料、忌忌しいなあ。

投稿者 shachi : 19:50 | コメント (3) | トラックバック

その連ドラに出るとかいうバカのお顔を拝見したいので、番組のタイトルと放送時間を教えて下さい。

投稿者 guffaw : 2007年03月22日 03:07

私も知りたいので、教えて下せえ。

ところで、googleで「じょじ伊東」を検索してみたら、ヒットするする。これだけでもすごいなあ。

投稿者 りんご : 2007年03月22日 19:22

それがそれ、ぜんぜん憶えてないのです。情報入手次第、お知らせします。

投稿者 shachi : 2007年03月23日 19:59

2007年03月13日

中野界隈

「あっ、おれ、焼酎、ロックで。サンキュー。いやでもさ、今日さ、ついに中央線の新型、乗ったんだよねー」
「あー、あたしも乗ったー」
「E233系なんだなー。頬擦りしたくなる淡いオレンジのライン、なんつってもスムーズなかんじっていうか、レールの上を滑ってくる音がまた、スマートなんだよねー。外側のドアの上の電光表示にちっちゃく“次は中野”なんて出てるのがなんだかかわいいんだわ、まじで。そんでさ、何かちょっと感動したのが、ドアの開閉ボタンがついてるんだよね。それってさ、おれの田舎のローカル電車とおんなじなんだよね。身延線。」
「えー???」
「あれ、きみ、出身どこ?」
「じつは……ふじなんです、ごしゅじんさまー」
「まじでっ? 高校は?」
「ふじこうです、ごしゅじんさまー」
「後輩かっ」
「いまだいがくのさんねんせいっ、なまえは、ひっみっつっ、えへっ」

 メイドキャバクラに行くと、例えばこんな会話になったりするのだろうか。

投稿者 shachi : 21:13 | コメント (0) | トラックバック

2007年02月27日

その空港から、富士山は見えない。

 宮崎のヒガシ知事のニュースなどを見ていると、なるほど、タレント候補、タレント知事は、無関心気味の民意の掘り起こしに一役買っているのでは、という気がしてくる。少しでも関心を持てば、投票率も上がる。監視の目が増える。わかんないうちにこっそりやっちゃえ、なんてのはダメなんだぜっ!
 わが静岡県の、富士山からは離れた真ん中付近に再来年、赤字必至の「富士山静岡空港」というのができてしまう。静岡って交通の便はいいわけで、新幹線あるし東名あるし第二東名いま造ってるし、だいたい「富士山」の麓の富士市から羽田まで一時間ちょいなのに。当初のウリどおり「新幹線の真上の空港!」ならまだしも、JRにそっぽ向かれて新駅の見通しは立たないし。
 なのにできてしまうのは、01年、起工まもない段階で空港の是非が争点になった選挙で推進派の現職が楽勝したから。これはやっぱり投票率が低かったんだろうな、という結論を検証するため、念のため、01年選挙の投票率を調べてみると、62%。決して低くない。今回の宮崎は?――65%。ありゃりゃ。赤字でも、きっと中国から韓国から伊豆の温泉つかりに来てくれるし、もちろんホンダやヤマハや数ある製造業の貨物やらビジネスマンらが行き交うんだし、だからいいのかな。県民より都民の長い私などは来る自分の選挙のことでも考えるべきか。クロカーキショーってあれですか?タレントの人ですか?……
 ちなみに05年の県知事選挙はまた現職が勝って現在四期目。投票率は44%。参考までに同じ年の富士市長選挙は、無投票。

投稿者 shachi : 03:33 | コメント (7) | トラックバック

「富士山静岡空港」っていう名前なのか。Webで調べたら、牧之原市っていうところにあるんだね。それにしても辺鄙なところだなあ。富士山からものすごく遠いんだけど、これはウケ狙いなのか。

先日、ニジマスの取材で富士宮に行ったけど、あのあたりから見る富士山も美しいなあ。浅間大社のお宮横町で食べたニジマスバーガーはいまいちだったな。
電車で静岡を移動してみて気づいたんだが、ヤンキーな若者が結構いるよね。電車で絵に描いたようなバカップルがいて、ほのぼのしました。

失礼しました。

投稿者 りんご : 2007年02月28日 15:26

 まあ飛行機から見りゃ近いのかもしれないけどね。
 ヤンキーたちは乗り慣れてる身延線のワンマン電車は扉の開閉がボタン方式だったでしょ。あれ、私は乗るたびに押すタイミングが早過ぎて開かなかったり、遅すぎて他所者ぽかったりするのが口惜しいです。

投稿者 shachi : 2007年02月28日 18:14

身延線の扉は確かに難しいね。あれは、山奥に行くと死ぬほど寒いからだよね。

来年は、富士山ナンバーっていうのもできるそうで、誠におめでとうございます。

投稿者 りんご : 2007年03月01日 19:57

 どうせなら「富士山空港」ってネイミングの方が男らしいよなあ。

投稿者 zenta : 2007年03月01日 20:26

それは言える。私もそう思った。

投稿者 りんご : 2007年03月02日 01:46

富士山ナンバー、どうなのかなあ。あんまりカッコ良くない気もするんだけど。ちなみに空港の英語名はFuji-sanじゃあなくて“Mt Fuji Shizuoka Airport”です。

今年は寒くないからなんだけど、東京でも極寒のときは身延線システム採用してもいいなあ、と思うことあります。

投稿者 shachi : 2007年03月02日 02:59

>空港の英語名はFuji-sanじゃあなくて“Mt Fuji Shizuoka
>Airport”です。

 これもFuji-san Airportの方が良いよなあ。
 〜sanって言い方は、日本贔屓の外国人の好むところだし。

投稿者 zenta : 2007年03月03日 05:28

2007年02月20日

修正

 先週のアリコのCM、今週はなんか違う気がする。あんまりニッコニコでもないし、仮にそれは私の思い込みだったとしても、歌が最後の“When the old man die〜”まで行く前に切られてる。これは修正だ。
 でも、ほんとにそうなのかな。頭のぶつけ過ぎからか、特に直近の記憶が近ごろは曖昧だし、あら探しの功を焦って妄想した可能性も十分だ。これは修正が必要かもしれない。であれば、飲酒癖をどうにかしなきゃ。でもね、そうすぐには止められまへんで。

アメリカ合衆国憲法
修正第十八条(1919年確定)
 合衆国およびその管轄権に従属するすべての領土において、飲用の目的で酒精飲料を醸造、販売あるいは運搬し、またはその輸入あるいは輸出を行うことを禁止する。

修正第二十一条(1933年確定)
 合衆国憲法修正第十八条は、ここにこれを廃止する。

 この場合飲めるまで14年なんだから、その逆だってそんぐらいかかるかもしれねえ。身体がもつかな。保険に入ろかな。

投稿者 shachi : 20:02 | コメント (0) | トラックバック

2007年02月13日

Grandfather's Clock

 アリコだかアフラックだかのCMで、若夫婦に子供二人が仲睦まじく『大きな古時計』をオリジナルの英語で歌ってるのを見た。4人ともニッコニコ。

♪It was bought on the morn of the day that he was born,
 お じ いー  さ  ん のー う ま れ  た あ さ にー
 「彼の生まれた朝に買ってきたのさ」

 この一節は、授業のネタにさせてもらっている。[morn=morning] たとえばこんな例文。

 An agreement was reached in the evening.
 「夜、合意に達した」
 But it was destroyed on the morning of the next day.
 「しかし翌日の朝、破棄された」

 後者の例では“in the morning”にならない。「何日の」とか「何曜日の」とかが後ろにくっつくと、in は on になるのだ。
 テレビで流れる英語は、「最近見なかった?」などと言って話を持っていきやすいのでそれなりに重宝している。ここで何度か紹介したこともあるが、歌詞とのミスマッチが話題にできることもあるし。

♪And was always his treasure and pride.
  かー あってーき  た  とーけ  い さー
 「いつも彼の宝物であり誇りだったのさ」
♪But it stopped short, never to go again,
   い ま(は)もう  うご か な  い
 「でもすぐに止っちゃって、もう決して動かなかったのさ」
♪When the old man died.
  そ  の とー けー いー
 「おじいさんが死んじゃったときのことさ」

 合唱大会的親子4人は最後までニッコニコ。
 キャプションは「万一のときも安心!」。

投稿者 shachi : 20:19 | コメント (0) | トラックバック

2007年02月06日

おしえてアニータ

 何億円も貢いでくれたダンナさんを訪ねて帰って来たアニータさん、2001年の事件発覚の翌年CDデビューしたそうですが、タイトルとその意味を教えてください。

Debut Album:
“ANITA, LA GEISHA CHILENA”Anita Alvarado
Primer Single:
“La Gallina Pecadora”

 デビュー・アルバム:
 「アニータ、チリのゲイシャ」
 ファースト・シングル:
 「罪深きめん鳥」

ガリーナがめんどーり、ペカドーラがつみふかーいの意味でーす。

投稿者 shachi : 16:25 | コメント (0) | トラックバック

2007年01月30日

期待権

「え、なに? ナベちゃんってお笑いやってんの?」
「はい、“ぼれろ”っていいます、ひらがなで。ぼくツッコミで」
「そうかいそうかい、まあ一杯飲みなよ。マスター! んで、おもしろいの?」
「そうっすね、顔芸とか……」
「おー。なるほどー。ナベちゃんさ、ゴリとノッチと木更津キャッツアイのうっちーとかぶってるよね」
「言われます」
「でもさ、どいつも面白くないからチャンスだぜ! 期待してるよ」

 たとえばNHKに取材された側が、期待とあまりに掛け離れた番組にされてしまったというんで訴えて、認められた権利。これを「期待権」と言うのだそうだ。そうだ、期待って、できるんだ。「あるある」頼みでヤセられる期待。難破船引き揚げに投資して1年後元本2倍になる期待。私に教われば必ず合格できる期待。「機械と言っちゃいけないんですけど、産んでいただきたい」期待。パワー・フォー・リビングに期待。ああ、なんか期待って、自由だなー。

「え? ナベちゃん、テレビ出てんの?」
「はい、テレ東のドラマのちょい役で。金曜の深夜……」
「なんだよ、それ、タモリ倶楽部とかぶってんじゃん。だめだよ、それ。明日なんかさ、京急の車両基地訪問の後編だぜ」
「それじゃ、ビデオでも……。ぼくハダカの踊り子のよこで盛り上げてるかんじですんで」
「ふーん。おもしろいの? 期待できんの?」

投稿者 shachi : 15:40 | コメント (0) | トラックバック

2007年01月23日

anything is nothing

 anything は「何でも」、nothing は「何もない」という意味。

 I am the one with anything in my hands.
 「私は両手に何でも持っている者です」

などというような慢心があると、近ごろは、たとえば Governor(知事)が、 Director(ディレクター)が、あるいは Peko-chan が、

 I am the one with nothing in my hands.
 「私は両手に何も持っていない者です」

ということになってしまった。
 いっぽう土曜日のセンター試験、第2問、問5はこんな問題だった。

 My sister is in the front row in the picture. She is the one[    ]in her hands.
 1 of everything
 2 of some things
 3 with anything
 4 with nothing

 正解は4。2点。「妹は写真の前列にいます。彼女は手に何も持ってない子です」。これに対し、いや、手に“何でも”みたいな何かが見えてるぞ、おれには、という直感で3にすると、0点。エニシングにすると、ナッシング。

投稿者 shachi : 16:59 | コメント (0) | トラックバック

2007年01月16日

The deeper, the deeper.

 早朝、商店街を歩きながらこう考えた。夜が深けりゃ深く飲む。量が少なきゃお代は安い。こいつは英語なら、
  The less (I drink), the less (I spend).
そう、ザ・ヒカクキュー、ザ・ヒカクキューで「〜であればあるほど…」だ。しかし、これはやはり、うん、なんか気持ちいいけど、でもやっぱ、量が多けりゃいいってもんでは、ないんだろな。どうっすか、大統領。
  The more (we surge), 「増派すればするほど」
   the less (the war is escalated).「戦争は収束していく」
んですかね。
   the more (the war is escalated).「戦争は拡大していく」
んでもないんですかね。昨今のアメリカじゃ、惑星でなくなっちゃった冥王星 pluto をもじって、格下げになることを pluted とか言うらしいけど、そんならこんなのもありだぞ。
  The hastier, the pluter.
  「急げば急ぐほど格落ちしてゆく」
大統領よ、そんなに急ぐことはない。深入りしたぶん傷も深い。あんたは終りだ。過ちを認め、改めるのだ。わたしはかつて自転車に乗り、(たぶん)先を急ぎ、塀に激突して病院送りになったことを教訓として、自転車を封印した。つまり、
  The slower, the safer.
  「ゆっくりであるほどより安全」
その証拠に、さっきちょっくり電柱に額をぶつけたけど、なんだか傷は負ったようだけど、ちゃんとこうして意識を持って歩いている。

投稿者 shachi : 17:51 | コメント (0) | トラックバック