2007年01月16日

The deeper, the deeper.

携帯対策で引っ越しましたので、

http://www.go-karasu.com/main/

のほうへどうぞ。

投稿者 shachi : 03:34 | コメント (0) | トラックバック

2007年01月09日

I never thought I could do it.

 正月、初めて梨の木の剪定(せんてい)の真似事をしようとした。ずっと自分などの踏み入っていい世界ではないと思っていた。案の定、どの枝をどう切っていいのか皆目わからない。お手上げ。
 正しく為された剪定後の枝振りは美しいと思う。官能的とさえ言っていい、とか言ってる俺、東京まで出て覚えてきたのはそんなことか、って、どうもすいませんでした。いずれにせよ、適度の果実を得たい実利と美は両立するのだ。ただし神さま、お天道さんまかせではありますが。

 昨日、成人の日。新宿から京王線に乗った。近頃読んでいるカポーティの『In Cold Blood(冷血)』を開くと、四人を殺した二人組の一人がこんなセリフを吐いている。
 “I never thought I could do it.”
 「まさか俺がやれるとは思わなかったよ」

 目の前には新成人。晴着姿の娘が寄り添う彼氏は、もしかして、前代未聞の勇気をもってみごと告白を成就させたのだろうか。

 列車が地上に出るところすぐ右側は、例の21才の兄による20才の妹殺しの現場。何人かの乗客がそれとなく意識しているのがわかる。まだ情報が少くて何もわからないが、あるいはそのような“強烈で性急な”動機もあったのだろうか。彼の実利と切り刻み。エクスタシー? 神のみぞ知る? なんにもわからない。

投稿者 shachi : 03:19 | コメント (0) | トラックバック

2006年12月19日

12月22日

外出のあとは風呂にでも入ってさっぱりしよう。
たまには銭湯にでも行ってみたらええですやん。
 そして今年12月22日金曜日、冬至。ゆず湯の日。みなさん、風呂屋に行きましょう。でないと風呂屋がつぶれちゃいます。気持いいっすよ。すっごい癒されますよ。くじ引いてもれなく何かもらえますよ。

投稿者 shachi : 03:26 | コメント (0) | トラックバック

2006年12月12日

imagines

 ジョン・レノンの命日には、例によってどのラジオ局でも“Imagine”が掛かっていた。
  Imagine all the people sharing all the world
  すべての人々がすべての世界を分かち合ってると想像してごらん
とは言え、恋人どうしの二人だけの世界とかじゃないからなあ、難しいことことだよなあー。

 今日は先週とはまた別の若い二人と会食した。ここにもまた、幸せな出会いがあったのである。帰りの電車、その四人ともが今年成人を迎える人たちであることを思い出し、何か贈る言葉はないかと、考えてみる。

 Welcome to the world of adults.
 大人の世界へようこそ。

 面白くない。adults に代わる何かいいのはないものか。「大人」じゃない言葉、あるだろうか。いまこそ想像力、イマジンの出番なり。…………サナギから羽化のイメージ、「成虫」は、確かイマーゴ。
 Welcome to the world of imagos.
んー、アミーゴみたいで嫌いじゃないが、べつに、ってかんじだなー。帰ったら辞書引いてみよう。

 Welcome to the world of imagines.

 幸せな出会いがあった。imago の複数形は imagines で「イマジニーズ(イメイジニーズ)」と発音するのだ(つまり「イマーゴス」なんて単語はなかった)。いいじゃん、これ。さらにちょっと強引ながら「イマジン」の不定形を複数にしちゃって、大人になったらぜひとも想像力を発揮してください、の意味を押し込めたりして。

 Welcome to the world of“imagine”s.

 お願いです。虫とか想像するのもイヤ、とか言わないで。

投稿者 shachi : 16:25 | コメント (3) | トラックバック

Welcome to the world of amigos.

ってのはどう?

投稿者 guffaw : 2006年12月16日 16:53

イカン!
本文中の『アミーゴ』を見落として居った。わー恥ずかしい!
やっぱり酔っ払ってコメントするもんじゃねえなあ。
こないだshachi君からかったバチだな、こりゃ。

shachi様
先日はゴメンなさい。反省してます。

投稿者 guffaw : 2006年12月17日 04:05

なんかありやしたっけ。まあ、In th world of imagenies, anyone can be an amigo.(イマジニーズ・ワールドでは、だれでもアミーゴだったりします。)

投稿者 shachi : 2006年12月17日 22:37

2006年12月05日

きょうもやっぱりライフ・イズ・リーだった。

18:00 reveal—暴露する
「いやあ、私もおんなじぐらいクソガキでしたよ」
と一年生の母親に言ったのは、ちょっと余計だったか。いいやつだけど、クソガキ。いまひとつ伝わらなかったようだ。

21:00 research—調査する
「きみらの仲間たちって男女間でも知り合って早い段階から呼び捨てなんだねえ」
 若いカップルと会食。勉強になる。友だちの外国人の彼女なら、呼び捨てにした覚えはあるが。

00:00 recognize—認識する
「中野に……」
という私が認識しなかったアナウンスがあったんだろう。中野に止らない特別快速があったとは。

03:00 refuse—断わる
「じあ、もう一杯、行きましょうか」
と中野の店*を出て言ったのは誰だったか。何度聞いたことか。断らないのか。

03:01 recommend—推薦する
「坊主バー?」
いいねー。話の種だ。

07:00 release—解放する
「いやー、やっぱりウッドストックですわー」
と関西弁の坊主。朝ですわ。アーイシャルビー、リリースト。

 *「中野の店」はkanna。ここで16日まで“Life is RE.”と題した展示を行っております。

投稿者 shachi : 18:51 | コメント (0) | トラックバック

2006年11月28日

ヴェローナ—エピソード3

「この部屋はヴェローナの間と申しまして、シェークスピアの“ロミオとジュリエット”の物語の舞台となった街の名から採っております」
 開宴の辞として司会者がそう晴れやかにコメントする。

 (O Romeo, Romeo! wherefore art thou Romeo?)
 (ああ、ロミオ、ロミオ、あなたはどうしてロミオなの?)

 確かに、片方の両親親族全員欠席という披露宴に立ち会ったこともある。誰もいないテーブルに料理だけが並ぶ気まずさ。でもきょうは、みんな晴れやかだよ。

「さあっ、いよいよメイン・キャンドルに点火でございますっ、よろしいですかっ、ではっ、せえーのっ、ワーンッ・ツーッ・ス………」

 えっと、ロミオとジュリエットってハッピーエンドだったっけ? 四大悲劇って、リア王、オセーロー、マクベス……と、ロミジュリ? だったっけ?…………

「それでは、明るい未来に向って大きく羽ばたく二人に、盛大な拍手うぉっ!」

 ハムレットじゃねっ?

 (For never was a story of more woe
  Than this of Juliet and her Romeo. —— Exeunt)
 (このジュリエットと彼女のロミオほどの
  悲しい物語などありえないのだから —— 退場)*woe 悲痛

 しかしここはチバ、カシワのヴェローナ。きょう、シャケが遡上してきたんだぜ。ならば物語の最終行は、

 (For never was a story of more roe
  Than this of Juliet and her Romeo. —— Exeunt)
 (このジュリエットと彼女のロミオほどの
  魚卵物語などありえないのだから —— 退場)*roe 魚卵

 つまり、魚が生まれるのだ。誕生を謳歌する。

投稿者 shachi : 04:49 | コメント (1) | トラックバック

人生をowe歌する・・なぁんちて。ーーExeunt!

投稿者 guffaw : 2006年11月29日 11:36

2006年11月21日

Life is RE.

 最近“Re=再”ということを考えていて、懐かしのからす新聞第0号(名称未設定新聞)に、Mother Goose のこんなライムが紹介されていたことを思い出した。

 Solomon Grundy,
 Born on Monday,
 Christened on Tuesday,
 Married on Wednesday,
 Took ill on Thursday,
 Worse on Friday,
 Died on Saturday,
 Buried on Sunday,
 This is the end
 Of Solomon Grundy.

 ソロモン・グランディー、
 月曜に誕生、
 火曜に洗礼、
 水曜に結婚、
 木曜に病気、
 金曜に悪化、
 土曜に臨終、
 日曜に埋葬、
 これにておしまい
 ソロモン・グランディー。

 ソロモンの人生のその途中、行間には何度もの“RE=再”があったはずだ。一歩進んで二歩下がる。救急車に乗るのはあれっきりにしたいが、イギリスにはまた行きたい。ああ人は飽かず繰り返しをしたりしたくなかったりできなかったりやっちゃってたり。これはつまり Life is RE. なのだ。

 Solomon Grundy,
 Reborn on Monday,
 Religious on Tuesday,
 Rewarded on Wednesday,
 Remorseful on Thursday,
 Reflected on Friday,
 Returned on Saturday,
 Rejoyced on Sunday,
 This is the end
 Of Solomon Grundy.

 ソロモン・グランディー、
 月曜日、生れ直して
 火曜日は、信心深くて
 水曜日、がっぽり儲けて
 木曜日、良心痛めて
 金曜日、反省しまして
 土曜日に、あの世に帰って
 日曜日、お祭り騒ぎになりまして
 これにておしまい
 ソロモン・グランディー。

 からす新聞創刊から8年半。またそのぐらい経ったときに、ソロモン・グランディーの reincarnation「輪廻転生」ありやなしや。

投稿者 shachi : 03:51 | コメント (2) | トラックバック

『出生と交合、そして死。
 つきつめれば、それだけのことだ。
 出生と交合、そして死。
 俺は生まれてきた。一度でもう十分・・・』
           T・S・エリオット

なにもそこまで黒っぽくなるこたあないぜ、T・S・。
ひょっとしてフラれたろ、お前。

『死後の世界を信じる人々は完全に正常です。そういう人々だけが究極の幻滅を感じないですむ人間なのです。』
           P・D・ジェームズ

うん、こっちの方がいいな。

『生活はすべて次の二つから成り立っている。
 したいけれど できない。
 できるけれど したくない。』
           ゲーテ

これは、もっといいな。

『なに飲んでるんだい?』
『「もう一杯」っていう名のお酒よ』
           -バーにて-


life is RE...NOT BAD.


投稿者 guffaw : 2006年11月23日 05:58

『なに飲んでるの?』
『「お願い、あと一杯だけ」っていうお酒よ』
         -東長崎のスナックにてー

投稿者 Anonymous : 2006年11月27日 05:19

2006年11月14日

君の未来を知っている。

 英語で“You will〜”が「有無を言わさぬ命令」を表すことがある。
 You will take care of Kimura-gumi.
 「キムラ組のことよろしく(仕事とか世話してやれよ)」
 たとえば知事と出納長とか上下関係がはっきりしている間柄において、命令する側が相手の未来を拘束するって感じ。つまり「おまえはこんなことするでしょう。だっておれがさせるから」。ただの「命令文」
 Take care of Kimura-gumi.
に比べて「未来の拘束」はより上意下達を感じさせる。

 理不尽な命令など誰もがされたくないだろうけれど、最近はまたそういうのが目に付くようで。
 カンナオトが女房から
 You will be in Shikoku.
「お遍路さんに行ってらっしゃい」
って命令されたっては知ったことではないが、スガだいじんがNHKに
 You will focus on the abduction issue.
 「拉致問題に重点を置きなさい」
って命令するのは違和感がある。何の必要があるのか意味不明。
 Boy, know better.
  「おい、身の程を知れ」
って思った。大臣に身の程を知らしめるほどの権力は私にはないので、ふつうの命令文で。
 さらに新しい教育基本法の「教育の目標」が導くのが、
 You will love your country.
 「自分の国を愛しなさい」
って命令。そういうのは自然なことで良いんじゃないかなあ。憲法にもそんなのを載せるんですか? あべちゃん、放っといてくんないかな。
 You will leve me alone.
 主権在民。命令する。

投稿者 shachi : 00:34 | コメント (3) | トラックバック

最近じゃleaveはleveになってるの?
皮肉じゃないぜ。近頃うちの辞書もお歳を召したようで、引いても載ってない単語が増えてきてるもんでね。
いつかface offって映画のタイトルの意味が解んなかった時は、こっちもだけど本人もかなりショックだったらしく、それ以来机の上にいるのを見ても沈みがちだな。お互い口には出さないけどね。
一体皆さんは辞書をどのくらいで取り替えてますか?
うちのは兄貴が50年近く前の中学入学時に買ったんだけど、お陰で彼は立教に入れたし僕もなんとか高校を出られた。それ以来ずっと手元を離れず、Bobからはmiracle dictionaryの称号を貰い、こうしてボロボロになるまで働いてくれたんだね。ありがとう・・(グス)
「ナントカと畳は・・」って言うけど辞書は取り替えるの抵抗あるな。でもleveも載ってないんじゃなあ・・。
しかし、これがshachi君のヨッパラっての単純ミスって可能性も捨てられんしな・・・。万一そうならshachi君、命令する。
You will correct it.


投稿者 guffaw : 2006年11月17日 07:50

 私のばやい、辞書は買い替える、のではなく、買い足すって感じですね。

 本文中のleveってのは、「あべちゃん」という人の舌足らずっぷりを表現したのでは……って、そんなわけはない。

投稿者 zenta : 2006年11月17日 10:36

 えっと、leve は believe の古語でして、つまりはまあ、「俺を信用しろ」と、そんなことが言いたかったと、そう言えと、16世紀以来の復活だと、OED卿の命令でして……。

投稿者 shachi : 2006年11月17日 16:36

2006年11月07日

立冬

 私は電化製品を新品で買うということがあまりない。買う金が無いということもあるし、先端品への物欲も薄いので、いきおい部屋にはもらい物やら買ったにしたって中古品ばかり。新品で手に入れたのは、パソコンとCDラジカセぐらいのもの。あ、そうだ、絶対不要宣言出しときながらサリーちゃん来日歓待に合わせて躊躇なく買ったエアコンもあったか。ま、いずれにせよどれも10年以上前の物。物持ちは良いほうだ。
 特に頑張ってるのは洗濯機だ。キシモトが転勤するからと言って置いていった二層式。13年前にもらった時点で5年は使ったって言ってたから、超ベテラン。長らく屋外に置きざらしなので判別しにくいが、製品名は「瀬戸〜」と読める。瀬戸内寂聴がどれだけ偉いか読んだことが無いので知らないが、きみには浄化勲章を授与する。天気もいいし、授与式を開始する。「があーーー」「がたっがたっ」「ぎゅるぎゅるぎゅる」。洗濯槽と脱水槽による変則ハーモニーは、喜びとか断末魔とか、私ごときの与える解釈を超えている気がする。さっきから聞えている廃家電回収車の「ごかていでー、ごふよーになりましたー……」が遠ざかる。
 もうすぐ水の冷たい冬。全自動ってどんな気分なのかな。

投稿者 shachi : 15:57 | コメント (0) | トラックバック

2006年10月31日

けむりの居場所

 煙草吸いの進退じわじわと極まりつつある昨今。先日は私以外全員学生という飲み会で、喫煙者は私のみというところまで追いつめられていた。このあいだまですぱすぱ吸っていたやつまで、彼女に背中でも押されたか、禁煙。私はキレて店員に「あ、禁煙席で」など言ってしまうのであった。
 一昨日の朝日新聞の書評で角田光代が、野坂昭如編の『けむりの居場所』という本を紹介していた。週間文春の連載からの抜粋で、ほかに開高健、井上ひさし、杉浦日向子、鈴木清順、色川武大、中島らも、赤塚不二夫らが昭和の頃の煙草にまつわる物語をつづる。
「喫煙者がほとんど軽犯罪者のように扱われる昨今に、喫煙をテーマにした本を出版するその心意気がすばらしい」
 同感である。実はこの本、いま私の手元にある。角田氏に褒められたその編集者と、けむりもくもくフミオくんの本を作っているのである。いつどんなものが出来るのかは、霞んでいてよく見えない。

投稿者 shachi : 00:59 | コメント (5) | トラックバック

「わたっしまーつーうゎっ」

投稿者 guffaw : 2006年11月03日 02:16

あたしもまってますよ、guffawさん。

投稿者 shachi : 2006年11月04日 19:49

そうですか。
ではお言葉に甘えて親子三人でおじゃまします。

投稿者 guffaw : 2006年11月06日 13:22

そういうことではなく、作品の話だったんだけど……。

投稿者 shachi : 2006年11月07日 01:03

うふふ・・

投稿者 guffaw : 2006年11月08日 23:35

2006年10月24日

Am I waitable?

 一般にみんな間違うのは嫌い。生徒の中には、答えが分っていたってなかなか言い出さない人もいる。
 先々週の -ship は接尾辞、頭に付くのは接頭辞。un- は「否定」、-able は「可能」と彼女は知っている。
「携帯の“番号ポータビリティ”始まりましたよね。portability は portable から。ということは、port は“持ち運ぶ”って意味かっていうと、うぇっへっへ、ま、今回はちゃんと調べたんですけどね、そうでもないんだけどね、まあそれでも一般にはちゃんと分解できるのが多いわけです。ちみに“信じられない”は?」
「unbelievable」
「そのとおり。それじゃあ“考えられない”は?」
「………」
「答えをあなたは知ってますよ」
 そう言って待つ。向こうは“また始まった”という顔をする。
「………」
「“考える”は?」
「think」
「“考えられない”は?」
 頭には浮んでいる。しかし発音が間違ってるんじゃないかと、躊躇する。
「………」
(わたっしまーつーわっ。いつーまでーもまーつーわっ)
「………」
(まっつっわー)「じゃあまず、書いてみますか」
「………………unthinkable」
「せいかいっ。じゃ、読んでみますか?」
「………」
(まつわぁー)
「………………アンシンカブル」
「そのとおりっ」

 おれって*ウェイタブル。待った5分が **regrettable でありませんように。

 *waitable はウェブを見ると存在はしているが、OED始め他の辞書にも採用されていない模様。
 **からす新聞第93号参照

投稿者 shachi : 18:26 | コメント (2) | トラックバック

 waitableはコンピュータ用語としてしか存在しないんじゃないの?

投稿者 zenta : 2006年10月26日 20:19

google4万件俯瞰してみたところ、どうやらそういうことみたいっすね。

投稿者 shachi : 2006年10月27日 20:37

2006年10月17日

万が一

 「仮定法」とは事実に反することを語る英文法だが、その一つに「未来を語る仮定法」がある。この場合、将来的に限りなくあり得なさそうな話題ということになる。具体的には、たとえば動詞の前に should が置かれ、日本学習英語では訳に「万が一」を入れるよう指導される。

 If Mr Kim should refuse to be charged for plastic shopping bags in Suginami-ku, the Security Council may terminate "Yucho for Kids" of Japan Post.
 「キム氏が万が一杉並区のレジ袋有料化を拒否するならば、安全保障理事会が郵政公社の“こども郵便局”を廃止させても良しとする」

 この形式はしばしば if を省略し、倒置される。
 Should Mr Kim refuse 〜(以下同文).

 さらにこの文法の具体使用例を紹介する。14日の国連安保理決議は「国連憲章第7章41条の元に行動する」と明記し、その意味は、制裁は「経済、交通、通信の完全あるいは部分的な遮断」ということであった。
 これに対し、当初の日米の主張は42条に則れ、だった。42条の主要部は41条を受けた以下の規定。

 Should the Security Council consider that measures provided for in Article 41 would be inadequate or have proved to be inadequate, it may take such action by air, sea, or land forces as may be necessary to maintain or restore international peace and security.

 「安保理が、41条による措置が不十分だとか不十分だと証明されたと“万が一”思えたりしたら、国際平和と安全を保持するためあるいは取り戻すため必要な空軍とか海軍とか陸軍とか使って良し」

投稿者 shachi : 02:23 | コメント (4) | トラックバック

『廊下の奥に戦争が立っていた』
               

投稿者 guffaw : 2006年10月19日 06:48

『憲兵の前で滑つて転んぢやった』

投稿者 zenta : 2006年10月19日 16:34

 恐ろしいですねえ。ちなみに上記 Should〜. の文の扱う「将来的に限りなくあり得なさそう」というのはもちろん本音建前渾然一体なわけで、「万が一」もいろいろなわけで。

 Should Saddam Hussein choose confrontation, the American people can know that every measure has been taken to avoid war, and every measure will be taken to win it.
 「サダム・フセインが万が一対決を選ぶなら、アメリカ国民は、戦争を避けるためのあらゆる措置が取られること、そしてあらゆる措置が戦争に勝利するために取られることを知ることができる」
——某大統領による開戦一週間前の演説より。

投稿者 shachi : 2006年10月19日 16:50

『包帯を巻かれ巨大な兵となる』

投稿者 guffaw : 2006年10月19日 18:25

2006年10月10日

Brinkmanshit!

061010mm.jpg
 これは2002年12月のからす新聞第48号に載せたイラストである。二名の乗った沈みかけの船。まもなく一人は振り落とされた。そしていま一人はしぶとく健在である。
 「ふね」の英語は“ship”。別語源ながら、これが語尾に付くと「状態、精神」「職、地位」「技能、手腕」の意味を付与する。

 Dictatorship
 Worship, hardship
 Brinkmanship

 独裁ね
 拝むね、つらいね
 瀬戸際ね

 ディクテイタシップ「独裁(政治)」、ワーシップ「崇拝、尊敬」、ハードシップ「苦難」、ブリンクマンシップ「瀬戸際戦術」。
 以上の単語にはそれぞれ dictator「独裁者」、hard「難しい」、brinkman「瀬戸際戦術を行う者」があるが、worship のみ、worth(価値)+ship(状態)の短縮である。

投稿者 shachi : 00:40 | コメント (0) | トラックバック

2006年10月03日

稲刈り

 稲刈りは無事終った。ひょろっとしてた一本苗もしっかり分蘖して育っていた。
 わが家においては、稲刈りは田植えに比べて格段に楽である。それはコンバイン(稲刈+脱穀+袋詰機)が乗用だからである。田に入ると外側から刈り始め、ぐるぐる螺旋状に刈って行く。エレクトリック・ライト・オーケストラやら自作の歌やら口ずさみながら快調に飛ばす。いやしかし、気をつけねばあちこちに稗(ひえ)が紛れ込んでおり、一緒に刈ってしまっては一大事。
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 刈った稲は乾燥させる必要がある。かつては稲刈機の導入後も、刈ったあと「掛け干し」といって竹竿を組んで天日干ししていたが、そんな風景も今は昔の風物詩。周りを見渡すかぎりどこもやってない。そりゃ自然の方が味だって良かろうが、いつ雨が降るか知れないし、第一人手不足では致し方ない。うちの辺りに限らず、たぶん全国的に乾燥機頼み圧倒的と推察する。
 こうして籾(もみ)が出来上がる。あとは必要に応じて精米すれば、それがいわゆる「お米」である。わが家にも簡易精米機はあるのだが、それでは白米しか出来ない。というのはつまり、籾殻だけを取り除いて栄養のあるところを上手く残した玄米には対応していないということ。玄米を好むお客さんもいるし、なにより我が母と兄が健康オタクなので、玄米は必須。個人的には小学生のころ、試験的に始まった米飯給食がどれたけ待ち遠しかったか。
 玄米はもう農協に頼むしかない。そこで30キロの袋を18ばかり軽トラに積んでジェーエーに出発。見上げる高さの巨大精米機の仕事を見守りながら、農協の中堅タカギさんと父が雑談。
「今年ゃあわりと早めに刈っただけんどねえ」
「いやあ、こいでも遅いぐりゃあだよお」
「ほんとかねえ」
「うん、あと一週間は早くていいで。あとは味が落ちるばっかりだから」
「そおかい……」
など言ってるうちに精米終了。18は12になっていた。
061003mm3g.jpg
 帰り道、タカギさんって頼りになるのか父に聞いてみる。うちではそんなに早く刈ったことはない。たしかに彼はいろいろ教えてくれてありがたい存在だ。しかし、
「まだ青えうちに刈る気にゃあなんにゃあなあ」
その「青さ」を私は見たわけではないが、夏を過ぎれば稲はみるみる色付いてゆくのは確かである。
 来年どうするかは、それはまた来年のこと。ちなみに今年は豊作ではなかった。刈ってみて初めてわかる収量は、前年比8〜9割ほど。さらに天候不順のせいか、味もなんかいまいちで。梨に続いて、こんな年もあると再度納得。

投稿者 shachi : 17:01 | コメント (0) | トラックバック

2006年09月19日

ワレサビシ

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 あんなに元気だった不屈ヤブカラシの猛攻にも、ついに終止符が打たれたようだ。毎年秋口になると大家さんの鉄槌が下り、根元辺りで切られてしまうのである。根こそぎの刑までは例年受けないので、ヤブカラシトはたぶんまた来年。供養の気持ちを込めてワサビを塗った。
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 さて、稲刈りに行かねば。

投稿者 shachi : 16:38 | コメント (0) | トラックバック

2006年09月12日

帰国女子

 私立の遅いところでもようやく新学期が始まり、生徒たちの夏休みももうおしまい。小学生に「どこか行った?」と尋ねてみると、私の田舎近くの「ふじさんのちかくのキャンプ!じってんしゃぁでヘ〜ビふんづけちまった!」一年生もいれば、「パリと、あとフランスの南の方でお父さんの知り合いのイギリス人の人の別荘に泊めてもらった」六年生もいる。「泳いだ?地中海で」「プール付きだった」
 海外に行った子は、三、四年生ぐらいまでは聞かれてもないのに授業中言っちゃったりするが、年相応にそういう発言はやっぱり控えるようになるようで。そんなわけで上の情報は、これもアメリカ旅行帰りの友だちと二人の時に聞き出したもの。ニューヨークに行ったというもう一人の子に訊いた。
「英語しゃべった?」
「ぜんぜん」
「空港とかでさ、Hello ぐらい言ったでしょ」
「親と一緒だったから……」
 まあ、そんなものである。日本人は控えめである。

 ならば高校生。イギリスにホームステイに行くという女の子には、事前に『マイ・フェア・レディ』から
 The rain in Spain stays mainly in the plain!
 「スペインの雨はおもに平野に降る!」
を引いてコックニー訛りを伝授した。いいですか、練習しますよ。せーのっ

 ライン・イン・スパイン・スタイズ・マインリィ・イン・ザ・プライン!

 ま、そんなことはすっかり忘れて楽しんできたようである。ただしホストファミリーは「旦那さんは仕事忙しくて、奥さんはテレビ中毒」でハズレだったみたい。「あんまり話さなかった」。そもそもシャイを自認する子ではあるけれど、彼女の控えめなのは、小四までアメリカで過ごし、帰国後入った学校、友だちは良いんだけど、そこの学校とか勉強とかが水に合わないからだと、本人は言っている。私は記憶媒体にはなれない、というようなことを彼女は言う。たしかになあ、彼女の場合、友だちが出来ただけまだ良いほうかもしれない。
 でもさ、これさ、なんか良くない?私はこれが大好きでね。これはさあ、ガチガチに決められたニッポン英語教育からの解放ですよ、ライン・イン・スパイン・スタイズ・マインリィ・イン・ザ・プライン! どうですか、いま一度、あれ? ちょっと、あれですか? 気乗りしませんか? そうですか。

投稿者 shachi : 02:06 | コメント (0) | トラックバック

2006年09月05日

うるさいは八月蝉いウザいカメ椿象い

 夏、梨畑に入ると、五月蝿いってのは八月蝉いでいいだろうと思う。鳴き声はもちろんうるさいし、小便ひりながらやたらとぶつかってくるのもまことにうるさい。さらにやつらは樹液を横取りする害虫である。畑の脇に線香立てて“無縁さん”を供養する「盆ぐりゃあ殺生やめとかすか」と一時休戦するも、それを除けば地道に蝉を採って潰すのも梨百姓の日課である。
 しかし、蝉の影響が果たしていかばかりのものか、実のところはっきりとはわからない。抜け殻や死骸が土に帰るメリットもあるのではと思わないこともない。一方で、わかりやすい実害をもたらす大敵がカメムシだ。早くは実のちっちゃな頃から吸いつき、熟れるころにはボテッとご覧の通りのくぼみである。
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これじゃあ商品にはならない。カメムシまじウザい。椿象い。中身は美味しいんですけど、って言っても、だったら安くしてよと、消費者の皆さんはおっしゃるであろう。対策として、夜間オレンジのライトを点けっ放しにしとくというのをやってるが、
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大した効果は見られず、お手上げ状態。
 さらに、実のところカメ以前に、今年は長梅雨のおかげの日照不足で、いまいちわが家例年の実力通りの甘味が乗らなかった。特に主力の幸水は、まだ十分な日光を浴びる前に出荷期が来てしまうのである(贈答のお客さんの多くはお盆前の発送を希望する)。そんなわけで、知り合いやご近所にも、どうにも今年はねえと、言い訳しながら配った次第なのであった。こんな年もある。

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2006年08月29日

月影よさらってみるのか籔枯

 あのヤブカラシは東京に戻ってみたら枯れていた。どうやら大家さんに成敗されたらしい。不意に命を絶たれるということは、あるのだなあ。
 盆の墓参りで錯覚したマイク・オールドフィールドは、超名曲『ムーンライト・シャドウ』では目前の「彼」を失った女性を歌う。

 Carried away
 By a moonlight shadow
 Far away on the other side
 And she couldn't find how to push through

  I stay, I pray
 See you in Heaven far away
  I stay, I pray
 See you in Heaven one day

 ヤブカラシはと言えば、切られた南のはほんの斥候に過ぎなかったか、すでに本隊が強烈なプッシュ・スルーで東の窓を舐めている。

投稿者 shachi : 02:18 | コメント (2) | トラックバック

ロビンソンの庭(映画・山本政志監督)の様で、良いですね。
植物パワー。

投稿者 flint : 2006年09月01日 01:57

映画は観たことないけど、植物パワー、なんだかすげえよ。

投稿者 shachi : 2006年09月02日 01:55

2006年08月22日

墓参り

 たまには盆に墓参りをしてこいということで、行ってきた。久しぶりに我が家の墓の傍らのもう一基、「正義院明朗日勇居士」と彫られた祖父の弟の墓にも手を合わせた。昭和十八年、ニューギニアで戦死である。随分とご無沙汰であり、ついこの間もNHKで生き残りの元兵士が毎日戦友に水を供えながら、「何しろ水、水って言って死んでったんでね」と話していたのを思い出し、入念に墓石を磨き、何杯も何杯も水をかける。お堂ではお経が始まる。いや、これはお経ではない、歌だ。なにかに、似てる。ちょっとだけ、マイク・オールドフィールドのトラッド・ナンバー“イン・ダルチ・ユビロ”に似てる。お堂を埋め尽くす爺さん婆さんたちがまたなかなか慣れていて、なんかゴスペル合唱してるみたいだ。古いか新しいかわからないが、住職め、なかなかいいじゃないか。説教のつまらないのと、5月の祖母の七回忌で、「そしたらついでにおじいさんおばあさん(私の曽祖父母)の五十回忌もやったらいかがです。五十で一区切りですから」と勧めてくれたぶん出費がかさんだことも、この際水に流しますか、どうですかね、叔父さん。取り敢えず、水汲んできますね。

投稿者 shachi : 19:08 | コメント (0) | トラックバック

2006年08月08日

カラシヤブカラシヤブルか

 激しい生命力でそこら辺りの樹木を覆い尽くす籔枯。夏になるとつるつるつるつる伸びてきて、まことに適確なネーミングなり。前回90号編集時には、編集室の網戸の網の目を擦り抜けて室内をうかがっていた。私の部屋の周辺にも常にその圧力は在り、隙間という隙間を狙っている。理不尽に侵すヤブカラシに身の程を知らすため一計を案じ、辛子を塗った。
060808mmg.jpg
(カラーカラーシヤブカラーシ)
 観察を続けたい。

投稿者 shachi : 01:18 | コメント (3) | トラックバック

突然申し訳ありません。
大学3年で美術史を勉強している者です。
お伺いしたいことがあります。2005年12月27日の文中に
難波田史男の異稿に関するお仕事をされているとありましたが、
それは現在出版されているのでしょうか。
異稿に限らず、なるべくたくさんの資料を集めたいと
考えておりまして、よろしかったら助言願います。
よろしくお願いします。

投稿者 ひろゆき : 2006年08月09日 22:32

 興味を持っていただいたこと、ありがたいです。作業は遅々として、ちちとして、進んでいます。今はいつとは言えませんが、来年、必ずや陽の目に見せてご覧に入れたいと思っとります。

投稿者 shachi : 2006年08月11日 03:04

分かりました。期待してお待ちしております。
実物で見ると線の美しさや色彩感が際立っていますよね。
3年前オペラシティの展覧会で「自己とのたたかいの日々」
を見て以来、気になっています。

投稿者 ひろゆき : 2006年08月11日 08:49

2006年08月01日

おし蝉のごとく黙って用を足せ

 私には便所ソングがある。酔っぱらって気分のいいときなどこれを歌う。我が事ながら脈絡も由来もわからないのだが、それはスモーキー・ロビンソンの“Cruisin'”である。高校生のころ意味もわからず唸り始めたそのままの変なカタカナのままである。決まって出てくるフレーズのオリジナルは、
 We gonna fly away〜, plan to go my way〜
である。だれとどこへ飛んでこうってんだか。ねえ、そこの蝉さん、教えておくれ、、、など尋ねようにも、
 唖蝉や小便もらすだけのこと (上林暁)

投稿者 shachi : 22:15 | コメント (0) | トラックバック

2006年07月25日

反省会の世界

 5月に友人の手作り披露宴があり、蛇の道のヘビということでお手伝いさせていただいた。主催は私よりずっと年上で相応の風格ある社会人の方々。3月には綿密な計画書が配付され、「発起人会」が立ち上がった。以後、連日のメールでのやり取りはもちろん、ルノアールにおいての二度にわたる会合の開催などを重ね、ついに宴の進行から会計に至るまで詳細を極めた実行案が出来上がったのである。なるほど、これが社会か。世間知らずには良い勉強になった。
 本番は予想以上の上出来に終り、そして後日、「反省会」の案内が来た。「そんじゃまあ、来週あたりまた、はんせーかいってことでっ」のはんせーかいではない。「反省会」なのだ。居酒屋で、まずは乾杯、のところまでが私も知る世界。まず軽く咽喉を潤してからは、一人ひとり感想と反省を述べてゆく。勉強になる。しかし、「皆さん、素晴らしかったです。素人さんでこれだけしっかり作ってくる人はなかなかいません」と心から正直な感想を言い終え、全員の発言の終了を待つうちにも、抑えてるつもりでも、どうしても私のジョッキの酒位だけが減ってゆく。あとは、2次会の高輪のでっかいホテルのロビーにある喫茶室だかバーみたいなところで、「皆さん横須賀すよね、ああー、いま葉山でジャコメッティと矢内原伊作の展覧会やってるんすよねえ、いやー、いきたいんすよー」ガチャ、空のビールグラスにアゴ打ち付けて割っちゃいました、みたいな話なので割愛し、反省する。葉山には行けなそう。

投稿者 shachi : 19:15 | コメント (3) | トラックバック

話としては勿論そこで切った方が面白いんだけど、せっかくこのページなんだから、みんなの社会勉強のためにもうちょっとやりなよ、プライバシーに触れない程度でさ。
「皆さん横須賀」ってひょっとして「海自」関係か? 学校つながり? そんな歳で結婚? いったいどうやったらアゴでグラスが割れるんだ?


投稿者 guffaw : 2006年07月27日 02:53

 私よりは全然若い二人です。皆さんの仕事のことは聞かなかったけど、あるいは海自関係、あり得るかも。
 グラスの割り方は、まずギネスを背の高いグラスで注文し、飲み干し、喋る勢いでアゴを当て、勢い良く倒す、です。バグダッドとかベイルートのホテルだったらあんなに目立たなかったんでしょうけども。

投稿者 shachi : 2006年07月28日 01:00

いえいえ、イスラム圏のホテルで酔っ払ってグラス割ったらすみませんではすみません。

投稿者 guffaw : 2006年07月28日 04:35

2006年07月18日

決議の文体

 この際、安保理決議というものをちょっとだけ垣間見てみよう。まず冒頭に、主語がある。

 The Security Council,
 「安全保障理事会は」

この後しばらくは前文。すべて-ingで始まる分詞構文というやつで、こんなんしつつ、あんなんしつつ、そんなんもしつつ、としばらく続く。

 Reaffirming 〜,「再確認しつつ」
 Bearing in mind 〜,「留意しつつ」
 Reaffirming 〜「再確認しつつ」
 Expressing grave concern 〜,「重大な懸念を表明しつつ」
 Registering profound concern 〜,「深刻な懸念を銘記しつつ」
 Expressing further concern 〜,「更なる懸念を表明しつつ」
 Expressing its grave concern 〜,「重大な懸念を表明しつつ」
 Expressing also its desire 〜,「希望を表明しつつ」
 Recalling 〜,「思い起しつつ」
 Deploring 〜,「遺憾に思いつつ」
 Stressing 〜,「強調しつつ」
 Affirming 〜,「確認しつつ」

そして最後に

 Acting under its special responsibility for the maintenance of international peace and security,
 「国際平和と安全の維持のための特別な責任のもとに行動しつつ」

と来て前文の終り。これをもって日米は「平和と安全に関する安保理の決定は加盟国を拘束するから、北朝鮮を含めた各国はこれを履行する義務がある」とした。しかしスペシャルとか、曖昧便利な言葉だな。
 さて、いよいよ本文の始まり。ちなみに demand は require に比べより強く“法的な”と解釈可能な「要求」。

 1. Condemns 〜;「非難し」
 2. Demands that the DPRK 〜;「北朝鮮に要求し」
 3. Requires all Member States 〜;「すべての加盟国に要求し」
 4. Requires all Member States 〜;「すべての加盟国に要求し」
 5. Underlines, in particular to the DPRK 〜;「特に北朝鮮に対して強調し」
 6. Strongly urges the DPRK 〜;「強く北朝鮮に促し」
 7. Supports the six-party talks 〜;「6者協議を支持し」
 8. Decides to remain seized of the matter.「この問題に張り付き続けていくことを決定する。」

最後にピリオド。つまりこれは長い長い一文なのであった。

投稿者 shachi : 04:52 | コメント (3) | トラックバック

やっとWCの熱狂と疲労困憊から醒めての新学期、その間にも世界は動いており、1時間目は英語でしたか。
なんか見たこともない単語ばっかですなぁ。

それにしても70年以上前の松岡洋右の議場からの退場劇とシンクロして、あの時わがニッポンは世界からこんなふうに見られていたのかと思うとやりきれない。
あの時の国際連盟の決議文と案外同じ文章だったりしてね。


投稿者 guffaw : 2006年07月19日 07:09


http://daccess-ods.un.org/TMP/4495847.html

このPDFファイルか。探した探した。
勉強になりますた。
UNのサイトを初めて見た私がいてごめんなさい。

投稿者 りんご : 2006年07月20日 02:18

あの時の決議文、興味ありますね。調べてみたいす。

そんでもってUN関係、だいじょうぶ、あたしもほぼ初めてみたいなもんすから。

http://www.un.org/News/Press/docs/2006/sc8778.doc.htm

あたしはここで探りやした。

投稿者 shachi : 2006年07月20日 03:30

2006年07月11日

ひどい

 何がジダンを頭突かせたのか。今日の朝日新聞の朝刊は、代理人の話をBBCから引用していた。
 「ジダンはかなりひどいことを言われたと話していた」
出所に当たってみると、「ひどい」は serious だった。ところが同じ内容を英Times紙は grave。グレイヴはそもそも「墓」なんだから、こっちの方が深刻だなあ、でもなんでこう違っちゃったんだろう。
 語源的には、別系統ながら実はどちらも「重い」から来ていて、そう大差はないようだ。さらに二つの grave は語源が別だった。「ひどい、重大な」はラテン系で gravity「重力」の仲間、「墓」の方はゲルマン系で「掘る」から。
 それでも、やっぱり grave のほうが深刻に聞えるなあ、「奈落へ落ちる」みたいな重みっていうか。
 そんで結局なにがそんなにひどかったのか。各国メディアで唇を読んでるようだけれど、Times の記事“Read my lips”によると、独自に雇ったエキスパートが苦労して読み取ったその英訳は
 the son of a terrorist whore, so just f*** off
なんだそうで。ホアは売春婦。だとすればジダン天晴れ?マテラッツィ本人の否定コメント(The Timesの英訳)
 I'm ignorant. I don't even know what the word means.
 「おれなんも知らねえからさ、“テロリスト”の意味もわかんねえよ」
だってビバイターリアだけどな。

投稿者 shachi : 01:17 | コメント (0) | トラックバック

2006年07月04日

王国の終焉

 中田も引退して次のチームはかなり一新となるのかな。かつてまだサッカーがマイナー・スポーツだったころ、静岡は「サッカー王国」と呼ばれていた。子供も学生も強かったし、メキシコ・オリンピックの銅メダルには京都の釜本だけじゃなくて杉山隆一がいたし、キャプテン翼くんだって静岡県人だった。Jリーグがスタートした1993年、「ドーハの悲劇」の試合では、登録22人中9人。
   先発:松永、堀池、長谷川、中山、三浦カズ。
   交代:武田。
   出番なし:澤登、三浦ヤス、大嶽。
 静岡が極貧ゆえ高モチベーションのスラム県だったのではない。藤枝、清水を中心に先駆的に育成システムを整えてきた成果である。しかし、自ら県人ながら、こんな偏った構成するしかないんじゃあ、ワールド・カップはまだ早えんだろなあなどと思ったものだ。
 1998年、初出場フランス大会のときはどうだっかというと、しぶとく9人。
   レギュラー:川口、相馬、名波、中山。
   交代:平野、小野。
   一切出番なし:伊東、服部、斉藤。
さらにぎりぎりで落選した3人に、カズと市川。岡田監督のバランス感覚だったか。
 2002年、やっとふつうになってきたが、まだ6人。
   レギュラー:小野。
   交代:中山、市川、服部、西澤。
   出番なし:川口。
 そして今回、3人。高原、小野、川口。使い古されていて新鮮味がない。彼らの退場で本当におしまい。すでに高校生クラスではふつうに1回戦負けしている。復活を期するとすれば、アフリカ移民積極受け入れしかあるまい。目指せフランス。

投稿者 shachi : 01:19 | コメント (3) | トラックバック

山梨県人は1人でした。止めちゃいました。

投稿者 flint : 2006年07月05日 02:20

いやでもその1人がなんだかんだ言ってもたいしたやつでしたからねえ。

投稿者 shachi : 2006年07月05日 03:17

ありがとちゃんです。
静岡県民様は藤田を生んで育てて下さって、これまたありがとちゃんです。

投稿者 flint : 2006年07月05日 03:35

2006年06月27日

ガーネイアンズ

 昨日の誘拐のあったところの近くの教会で、ナイジェリア+日本の結婚式に参列したことがある。先方はみんな陽気に遅刻で民族衣装が歌って踊ってハッピーな式だった。アフリカの西岸諸国はナイジェリアから西にベナン、トーゴ、ガーナ、コートジボアールと並ぶ。先日、これは仕事でガーナ+日本の披露宴に通訳で呼ばれて行ってきた。新郎の上司同僚友人10名ほどのガーナ男たちはみなシャイだった。
「エクスキューズミー、サー。あの、司会が通訳入れるんで、スピーチ区切って語っていただけますか」
「イエス?・・・イエス、・・・イエス・・・」
主賓の上司は緊張でガチガチ。アフリカ人もやっぱ緊張すんだなあ、など感じつつ偏見の皮がまた一枚、ぺろり。
 サッカーも調子いいことだし、酒も入ればそのうち盛り上がってくるだろうと思いきや、民族衣装で泣くわ喚くわ歌うわ踊るは新婦さんの側おねえちゃんばかり、お母さんもノリノリ、お婆ちゃんはうんうん。ガーネイアンたちは例外なくスーツで散発的にイエーイ。近頃では選挙による政権交代が行われるなど、近隣では比較的安定した国家だとは見知っていたが、野口英世の縁で真面目な人ばかりがやって来るのか。夜になったら昼間の分もガンガン行くんだろうけど、しかし、いつかのナイジェリアンとのギャップ。お国柄、侮れない、ぺろり。

 それにしてもサッカーの話題盛り上がらず。司会がけしかけても乗って来ず。そのとき私の耳には、1957年に近隣でいち早くイギリスからの独立を成し遂げた初代ガーナ大統領、クワメ・エンクルマの演説の一節が響いていた。

——時代は変化しつつあり、私たちもそれとともに変らなければならない。そして、西欧文化の最上のものと、アフリカ文化の最上のものとを、私たちが結びつけなければならないのだ。——[ナンバタフミオの引用(1961)の引用]

 その一つの結実が今のガーナ・サッカーなのか。国民にはガーナ奴隷の末裔もいるというブラジルと、どうなんだ?

投稿者 shachi : 23:18 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月20日

ワールドカップ国名呼称考

 日本語の諸外国のカタカナ呼称はけっこう適当だ。ブラジル、イタリアなど多くはほぼオリジナルに近い発音ながら、ドイツは本当はドイチェラント。イングランドはイングじゃないのに。スペインなんかまるっきり英語読み、エスパーニャなのに。まあ、ニッポンとジャパンもひでえ違いなんだけど。
 今大会、可能性は薄いながらも対戦を期待していたカードが2つある。やっぱり実現はしなかったが、コートジボアール対コスタリカ、そしてセルビア・モンテネグロ対トリニダード・トバゴだ。
 私が小学生で最初に手にした地図帳のアフリカの西海岸、カタカナの国に囲まれて「象牙海岸共和国」という目立つ国名があった。5年生ぐらいで手渡された地図ではすでに「コートジボワール」にされてしまっていた。イングランドを「アングル人国」にしろとは言わないが、昨今のカタカナ語の洪水に鑑みれば、「象牙海岸」は残しても良かったんではないか。
 一方のコスタリカは英語にすれば“Rich Coast”。こちらは昔っからカタカナだが、ストレートに訳せば「豊海岸」。といったわけで、
「いやあ、今日の海岸対決、楽しみですねえ、どうですか、ケムラさん」
「いやあ、ぞうげとゆたかは、ゆたかよりぞうげですかねえ」
なんか実況が愉快だ。ちなみにアフリカには今でも「赤道ギニア(Equatorial Guinea)」と呼ばれる国がある。中朝韓を除いて唯一、公式国名に漢字が使用される国だ。だったらエクアドルはスペイン語で「赤道」なんだから、14日の対決は、赤道×豊海岸であった。
「デルガドーっ!セキドーっ!」
 セルビア・モンテネグロ(Serbia and Montenegro)とトリニダード・トバゴ(Trinidad and Tobago)は、ともに「&」が入る。これらの&はただの&ではなく、それぞれ固有の歴史に基づく独特の距離感を背負った&であるはず。激しいユーゴスラビア内戦を経て生き残った前者の&は、つい今月の3日、モンテネグロの独立宣言とともに消滅した。後者では二つの島名を繋げる。キリスト教の「三位一体」を意味するスペイン語 trinidad と、先住民の言葉でタバコ tobacco の語源、この二つの文化を隔て、仲介する&なのだ。これはやっぱりちゃんと訳すべきではないか。
「今日のセルビアとモンテネグロとトリニダードとトバゴの試合、どう予想されますか、ゲムラさん」
「セルビアにモンテネグロのトリニダードもトバゴはあなどれませんよー」

投稿者 shachi : 01:29 | コメント (4) | トラックバック

shachiさんってば、サッカーネタで書くとえらく面白いね。
トリニダード&トバゴって、そういう意味があったのか。勉強になりますた。
コスタリカの意味も知らなかったです。

トーゴがアフリカ大陸のどこにあるかを今も知らない私がいてごめんなさい。

投稿者 りんご : 2006年06月21日 06:29

だいじょうぶです。トリニダード&トバゴの由来とか、あたしも昨日知りましたから。

投稿者 shachi : 2006年06月21日 23:57

似たような事を考えてTVを見てるもんで、ウチでもそんな話をしてたよ。世代の違いだが、われわれの時代の地図帳には、「象牙海岸」の近所に「黄金海岸」ってのも在って、偶然だけど今現在アメリカ相手に2-1で善戦してるらしい。
ところで、漢字の国名の唯一の国云々だけど、「UAE]とか「南アフリカ」とかは違うの?

投稿者 guffaw : 2006年06月23日 00:15

UAEの「首長国連邦」はまあ「共和国連邦」みたいなもんだと思いますが、南アフリカ、ありましたねえ。次の開催国ですねえ。東チモールとか、そういうのは勝手に除外しちゃってました。

投稿者 shachi : 2006年06月23日 01:01

2006年06月13日

何が起こるかわからない。

 今日あたり巷では、春先の野球みたいに奇跡が起こるはず、なんて風説も流布していよう。あの時は本命のアメリカが絶望のメキシコに負ける番狂わせがあった。他力本願。今回の奇跡は、、、縁故採用を批判する狂信的サポーターによるクロアチア監督の息子襲撃事件が発生するとか、選手の報酬問題だか何だかで揉めてヒディンク監督が突然辞任して戻ってこないとか、悲しいかなその類いしか思い付かないんだけど、あとは怒りのブラジルがやってくれる。
 「オーストラリアめ、よくぞ神様ジーコに恥じかかせてくれたもんだぜオブリガート!」
 そんなわけで、ブラジルはオーストラリアもクロアチアも怒濤の大差で蹴散らす。日本は動揺するクロアチアに辛勝。最終戦、ブラジルから神様への引き分けが献上される一方、ヒディンクを欠くオーストラリアはクロアチアに完敗。結果日本は2位でグループリーグを通過するのである。

 トーゴはドイツ人監督がかなりイカすのに敗けちゃった。敵の国歌かけ間違いってのもちょっとしたラッキーアイテムかも。

投稿者 shachi : 23:58 | コメント (2) | トラックバック

これは笑った。ありがとう。

投稿者 りんご : 2006年06月14日 00:05

 恐縮です。しかしなんですな、暑さを差し引いてもこっちの試合は2部リーグで、今朝のは1部ってかんじでしたねえ。

投稿者 shachi : 2006年06月15日 00:04

2006年06月06日

ヴィッツ懲りず。

 去年の3月、こんなミスマッチを引用した。

 トヨタのヴィッツでお母さんは息子を連れてお買い物。BGMは
  ♪ you left me, just when I needed you most〜
  「僕がいちばん必要としてたときに、あなたは僕を置いて出てったんだ」

 原詩無用の披露宴ミュージックではありませんぞ。ひょっとして業績絶好調のトヨタは慢心っていうか大企業病っていうか、なんか油断してるぞ。
 その後しばらくは当たり障りなかったものの、最新ヴァージョンは宮沢りえがパートナーと仲睦まじく新型ヴィッツでドライブ。BGMは
  ♪You're beautiful, You're beautiful,
近頃大ヒットのソフト・ストーカー・ソング『ユア・ビューティフル』使っちゃった。
  You're beautiful, it's true.
  I saw your face in a crowded place,
  And I don't know what to do
  'Cause I'll never be with you.
  きみはきれいだよ、きみはきれいだよ、
  きみはきれいだよ、ほんとだよ。
  人込みの中きみの顔を見たんだ、
  そしたらどうしたらいいかわからなくなっちゃって、
  だってきみとは決して付き合ったりできないんだもの。

 もしかしてあのCM、目を凝らすと遠くで二人を見詰めるこの男が映ってんのかな。

投稿者 shachi : 13:59 | コメント (1) | トラックバック

ウケました
今度よく見てみます

投稿者 あつたろう : 2006年06月12日 11:42

2006年05月30日

pewterは俺プーターって読んじゃうなあ。

 昨日の kajiya 君の「名前」の話を受けまして、『ダ・ヴィンチ・コード』を読んだという生徒との会話。
「サイラスって出てくるよね、あの、アルビーノ(albino)ってどう訳してたんだろうなあ、えっと、今じゃ差別用語みたいなんだけど昔はシラコって言って、つまり何かの理由で肌の色素がとても少ない人で、漢字で書くとこうなんだけど・・・」
「シラス?」
「いや、これでシラコって読むんだけど」
「・・・・・・・・・」
「まてっ、そっか! Silas はシラスなのかあ!」

 Silas Marner はサイラス・マーナーなんだけどなあ。ま、でも、シラスと読んでも不思議はない。っていうか、まてよ、そいつってスペイン人かフランス人だったっけ。だったらシラスじゃん。まああれです、何れにせよ、名前の読み方には苦労するって話なわけでありまして。

「いやあ、こういうの、良くあるんですよ。たとえばさ、Hermione ってどう読める?」
「・・・・・・」
「女の子の名前。君は絶対知ってます」
「ハーマイオニー」
「そうです、ハーミオンじゃありません」

投稿者 shachi : 16:04 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月23日

ひこばえ

 今年の田植えもまた、美しいラインは引けずじまいだった。ただ天気は良く、気持に余裕があるせいか、欠植も少なく、作業はスムーズだった。欠植とは、機械の腕が苗を掴みそこなって植わらないことである。機械での作業が終わると補植をする。欠植個所や機械で植えられない隅っこなどに手植えするのである。
「今年ゃあケッショクもなかったで、あんまり」
「ああ、ほんじゃホショクしらざぁや」
 それにしても、ケッショク、ホショクなど音読みの言葉は、いね、なえ、たうえ、など訓読み用語に比べてなんか百姓っぽくない。どちらも田植え機以前にはあり得なかった仕事であり、その登場に合わせてたぶん農協によって編み出されたもの。高度成長期の時代の雰囲気が音読みだったのか。わからないが、もう一つ気になる音読み言葉がある。ブンケツ。

 ぶんけつ 【分蘖】 (名)スル〔「ぶんげつ」とも〕主にイネ科植物が根に近い茎の節から枝分かれすること。 —大辞林—
060522mm1.jpg
 毎年余らすぐらい苗は用意する。その余った苗が補植に回るわけだが、百姓根性は余らすことを好まない。機械の腕には大体三株を目安として掴ませるよう設定してはいても、ところどころ一株しか植わっていなかったりするとき。実のところ一株だけでもじゅうぶん分蘖して成長するのに、ここは足しとこう、という気になってしまう。
「もういいら、ホショクは」
「もってゃあにゃあけんどねぇ」
「ブンケツすんだからいいんじゃにゃあの」
 自然の生命力に任すのが一番である。余った苗は梨畑で土に帰ってもらえばいい。「分蘖」はいつから言い出したか知らないが、なかなか良い語感だと気に入っている。でも、今回調べて初めて知った「蘖」だったらもっと良かったかも。

 ひこばえ 【蘖】 〔「孫(ひこ)生え」の意〕樹木の切り株や根元から群がり生える若芽。 —同—

投稿者 shachi : 15:36 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月16日

バイブリー

 おいらたけビー、たけビーかなビー。だってちゅばの選挙敗けちゅまったから。ヌォダ行った、ニャガレヤマ行った、キャッシワの宴会場にだって行ったのに・・・

 さすがに注目の選挙となると、いつもの地元の先生たちだけじゃないわけだな。たけビー幹事長は、さすがにSPが取り囲んでるわ。それにしても盛況。バイブリーがでかいったって、こんなに来ちゃあ皆は入れねえよ。
 「バイブリー」、それが柏第3の部屋の名である。十円玉の平等院鳳凰堂を思い出して頂きたい。建物の一階には、太平インド池を囲むようにして中央がバイブリー、左翼にヴェローナ、右翼にサンタモニカの三部屋が配されている。世界地図に則るならば、バイブリーとはインドネシアか、あるいはオーストラリアの地名に由来するのか。英語っぽい響きではあるが。まあ、どっかの地名なんだろうとは思いつつも、地名のことなら任しといてもらいたい私が知らないのだから、地名ではないのではないか。同僚に取材してみても、誰も真相を知らないようで、
 Bibly?
 「聖書のバイブルに関係あるんじゃない? 『聖なる部屋』みたいな」
 Vibry?
 「バイブは“揺れる”だから、感動で『心も揺れる部屋』とか」
家に帰って早速検索。正解は Bibury で有名な観光地とか。「ウィリアム・モリスに『英国で最も美しい村』と賞賛された」んですって。

投稿者 shachi : 20:18 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月09日

替美歌

 久しぶりに教会での結婚式に出席した。一般に宗教には寛容であるつもりだが、押しつけられれば反発したくもなるというもの。立てと言われれば立つが、賛美歌を歌う気にはどうしてもなれない。ということは最初からわかっているので、受付で歌詞+楽譜つきの式次第をもらうとすぐにこう考えた、替うた歌ってやれ。

 ♪ いーつくしみふかーきー とーもなるイェスはー
  (ドードレドラファファーレー ドーファラファドラソー)

慈しみ深き友? 酒? 酒っておれの友だろうか。お酒様では? 友であり、信仰の対象、そうだ、酒こそ、おれのイエスだ。

 ♪ いーつくしみふかーきー とーもなーるサーケーはー
 ♪ つーみとが(罪科)憂いーをー とーり去りたもうー

そうですな、飲んでるときは、そうですな。

 ♪ こーころの嘆きーをー つーつまず述べてー

そっかそっかー、包まず述べちゃっていいんだー。

 ♪ なーどかは下ろさーぬー 負ーえる重荷をー

重荷を下ろしちゃえ、ってかあ、いやあ、いい歌だなあー。なるほどー、イエスは酒なんだなあー。

投稿者 shachi : 01:37 | コメント (1) | トラックバック

もーろびとーこぞりてー酒はーきまーせりー♪

投稿者 flint : 2006年05月11日 20:40

2006年05月02日

臭わず

 NHKで「世界最大の花」っていうのをやっていた。ギネスブックにも“World's Largest Flower”とある。ところがこの花、もう一つの記録保持者で、それは「世界でいちばん臭い花」。World's Smelliest Flower。あれ、smellって「〜のにおいを嗅ぐ、感ずる」で動詞、「におい、悪臭」で名詞、は知ってるけど、形容詞もあったんだ。意味は「クサい」?へえ、知らなかったなあ。
 何はともあれ辞書を引く。
 あれ、形容詞なんてないじゃん。もっと語数の多い詳しい辞書じゃなきゃ駄目か。あれ、やっぱない。OED(英語辞典の最高峰)じゃなきゃ載ってない?そんなにマイナー?それとも新しい用法?と、ここでひらめいた。
 early-earlier-earliest こりゃわかる。
 tasty-tastier-tastiest あんまり見ないけど、わかる。
 smelly-smellier-smelliest ああ、スメリー。
「(軽蔑的に)クサい」。この単語、知らなかった。しかし、yで終る単語を活用させるとき、yの一つ前の文字が子音なら、yはiに代わる、という超基本ルールなのに。smellがお馴染み過ぎたのか、その形容詞用法、で何の疑いも持たなかったなあ。

投稿者 shachi : 03:13 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月25日

あるいはこういう戦略だったのか。

 あー、年に一度は、やしゅくにチャンジャー食いてえなあ。ところで、前の選挙大勝ちしちゃって、連中なんか浮かれてるっつーか、気が緩んでる気がするぞ。こんどのちゅばの選挙、ここはいっちょ敗けとくか。うん、そうしよう。とすれば、ここはあいつを野放しにするに如かず。

「おい、たけビー、おめえわかってんだろうな。今度のちゅばの選挙、敗けらんねえぞ」
「へいがってんで。あっしにおまかせくだせえやし」
「おう、おめえにまかす。好きにやれ」
「うちの候補、シャイトー・ぴょんって野郎でしてね、何はともあれこいつの名前を覚えてもらおうってんで、あっし、ぴーんときましてね。『じゃーんけーんぴょん!しゃーいとーぴょん!』って、どうです、おやぶん」
「完璧だ。ゆけ、たけビー」
「じつはっすね、敵のウォーター・キャバ美のぶんも『あっちむーいてほーい!うぉったきゃーばみー!』って浮かんじゃったんすけどね、こりゃあ口が裂けても言いませんので」
「さすがだ、かんじちょーは感じちょーいい!」
「うぇっへっへっへっ」

投稿者 shachi : 22:01 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月18日

高円寺消失レポート

 商店・飲食店の浮き沈み、入れ替えの激しい高円寺。ある夜、何とかまだ頑張っている老舗の風呂屋を出てイセタンスーパーに向う途中、あれっ、ジョナサンがねえ。わりと長持ちでその存在が当たり前になり、風景に馴染んでいたぶん、違和感がある。いつも込んでたのになあ。
 さらに一件、ほぼ同じ経度を500mほど北上したところにあるゲイバーのあったビルも消えた。10年ぐらい前に一度だけ、フィリピン人のお姉ちゃんに不意打ち的にみんなで連れていかれて、ありゃひどい目に遭いましたなあ、まあ、もちろんそれっきりだったでしたが、前を通るたび、あのつるっぱげおやじの記憶を新しくしていたわけで、やっぱり違和感。
 振り返るとリニューアル中の駅からは、ホテルと引き換えに立ち食いそば屋がなくなっちゃった。

投稿者 shachi : 18:50 | コメント (1) | トラックバック

 あの、ゲイ・バーの夜は、妙な感じでしたなあ、顔触れも出来事も。あの店もなくなったのか。ま、どうでもいいっちゃどうでもいいけど、ああいう、場末の感じの店がなくなるのはちょいと惜しいですな。かといって、もう一度行きたいって気はせんのだけれど。

投稿者 Zenta : 2006年04月20日 14:27

2006年04月11日

ヴェローナ

 イタリア男児だからといってナンパ野郎ばかりではないことを、僕はかつてヴェローナ生れのマルコという品行方正青年から教わった。あれから20年たった今でも、先入観の壁は相変わらず僕の前に立ちはだかる・・・

あのさ、イタリアにヴェローナっていう街があるんだけど、たとえば
 Marco was born in Verona where Romeo & Juliet fell in love
 「マルコはロミオとジュリエットが恋に落ちたヴェローナで生れた」
ってのは英語として正しくないのです。これだと他にもヴェローナがあるってことになっちゃうから。私の知る限り、イタリアはもちろん、他の国にも同じ名前の街はないので、正しくはカンマを入れて、
  Marco was born in Verona, where Romeo & Juliet fell in love
 「マルコはヴェローナで生れたんだけど、そこでロミオとジュリエットは恋に落ちたんだ」
ウカツにカンマ入れ忘れると大変なことになるから気をつけなさいよ・・・

 ウカツにもヴェローナはニッポンにあった。サンタモニカから100mほど海を越えたところに。その場所で愛を誓う二人は、時としてロミオとジュリエットなのかも知れないではないか。うーん、奥が深いぞ柏のネーミング。

投稿者 shachi : 02:09 | コメント (2) | トラックバック

where の前に入るカンマはそう言う事だったんですねぇ。
何となくずっと不思議に思っていた事がようやく分かりました。

投稿者 kajiya : 2006年04月12日 08:05

多くの場合、カンマがあってもなくても似たような意味なんだけど、
I drank with the guy who's a bloody liar.
「そのブラディー嘘つきあんちゃんと飲んだわけよ」
I drank with the guy, who's a bloody liar.
「そのあんちゃんと飲んだんだけど、そいつブラディー嘘つきでよ」

固有名詞に続くとき、違いが生じます。ちなみにロンドンはカナダにもあるから、カンマなしでも成立。
London which I used to live in
「僕が住んでいたロンドン」
London which I've never been to
「僕が行ったことないロンドン」

投稿者 shachi : 2006年04月13日 02:41

2006年04月04日

ヴェローナ − エピソード1

 マルコは北イタリアの歴史ある街ヴェローナからやって来た24歳の青年。弁護士志望でなかなかのハンサム。イタリア男といえばナンパ野郎と相場は決まっている。日本人の友だちの女の子がパーティーやるってんで連れてきゃ、エドゥアルドーが神戸娘といちゃついているころ、アントーニオーは北九州とお近づき。それでこそビバっ・イターリアっ。なのにマルコときたら、女といえば故郷に残してきた彼女一筋。神戸と北九州が日本語で話してるのを聞いて「ビューティフル!」あっそお?「ビューティフル!ジャパニーズ・ランゲージ!エレガント!」あっ、どうも、お褒めにあずかり光栄っす。うーん、奥が深いぞイタリア男児。

投稿者 shachi : 02:07 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月28日

入って10mほど進んで左側

 私が割高のイセタンスーパーに行き続けるのは、駅前にあるからだけでも、レジのシキネジマさんに会うためだけでもない。何年置きかにワサビの茎を売っているのである。これの醤油漬けが俺がやっても美味いので、期待を胸に行ってみる、そのたび今日もなかったと落胆する、それを繰り返す。
 そのイセタンで、2、3年ぐらい前からか、ブームに合わせて「富士宮ヤキソバ」なる商品が置かれているのだが、これが産地も中身も全然のまがい物で。もっと硬くて輪ゴムっぽいんですけどね。でもそれが無くならないんだから、それなりの需要があるのかどうか、知らんが、イセタン期待外れ。
 それが今日、本物を発見。見てそして、触ってみればすぐわかるさ。一袋一食90円は安くはないが、別売りの肉カスまであって、イセタン上出来だ。どうかこいつがワサビ化しませんように。

投稿者 shachi : 02:20 | コメント (3) | トラックバック

 富士宮のやきそばって言ったって、富士宮娘でさえ首を傾げるであろうほどに、歴史がないんでしょう?
 っていうか、君たちにとっての焼きそばって、近所の駄菓子屋のばあさんが作る、湯切れが悪くてびしゃびしゃのしゃびしゃびのインスタント焼きそばなんじゃなかったっけ。それを学校帰りに喰うってなことではなかったのか。

投稿者 Zenta : 2006年04月01日 00:08

富士宮のやきそばって、美味しいですよ。
実家が同じ富士川沿い故か、食べ慣れてる感もありますしね。
あのゴムっぽい食感は癖になるかもしれませんぜ。

投稿者 flint : 2006年04月01日 21:42

 富士宮が街おこしでブランド化運動始めたのがここ2、3年のことなのです。水分の少ないゴムヤキソバ自体は、少なくとも私が物心ついたときからヤキソバといえばそれでありやした。
 学校帰りのヤキソバは、びしゃびしゃのまずいとこもあったけど、「大島屋」のはつぶれて20年たった今でも伝説の美味さでげして、あー食いてえなあ。

投稿者 shachi : 2006年04月02日 01:58

2006年03月21日

113+1

 3月17日、東海道線から113系引退。関東では「湘南電車」だが、少年のころ私には電車イコール113系であった。
 小学校の低学年だったか、家近くの身延線の線路に1円玉を置いて電車に轢かせて遊ぶのがなんだか面白くって。轢かれた1円玉はへなぺしゃで。そんで程なく御用になって、竪堀駅長室に正座。駅長、レヴェル4超級に恐かった。親呼ばれて親もまあ普通ではなく、家に帰っても、いつもなら味方してくれるじいちゃんは元南甲府駅長ときたもんで。越えてはならない一線を身をもって学習した。
 ただ、今もあの、ダリのとろけた時計をシャッキリさしたみたいな1円玉の形は、113系の雄姿ともども忘れない。

投稿者 shachi : 04:45 | コメント (3) | トラックバック

 そういや、ちっちぇえ頃、従兄弟んちに遊びに行った時に、南武線でやったなあ。一円玉と五円玉。できたての、びやびやの五円玉はほかほかと暖かかった。
 南武線って、今でもおんぼろなのかなあ。

投稿者 Zenta : 2006年03月24日 13:14

南武線も今じゃ銀のボディーで、いまだに全身色つきなのは中央線ぐらいじゃないかなあ。

投稿者 shachi : 2006年03月28日 00:45

 にゃるほど。
 いろいろな路線の中古品を回収して、何とかやりくりしていると言われていた、あれはもうない訳か。えび茶と焦げ茶の間ぐらいの微妙な色合いの、おんぼろ電車。懐かしいなあ。……って言ったって、乗ったことはないんだけどさ。

投稿者 Zenta : 2006年03月29日 20:06

2006年03月14日

地図見ず読まず

 知人が面白いからと言って「地図の読めない女云々」とか何とかいうタイトルの本を貸してくれたけど、べつに面白そうでもなく、結局読まなかった。女の人たちが「読めない」かどうかは知らない。だが「読まない」あるいは見ない場面にはよくお目にかかる。
 最近、別の知人夫婦と新宿で終電過ぎまで飲んで、その娘さんに車で送ってもらった。小岩の自宅から呼び出された上に、わが家は逆方向であったにもかかわらず快く引き受けてくれたのは、一つに彼女が無類のドライブ好きだからなんだそうであった(と親は言っていた)。で、乗り込んでまず聞かれたのが住所。カーナビに入力、後はナビの言う通りということなんだが、そういうシステムに不慣れな私は、へー、すげー、を連発。「いやー、この前会ったのいつだっけ、あんときゃまだ学生さんだったよねえ、いやすっかり大人になっちゃってっなんてっつってったら失礼です、すいません」等々へろへろながら目は画面に釘付けで、どんなルートを選ぶのか、やっぱ最短なんだから青梅街道から水道道路に入っていくわけか、あ、やっぱり。いやしかし、一度も来たことのないお姉ちゃんが熟練タクシー運転手みたいに余裕でウインカーを出し、軽やかに左にハンドルを切っていくのにまた、へー、すげー。そいでまた面白かったのは、お姉ちゃんは地図は一切見ず、音声にのみ従っていた。なるほどなあ、やっぱ女は地図とか興味ねえのかなあ。
 『あいのり』は高視聴率の「男女団体恋愛バス世界行」番組。子供たちも、特に女の子は中学生ぐらいからは高確率で見ているらしい。そこでこっちは例文素材として、「私は毎週『あいのり』を見ています」と「私はいま『あいのり』を見ています」はどう違う? などとやる。さらに「彼らはいまどこにいますか?」を出題すれば、“Where are they now?”と出来る子出来ない子あれど、「実際いまそのバス、え? ラブ・ワゴン? はいそれ、ラブ・ワゴン、それいまどこの国走ってるの?」と聞いて、答えられた女の子はいない。何十人と聞いたが皆無。興味なし。

投稿者 shachi : 04:26 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月07日

レヴェル4

 今週もヒローエン音楽の話。つね日ごろユニーク素材の発掘に余念はない私ながら、そうそう期待に沿う掘り出し物に巡りあえるわけではない。よく掛かる“Time to Say Goodbye”なんて曲があるが、このわかりやすいタイトルでまさかと思えばやはり、「一人ぼっちにセイグッバイ、一緒に行こうよゴーウィズユー」なのであった。
 いま旬といえば、文句なくシズカ・アラカワの、ここ2、3日やたらとニュースとかで耳にする、婚礼的にもおいしい、千葉の柏じゃもう掛かったあの曲。堂々の金メダリストが渾身のイナバウアーを重ねるあのサビが
 ユーレーズビーアーン
ならこれはユニーク。「ソーアイキャンスタンドオンマーウンテーン」と続くが、なぜそれで「だから山の上にも立てる」のか。最高難度レヴェル4。がしかし空耳。
 ユーレイズミーアー
 “You raise me up”
 「あなたは私を立ち上がらせてくれる」
ラブソングの王道に粗探しの出る幕なし。

投稿者 shachi : 17:25 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月28日

テアトアトーン

 無知ということがある。tear は名詞で「涙」、「ティアー」だが、動詞「〜を裂く」の時は「テア」と読む。語源的にも両者は別。現在、英語を生業の一部としている私がこれを知ったのは、一年間イギリスで暮らし、帰国した後だった。Joy Division の名曲、“Love Will Tear Us Apart”を何度歌ったかわからないが、長く「ラーヴィル“ティー”アサーパー」って歌っていてしまった。恥じている。
 わかってみれば、そうだよな、発音してみりゃ「着ている」の wear と同類で、活用だって wear-wore-worn、tear-tore-torn で納得。
 せっかく英語を勉強したのだから、世間の無知を正さねばなるまい。披露宴である。笑ってるばかりじゃあ(2005年11月08日)芸がない、さあ、キャンドルサービスのリクエストは Natalie Imbruglia の“Torn”だ。

 Nothing's right.
 I'm torn.
 I'm all out of faith.
 This is how I feel.
 I'm cold and I am shamed
 Lying naked on the floor.

 正しいことなんて何もない。
 私、混乱してる。
 何も信じられない。
 こんなふうに感じるの、
 寒くて恥ずかしくて、
 裸で床に寝そべってる。

 tear の過去分詞 torn は「裂かれる、乱される」。なぜ幸せな二人がトーチを手に各テーブルを回る披露宴主要場面のバックがこの曲なのか。可笑しい。そして、嬉々として「どうです?いい曲でしょう、今お薦めなんです」とこの曲を試聴させる相談員たちの様子もまた、なんか微笑ましくニッポン的で可笑しい。とは言え、一応その日彼らに歌詞内容を伝えて帰ったら、その後“Torn”は激減。なんか笑の種が一つ減ったようでちょっと残念でもあるが、シャーリーンの方はまだまだ健在だし、心配無用か。

投稿者 shachi : 19:45 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月21日

中核

 結婚披露宴のバイトを始めたころ、学校にはあんまり行かずバイトばかりしていたが、学校に行かなかったのは私のせいばかりではない。「中核」とかが中心になって学ヒ値上げ反対でロックアウトしたりしてて、行くに行けなかった時期もあったのである。たまに行ってみると、中核の連中が、校内は治外法権だとばかりに校門の外の警官を一生懸命ののしってたっけ。
 バイト先で警官の披露宴を担当すると、クライマックスには必ず『この道』という歌を関係者全員で肩組んで歌うのが通例であった。エレクトーン奏者も伴奏はみな暗記していた。なるほどなあ、この団結力なんだなあ、一種のマインドコントロールだな、こりゃ、などと感想を持ったものだ。
 20年後、警官の披露宴で『この道』はあんまり歌われない。私の担当した限り一件もない。エレクトーン奏者付、という商品はない。署長が祝辞で、
「新郎にはよくデモの警備に行ってもらってますが、これからも中核として頑張ってもらわねばなりません」
なんて言ったって、誰も笑わない。

投稿者 shachi : 16:43 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月14日

降格

 小学生のころから地図が好きで好きで、世界各国国名を覚え、首都名を覚え、そのついでに百万都市を覚えた。一番多い中国でも当時人口は8億ほどで百万超は16都市、さほどの苦労はなかった。それが今は35もあるわけで、続くインドなどその他の途上国の状況は推して知るべし。とても今じゃ覚える気がしない。
 では人口はもうあんまり増えたりしない先進国ではどうか。日本は広島が増えただけ。他のいわゆるG7を見渡しても、アメリカは不変、フランスは相変わらずパリだけだし、ドイツは東西統合で東ベルリンが返って来たが、元々西ドイツ最大の都市は西ベルリンだったし、どこもまったく変わってねえやと思いきや、あれ、トリノは?降格? 調べてみると、90年の調査で99万人とある。いやあ、珍しいなあ・・・

 以上は10数年前の発見である。未だに私は同じ例を知らない。企業城下町の宿命ということなんだろうが、オリンピックの騒ぎで今は90万まで減らしたと知った。
 そういえば15年前、ロンドンに居たときの下宿のおばちゃん、フィアットのUNOに乗ってたけど、だったら乗らなきゃいいじゃんって言いたくなるぐらい文句言ってたっけ。でも彼女、その車のこと気に入ってたっけ。

投稿者 shachi : 20:45 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月07日

未知の領域

 ヒナコが去り、ケンジが来た。遂に来た、幼稚園児。お母さん、どうしたいんですか。
 会話教室の経験者で、アルファベットは知っている。数も10まで言える。発音も良い。が、母親は、読み書きもさせたいのだという。こっちは低年齢といえば2年生までしかやったことない。
 確かにここではそういうのやってますよ。そんじゃあまず、アルファベット書いてみましょうか。
 A、B、C、とこの辺で一休み。Cをモチーフにクワガタの絵。もう一コやってみようか。・・・・・・・しばし沈黙の後、D。で、カブトムシ。
「カブトムシは英語で beetle って言うんだけどね」
「知ってるっ。ステグビートゥ」
  ? 「あ、ああ stag beetle ね」
「クワガタ!」
あぶねえ。言われて思い出した。先へ進もう。Eはどうかな、書いてみるかな。どう?・・・・・・・・・・・・、E。カミキリムシ。
「ランハン!」
カミキリムシってlonghorn (beetle) なのね、参りました。知りませんでした。
「すごいねー。そんじゃさあ、こんどは辞書引いてみようか」
って、漢字知らないのに辞書なんか引けねえよなあ。どうすんだろなあ。母親は、日本語と一緒に覚えれたら良いなあって思ってるんですが、って、春、一年生になったら入れたいって言って帰ってったけどなあ。

投稿者 shachi : 20:36 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月31日

光陰矢の如し

 ヒナコは名門私立女子小4年、物腰はクール風味。
「あれ、マスク。風邪ですか?」
「予防。」
まあこんな感じながら、それなりに楽しんでもいる様子もありで早一年。その彼女が突然、辞書をひていてる最中
「ココロノヒカリっ!」
なんだ?
「ココロノヒカリがヤミをテラスっ!」
どうしたっ。
「ヒナレンジャーがゆるしません!」
ああ、その手のやつ、君そういうの見るんだ。あるいは学校で流行ってんのかな。どうでもいいが受けて立たねばなるまい。ここで光らずして何の禿頭か。
「なにおっ、ヤミのヒカリを受けてみよっ、えいあっ!」
「ココロノヒカリっ!」
「ヤミっ!」
「ココロっ!」
  「せんせーのまけっ」
   黙れディープスロート。
「ほわっ!」
「・・・」
あれ、もう飽きちゃったですか、そうですか・・・
 この日を最後にヒナコは他の曜日に移ってしまった。連日並ぶ他塾、お稽古事のスケジュール変更のあおりを食った形。私の負け。

投稿者 shachi : 20:56 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月24日

センター試験

 リスニングも始まったけれど、とりあえず発音問題は形式継続のセンター試験。

 次の会話の(1)、(2)以降の部分について、それぞれ下の問いに示された①〜④のうちから、最も強調して発音されるものを一つずつ選べ。
<<状況>> 図書館から出て来たJanisとTomは、雨が降っていることに気付く。Tomは傘を持っているが、Janisにはない。

 Janis: I'm the only one without an umbrella.
     Everybody else checked the weather report.
     (1)Why didn't I check it?
  Tom: I never bother.
 Janis: But you have your umbrellas.
  Tom: Yeah, do you know why? It folds up and fits in my schoolbag.
 Janis: That's a super idea! I'll (2)get an umbrella like yours.

 (1) ①didn't ②I ③check ④it
 (2) ①get ②umbrella ③like ④yours


 生徒には、日本語にして通じるのを選べ、と指導している。そうすると、(1)は、
 「みんな天気予報チェックしてるのにぃ・・・」
   ①「ない・・・」
   ②「あたしは・・・」
   ③「チェックする・・・」
   ④「それ・・・」

答えは②。同じように2番。こいつは今みたいにはいかない。
 「それいいアイディアね。あたし・・・」
   ①「買う」
   ②「傘」
   ③「みたい」
   ④「あんたの(傘)」

「(あたし)買う」で、①。私の生徒たちはこれを選んだはずである。実は間違っているのだが、まあいい。折り込み済みである。彼らには、(1)が出来ることが重要なのである。
 正解は、たとえば買う物が自明で“I'll get it.”なら、「(あたし)買う」で it は弱く、get が強い。たが、買うのは傘なのかバッグなのか。傘である。しかも「あんたの」と同じやつ。そこを強く言う。④。そんな説明かな。解答に異論のある方は入試センターまでどうぞ。

 私の指導した生徒は一勝一敗で良しとする。のはずが、連敗あり連勝ありで、我が未熟を恥じるなり。

投稿者 shachi : 14:47 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月17日

3、2、1

 年明け早々こんな相談。
「あの、2科目にしようと思うんですけど・・・」
私の担当は英語だけである。
「日本史はダメですか?」
「過去問初めてやったら10点しか取れなくて・・・」
「今まで勉強は?」
「教科書2周読んだけど・・・」
ここは定石に従って
「もうブレちゃダメです」
と諭すところでもあろうが、実際問題として他の2科目はそこそこ行けるんで、それもありかな、とブレるのはこっち。何せ受験結果の予測はこのところ難易度が高くて。特に彼女の目指す中堅未満のあたりでは、厳冬期を目前に数多のサバイバル大学による顧客獲得競争がある。少子化、その必然、受験機会爆発。2科目1科目は当たり前。それでも、さすがに全入とまでは行かないよなあ。いや、行くか?行っちゃうかもなあ。

 「え?日本史の過去問やったのこれが初めて?そんじゃま、なにはともあれもっと前のやつとか他の大学のとかやってみてください。その結果で決めましょうよ」
これには彼女も納得。結果、他大学の去年の試験は40点で、
「あ、やっぱ3科目で・・・」
「了解です。もうブレちゃダメですよ」
「あ、でも、2科目も受ける・・・」
 おお、ラッキー。ちょうど両方のサンプル・データ欲しいと思ってたところです。

投稿者 shachi : 21:38 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月10日

18歳、46年

 塾の未成年の学生先生くん二人と親睦会を行った。ふだん顔を合わすことはないのだが、話聞いてると、ふんふん、中三の女の子の手握っちゃったって?そりゃまずいよ、そういうのは妄想にしとこうよ。え?君は身に覚えもないのに別の中三の子の担当を外されたって?ああ「これ教えたじゃん」連発してクレームついたのっておめえか。相手の心中想像しろよ。時給1300円?上がらないかって?いやあ、仕事あるだけありがたいんじゃないかなあ。わかるけどね。おれも君らのころ、ビヤガーデンで980円いいかげん上げてくれよって思ってた。


 1960年1月10日早朝。世田谷のある郵便局が賃上げを求める労働者達によってロックアウトされようとしていた。代替アルバイトとして雇われていた高校生達も招集された。史男もその一人であった。

「そうだ俺達も賃上げを叫けぶのだ。岸首相がアルバイトには二百八十円だせばいいと言ったというらしいが、俺達も二十上げ一日三百円にしろと叫ぶんだそうだ。俺達はやめるのだ。そしてあらためて彼らと戦うのだ。そうだ俺達は彼らの仲間だ。」

「だがと俺は思う。このストが予想されたればこそ、俺達はやとはれたのではないのか。遅れを取り返し、一般の人に迷惑をかけないためにやとはれたのだ。」

「やめるべきか、やるべきか、やめるべきなのか、やるべきなのであろうか。俺は上司の課長の気持がわかるような気がしだした。立場は違っていても、何所かが通うのだ。
やめろ、やめろ、やめろ、めめろ、やめろ、
否、
やるんだ やるんだ やるんだ やるんだ やるんだ
どうしたんだ。俺のこんとんとする気持の中で、課長のひげづらが女になった。
これはどういうことなのだ、どうだというのだ」

 史男が妄想の中で出したらしきラブレターは、どうやらこの混乱の中、配達されぬまま妄想の中に消えていった。


 46年後、おれたちの朝までの飲み代、え?・・・カードで・・・、は現実。

投稿者 shachi : 02:53 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月03日

果樹と富士山

060103mm.jpg

 あの夏に突然メスの木だけ枯れてしまったキウイはやっぱりだめだった。今年どうなるのかは、わからない。
 このところあまり実を結ばなかった柿の木1本が去年は鈴なりで、渋さは相変わらずながら、美味い干し柿ができた。
 家庭菜園として使っている畑は、家庭用にはちょっと広すぎて夏の草取りに過剰な男たちの熱き挑戦が必要になるので、リンゴの苗木を2本植えた。

とまあこっちの事情はいろいろあるが、うちから見える富士山はあいかわらず。

投稿者 shachi : 01:51 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月27日

サラリとゆけ。

 今年の3月からやり始めた画家、難波田史男の日記など遺稿出版の仕事。予定では今ごろ世に出ているはずだったが、途中怠けてやっとのこと今月から本気になりだした始末。想定内ではありますが。
 まあ済んだことは

  サラリ、サラリ、サラリ、サラリ、サラリ、サラリ
  サラリ、サラリ、サラリ、サラリ、サラリ、サラリ
  サラリ、サラリ、サラリ、サラリ、サラリ、サラリ、
  サラリ、サラリ、サラリ、サラリ、サラリ、サラリ、
  サラリ、サラリ、サラリ、サラリ、サラリ、サラリ
  ト忘れる!!
  (1958年12月15日)

と17歳の史男も言ってるじゃないか。そうだ、やるぜ!
決意も新たな私と編集者は新宿へ向かった。

  グランドオデヲン座に“あるほほえみ”を見に行った。
  夜の新宿はこわいので6時半に中途で帰った。
  (同12月22日)

ゴールデン街に酒を飲みに行った。
金がなくなったので3時半に中途で帰った。

投稿者 shachi : 19:04 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月20日

マオマオ

 フィギュアスケートの新しいスター、アサダマオ。Mao Asada。そのころ世界では−へえ、中国娘もやるもんだ。
 我々が一目でイギリス人とフランス人とドイツ人を見分けろと言われても難しいのと同じように、彼らに日中韓の区別はまず付かない。そこで、あなたの知ってる最も有名な日本人は?−ブルース・リーです、ってことになっちゃったりする。まあ東洋への関心の低さということもあるけれど。
 外見では判らないとして、ではなぜアサダマオが中国人なのか。もちろんマオだからだ。毛沢東。マオ・ツェタン。Mao Zedong。世界一有名なマオである。彼女とは姓と名の違いはあるが、そんなの関係ない。ジョン・レノンもエルトン・ジョンもいる。
 二人のマオの話をわかりやすく西洋に置き換えればこういうことか。イギリスかアメリカのフィギュア界に、マークスなんとか(実はMarksと綴る)という人がいて、何と彼の名前はあの『共産党宣言』のカール・マルクス(Karl Marx)と同じじゃないか!マルクスは英語読みじゃマークスだから、あいつ、きっとドイツ人だぜ。
 早速検索してみた。
 そんなスケート選手は見つからなかった。代わりと言っちゃあなんだが、なんと、あの80年代後半、天は二物を与えた超美人金メダリストスケーター、カタリーナ・ビットは、東ドイツのカール・マルクス・シュタット(Karl-Marx-Stadt:現チェムニッツ)生れだった。

投稿者 shachi : 03:51 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月13日

全者均等

 我が小学生女四人組の授業は月曜。まあ、こっちから特に触れることもなかろうと準備して臨んだ。
「先生ナイフ持ってんでしょ」
 開口一番いきなりだ。
「なに言ってるんですか、いつもいじめられてるのは私じゃないですか、あなたたちの方がよっぽど怖いですよ」
 まてっ、それって「おまえらにおれがやられちゃう」って意味にとれちゃう。そんなの親に通報されては一大事。
「持ってんでしょー」
  「うそつきー」
  「うそつきー」
  「ブヒブヒブヒー」
 ほっ。助かった。日頃ナメられてるのが良かったかな。話題を変えようか。でも調査しときたい気もする。
「学校でやっぱ話題になってました?」
「持ってんでしょ。白状しろおっ」
  「言ってた」
  「言ってたー」
  「(お絵描き開始)」

 しつこく突っ掛かってくる子がいる。これは先生が好きか、嫌いにちがいない。好かれてる場合深入りは禁物なのだが、彼女はけっこう可愛いかったりして、のめり込んじゃったりして。先生独り占めしたい!に先生も知らず知らずひいきする。さすがに100%とはいかない。嫉妬。好きと嫌いが交錯し始める。それに男子はついていけない。こんなにしてあげてるのに何で・・・。
 こういう構図はわりとよく見かける。態度が変わった時点で「こんなにしてあげた」のが間違いの元と気づければいいんだけどなあ。

「これ見て」
「あれ、名前変えたんですか。サル男飽きた?」
「うん」
「名字がブヒで名前がブヒ子ですか」
「うん」
「そんでブヒブヒーなわけですね」
「ブヒブヒー」
 まった、あんまり相手にしてると大混乱。全者均等、それが鉄則である。

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2005年12月06日

先入観念

 旧知の同業者の依頼を受けて柏に出張してきた。東京近郊の街。通勤電車で30分ほどのところだが、田舎は田舎。東京とはノリが違う。と、つい思ってしまうが果たして本当なのか。以前、地方の披露宴では邦楽が掛かる率が高いとここに書いた。埼玉は越谷の話だが、それを教えてくれたのが、今回私を柏に導いた彼である。おかげさまで事実を検証する機会を得た。先入観念は、それが根拠のない思い込みならば排さねばなるまい。メディアなんかは信用ならない。
 以下の各項を見てもらいたい。対象カップルは郎婦とも20台半ばということで、柏と東京(文京区)を比較した。前者と後者、どっちがどっちだ。

披露宴会場名:サンタモニカ/マーガレット

新婦の髪:茶っぽい金/茶っぽい黒

新婦友人スカート丈ひざ上率:50%/20%

新郎の燕尾服:白/黒
その燕尾服の丈:地面/ふくらはぎ

招待客中礼服にスニーカー:一人いた/見たことがない

目立つ髪形:親友でニット帽を取ると赤く染めたハート型モヒカン/仕事の関係で電撃ネットワークの南部虎弾

 すべて前者が柏、後者が文京区である。やっぱりな。期待通りだ。サンタモニカとマーガレットとか、引き分け、みたいな項もあるが、それはつまり東京の侵食によると理解してもらっていい。サンタモニカは5年前まで「楓(かえで)の間」で、マーガレットは20年前まで「鳳凰の間」だったのである。ま、それでも東京で「サンタモニカ」もねえか。
 今回は先入観念の勝利であった。しかし、だからといって柏はみんなこんなもんだと、またどこの田舎も柏と同じと思い込まぬよう戒めつつ、駅までの送迎バスに乗り込む私であった。

投稿者 shachi : 23:44 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月29日

要校正

 先日終えた展示で配っていた英語にまつわるエトセトラ。人にチェックしてもらわないと、どうしてもミスは出てきてしまう。誤植はまだしも、肝心の英語でおかしなところがあったらまずい。たとえば、

 <have 〜 過去分詞>は、
 過去分詞を強く発音すれば「〜される」
 have が強ければ「〜してもらう/させる」

というのの例文としてこんなのを出してみた。

 America had Pearl Harbor attacked by Japan.
 attackedを強く→歴史的事実:
 「アメリカは日本に真珠湾を攻撃された」
 hadを強く→歴史的可能性:
 「アメリカは日本に真珠湾を攻撃してもらった」

問題は下のほうの訳し方。何となしに「攻撃してもらった」としたが、「攻撃させた」も可能。後で考えた。「攻撃してもらって助かった」って言ってみると、言い過ぎだよなあ。結局「させた」に変えた。石油の禁輸など様々の圧力を加え、日本政府を追いつめた、との見方は確かにある。
 まあ、このぐらいだったら微妙なところと言えないでもないが、明らかにやっちゃった、というのもある。3月の前回展示でのこと。自分が使っている船・飛行機・乗用車などの乗り物や、国名・都市名を女性と扱うことがある、という話で・・・

 私の愛車“ヘラクレス”は、かつて塀に激突して痛手を負わされたことがある。
 Poor my bike. Who did it to her?
 「かわいそうな僕の自転車。誰がやったんだ」
 むろん私である。罰として救急車で連行された。

こんなのを載せたままお客さんに配ってしまった。しまった。
 This is my bike. She is cool.
 「こいつがおいらのチャリ。かっこいいんだぜ」
なら She でオーケーだし、
 Fuji was once polluted. Tagonoura, her port, gave birth to Hedora and Hedoron.
 「富士はかつて汚染されていた。その港、田子の浦がヘドラとヘドロンを産んだ」
でも her は正しい。ではなにがいけないか。そう、ヘラクレスって男の名前じゃん。愛車にそう名付けた以上、一般ルールの「女性」ではなく「男性」でいいのだ。him にしなくちゃいけなかったのだ。しまった。あとになって、いやあ、あれの中にちょっとした間違いを仕込んどいたんだけどね、わかった?なんて一人言してみたって手遅れであった。

投稿者 shachi : 20:50 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月22日

still oxybition

 まだやってますオクシビション。こんどは silent scream「声なき叫び」。発音記号を読みたい! そんな声なき叫びにお答えしたいのである。実のところ発音記号のほとんどはローマ字で、残るあの奇妙な記号にしたって、母音なんかたったの4つしかないのだ。「アとエ」「アとウ」「アとオ」の中間の音と、短く発音する「ア」の記号だけなのだ。
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投稿者 shachi : 13:51 | コメント (2) | トラックバック

 発音記号って便利だよね。けど、ジンノガイには、ほとんどの場合、通じない。驚くほど通じない。

 新しめのflashが動くなら、これは暇潰しになります。生徒に見せてやったらいいかもなあ、と。

http://www.uiowa.edu/~acadtech/phonetics/

投稿者 Zenta : 2005年11月24日 01:47

こりゃシンプルで良い作りですねえ。使えそう。

投稿者 shachi : 2005年11月24日 15:58

2005年11月15日

oxybition

 中野の kanna という店で好宮温太郎という人と組んでの作品展示中です。春に続いて2度目。今回は、前にここにも書いた「オクシモロン」をコンセプトにしたエキシビションで、オクシビションです。私が色んな素材に色んな方法で文字を書いて、それを温太郎が細工して陳列しております。おまけとして、私がかつてからす新聞に書いた英文法の話をちょっとアレンジしたものをお持ち帰りいただいとります。たとえば“open secret(公然の秘密)”なら、

1998年のクリスマス。イギリスのエリザベス女王による国民に向けたメッセージの中に、次のような発言があった。
The young can sometimes be wiser than (  ).
「若者たちは、時として私たちより賢いことがあります」
女王の選択は we か us か。

というような話。答えは us。女王たるもの、伝統のクイーンズ・イングリッシュである than we をお使いなさいと、ちょっとした論争になったけれど、抵抗する学者や旧世代の努力も空しく、当時すでに than us 系が「正しい」ことは公然の秘密であった。女王は、あたし裸の王様じゃないのよ、と言いたかったのかもしれません。
 それなら than we 系は消えちゃったのかというと、さにあらず。使うなら than we are まで言いましょう、という使い分けがあるようで、

No one is iller than me
「だれもおれより病気じゃねえ」
  "No One's Iller Than Me" EMINEM
my mom does more dope than I do
「おれのママはおれがやるよりもっとヤクやってる」
  "My Name Is" EMINEM

こんな感じであります。というわけでこの展示、27日までやってます。

投稿者 shachi : 14:12 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月08日

笑いはかげろうのように

 シャーリーン(Charlene)の『愛はかげろうのように(I've Never Been To Me)』って曲知ってますか。1982年リリースのモータウンには珍しい白人女バラードで、いまだに披露宴でけっこうよくかかる人気曲なのです。椎名恵がカバーした『ラヴ・イズ・オール』の方がわかりやすいかな。内容的には、いろんな所に行った大人の女の独白。「パラダイスには行ったけど、でもわたし、自分に行ったことはないの(直訳)」。未完の自分探し。
 本日のリクエストは毎度お馴染み新婦さんによる両親へのお手紙朗読BGM。本人持ち込みのCDには歌詞カードが付いていたのでよく見てみると・・・

 I've been to Georgia and California
 And anywhere I could run
 I took the hand of a preacher man
 And we made love in the sun
 ジョージアにもカリフォルニアにも行った
 行けるところは何処だって
 牧師の手をとって
 太陽の下で愛しあったわ

こんなのに合わせて新婦さんが、
「これからするからね・・・」
おいおいなにすんだい、
「・・・親孝行」

 笑ってしまったかもしれない。クレームがつきませんように。

投稿者 shachi : 04:10 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月01日

カウントダウン・スギナミユ

 先週の金曜、いつものように10時過ぎ、風呂屋に行って衝撃を受けた。誰もいない。パチンコさんもおっぱいも森進一も、いつもの顔が誰一人いない。こんなこと今までなかった。この時間に一人きりなんて。ただでさえ危ない杉並湯終末時計の針がまた一歩進んでしまったのか。
 湯船に足だけ突っ込んで、下から吹き出すジェットに足の裏から癒してもらう。ああ、こんなに気持ち良いのにな。何でこう風呂屋は流行らないのかね。
 400円。
 高いですか。
 うちから程よいところに残った最後の一件、杉並湯の廃業は、すなわち私の引っ越しを意味する。風呂無しアパートなど探そうにも、風呂屋と二人三脚で廃れていってるわけだから、容易ではない。どうしよう。みなさん、風呂屋に行きましょう。いや他力に恃むまい。これから毎日来よう。
「ガラッ」
 おおっ、ああ良かった。やっと一人来た。と思ったら風呂屋の息子だった。

投稿者 shachi : 23:54 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月25日

“Whatever”

 日曜日は気持ちのいい秋晴れで、私の働く式場からは丹沢の山々や富士山がよく見渡せた。
 親族中心20人余りの何もない、穏やかな日にぴったりの穏やかな披露宴である。二人の個性か両家の文化か、あるいはおれのかけているハカセタローのせいか、まったりしている。と、唯一の客であるご両人の同僚女性5人が席を立ち、新婦を囲んで
      かわいい
                    かわいい
  かわいい
          かわいい
                かわいい
まるで集団催眠にでも掛かったように、狂ったように一斉に連呼しだした。良くある光景ではあるのだが、先程のまったり感のぶん、異様だ。おまけに一人だけ目が全然笑ってなくて恐い。
 嵐はほどなくして過ぎ去り、何事も無かったように食事音が響く。宴のクライマックスは定番の新婦さんのお手紙。
「ママ・・・、パパ・・・」
私の知る限り、 こう呼ぶのは20人に一人ぐらい。
「そしてマックン(仮名)のパパ、ママ・・・」
私の知る限り、相手方にもこう呼びかけたのは記憶にない。
 そしてお開きはオアシス。
I'm free to be whatever I choose〜
(ぼくはぼくの選ぶ何になったっていい)

投稿者 shachi : 15:08 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月18日

オクシモロン

 benign neglect という言葉がある。「親切な無関心」「慈悲深き怠慢」などと訳される。この類いをoxymoron(オクシモロン)といって、矛盾した言葉を組み合わせながら、対象を的確に表現する。(からす新聞第25号参照)

 たとえばハゲの親子が笑点を見てると歌丸が・・・というような時、互いにビナイン・ネグレクトする。open secret(公然の秘密)はそのままに、お互い大人の関係と言ったところか。

 戦略的な場合もある。アメリカの通貨当局は2002年から2004年にかけて、「強いドル」を唱えているにもかかわらず、為替市場のドル安を静観。貿易赤字改善につながったからである。当局自らがこの政策を Benign Neglect と称していた。「ビナイン」はちなみに「恵み深い、親切な、優しい」。holy war(神聖なる戦い)の戦費捻出のため膨らむ財政赤字を抱え、恵みを期待したのだろう。

 未成熟な関係性において、ビナイン・ネグレクトは難しい。突っ込まずにはいられない。日本首相の靖国参拝に「もう騒ぐのはやめましょう」と考える中韓の人たちはいるのだろうが、大勢に押され、その主張は silent scream (声なき叫び)となってしまう。

投稿者 shachi : 05:54 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月11日

マンゴスむずかピー

 もう何年も知っている友だちのOちゃんだが、私が持って間もないこともあって、携帯メールをやり取りしだしたのはつい最近。そんで飲もうかということになって待ち合わせの相談をした。場所と時間を提案すると、


 「たぶん行けるのではと思いマンゴスチン。」


 不意打ちずるいなり。未知の世界なり。

ではそんなことでお願いしマンモスチン。
ではそんなことでお願いしますデストレンジデチン。
ではそんなことでお願いしチャイコフラスプーチン。

 そんなこんなで深酒をした。

投稿者 shachi : 04:41 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月04日

4人コンビ

 稲刈りは無事終った。いまは機械が大半を片付けてくれるので、うちぐらいの小規模田んぼでは人員は二人で足りる。コンビ。
 昨今お笑いブームである。ピン芸人もいろいろ出てるけど、やっぱり多いのは二人組。コンビ。
 日本語でコンビと言えば「2」。3人コンビとは言わない。

 しかし「コンビ」の元、 combination(コンビネーション)は、特に「2」だけを言うのでは、実はない。定義は「組合せ」ということだけである。

 稲刈りに必要不可欠大活躍の「コンバイン」は、稲を刈り、脱穀し、籾(もみ)は袋に落とし、藁(わら)は切り刻んで吐き出す。一機4役。籾は後で精米されてコメになり、ばらまかれた藁はやがて土に帰る。combine はそもそも「組み合わせる」で、combination の動詞形である。

投稿者 shachi : 04:03 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月27日

静岡県富士市本市場新田

 先週、稲刈りのため帰省したが、天候不順で延期になってしまった。それで懐かしい近所をたっぷり歩いて回ってみた。ゆっくり自分の足で歩いてみて、その変貌ぶりに改めて愕然とした。ただ田んぼしかなかったところに広々した道があちこちに走り、沿道には公園やら病院やらホールやら、そしてもちろん色んなお店がずらっと並んでいる。かつて通ったザリガニ・スポットも今は暗渠。東京じゃあるまいし、なぜ蓋をする。
 昔ここいらは広く「市街化調整区域」に指定されていて、それはつまり「税金格安にしてあげるから農業やってなさい」ということで了解されていた。法律的「農地」。百姓自身がそこに家を建てようとしても、制限される。
 しかしバブルなどあったわけで、開発しにゃあわけにゃあいかにゃあら。行政が先頭に立ってやってるんだから、「市街化調整区域」だって市街化しちゃう。計画は当然無計画だから始末が悪い。当時は「あすこじゃ億の金もらったってよ」てな話があちこちにあって、公的地上げが横行した。そんで未だ計画進行中。心底、市役所民営化してもらいたい。
 開発の洪水は我が田んぼの2メートル手前で取りあえず止っている。その場所に立派に立つのは「富士市立看護専門学校」。教育の質が低いのか、需要を見誤ったのか、今、閑古鳥が鳴いている。もっとたくさんの白衣のお姉ちゃんに、親父の工場時代の古着作業服を、長い東京暮らしで培ったコーディネート術で着こなす私を見てもらいたいのに。
 大金は掴み損ねたが、会社人間だった親父の老後には、カネより田んぼだったわけで、悪魔の侵食に遭わなくて本当に良かったというのが家族の総意。百姓で幸せである。
 しかしこの土地、役所の野望が潰えたとも思えないし、近い将来「調整区域」から外れることを見込んで大いに興味を示す親戚の皆さんなどいることだし、どうなることやら。つづく。

投稿者 shachi : 04:43 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月20日

中秋の名月は harvest moon、収穫の月である。

 もう彼岸の入り。そこで目の前の中高生三人にきいてみた。
「今週の金曜って祝日だよね、秋分の日。それって何の日か知ってる?」
全員知らない。高校生にもなって、
「秋の日でしょ」
「秋の日って?」
「だから秋の日」
その先には立ち入らず、
「昼と夜の時間が同じ日のことです。これを英語では Autumnal Equinox Day といって、エキノックスってのはつまり元はラテン語でね、eqi=等しい、nox=夜、ってことなんですけども・・・(ああ、そうすよね、そんなの興味ないすよね)」
 そんでもここは勉強の場。
「そんじゃあ夏至とか冬至って知ってる? 」
愚問とは言え、なぜきいたかというと、それぞれ the longest day of the year、the shortest day of the year であって、これは現行日本教育下の中学二年二学期以降なら誰もが習得済みの文法「比較」の「最上級」の復習演習なのである。
「なにそれ?」
「考えてください」
(待機)
「浮ばなかったらしかたない、和英辞典を引いてみ」
(待機)
「サマー・・・ソル・・・、先生、これなんて読むの?」

 はあ? なにそれ?

「ちょっと見せてみ」
“夏至”には“the summer solstice”とだけある。ソルスティス?知らんぞ、そんな単語。
 しかし動揺を悟られるわけにはいかない。
「英和で solstice の方を引いて見てみ」
「『太陽が赤道から北または南に最も離れた時』だって。わけわかんない」
「まあつまり、昼が一番長い日と、一番短い日のことですよ。・・・この辞書には載ってないけどね、けっこうロンゲスト・デイとショーテスト・デイって言うことも多いんですよ・・・」

 根拠揺らぐ自信で現場はそんなんで切り抜けたが、そういえば、longest〜、shortest〜をどこで覚えたか記憶にはない。考えてみれば、春分、秋分みたいに夏至、冬至の方にもラテン語源の“正式名”があってしかるべしだ。
 調査の結果、私の記憶に誤りはなく、ほっ。そんで solstice は、sol=太陽、stice=立たせる、というようなやはりラテン語源の言葉であった。

投稿者 shachi : 05:45 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月13日

地滑り

 地滑りも大変だが、台風がリンゴや梨を落として回るのは痛ましい。とは言っても、同業者ながらうちでなけりゃあやっぱり他人事。ここ20年以上そんなことになってないうちでは、「かわいそうにねえ」なんて言ってみるだけである。もしも被害に遭っても「しょうがない」。それが百姓マインドであるのはわかっているつもりだけれども、でも、農繁期だけの半端びゃくしょうである私には、長い間ひどい目に遭ってないと、やっぱりなんか麻痺してくるって言うか、何にもないのが当たり前のような錯覚が当たり前になってくる。
 しかし今年、静岡県直撃で大いにやられた。大損害。過去の実績など何の当てにもならないということを、忘れていた。

 「ただし、順位はすんごい下の方。重複立候補者が小選挙区の方で全員受かれば、あるいは奇蹟もないではないかも知れないが、過去の実績を見てもまず5年振りの返り咲きはないという立場なのであった。」

 先週(9月6日)の私の誤った判断である。民意も天気も甘く見てはならないのだと、思い知った。

投稿者 shachi : 04:03 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月06日

ある候補者の休日

 「それではご来賓を代表していただいて、元衆議院議員で、今回の総選挙にも立候補しておられる××××様より御祝辞をいただきます」

 ええっ?公示日過ぎて結婚式に出る奴なんているのか?まじで?

 「えー、ただいま御紹介いただきました××××です。御新婦の父上とは・・・・・・・・・実を申しますと御本人とは今日が初めてでして・・・・・・お美しい・・・・・・・・・好青年・・・・・・」

 さすがに生臭い話は一切なく、一般に国会議員の得意とする型通りの褒めちぎりである。平時、これは議員先生方の日常業務の一部であり、何度も見たことあるけど、それにしてもあれかな、彼は比例区単独ってやつかな。名簿順位いいとこもらってて余裕かましてるってわけか?世論調査好調だしな。でもなんか緊張感ねえなあ、醒めてるっていうか。まあそんでもあれだろうな、乾杯したらとっとと帰るんだろうな。

 それが、いつまでたっても帰らない。隣の席の青年と何やら談笑に花が咲いてる様子で、宴は続く。

新婦上司のスピーチ
 「私が出張したときに、飛行機を往復で取ってくれと頼んだんですけどね、それが仕事を終えていざ帰ろうと思ったら帰りのチケットがないんですよ。私キレましてね、『おまえいつから俺の上司になったっ。片道切符をよこすってことは、俺に転勤しろってことかっ。』そう言って怒鳴ってやったんですよ(爆笑)」

新婦より両親にお手紙朗読
 「高校生のとき、初めて門限破ったとき、お父さん初めて私の頭をぶちましたね。あのあと、一年も口きかなかったよね。ずっと無視してごめんなさい」(会場爆笑)

 おいおい、最後まで居ちゃったよ。

 調査した。彼は確かに立候補していた、やっぱり比例単独で。ただし、順位はすんごい下の方。重複立候補者が小選挙区の方で全員受かれば、あるいは奇蹟もないではないかも知れないが、過去の実績を見てもまず5年振りの返り咲きはないという立場なのであった。

投稿者 shachi : 03:04 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月30日

そのときメスが

 梨畑の隅っこにキウイを植えて10年。梨のように毎年枝の剪定、摘花と気を遣わなくても、放っといてもそこそこ甘い実をつけてくれる。冬の果物なので、米を買ってくれるお客さんにおまけしてあげたりできて重宝している。
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 キウイにはオスの木(左)メスの木(右)とあって、並べて植える。果実はもちろんメスの方にだけなる。8月、見た目には立派なキウイだが、それから3カ月ほどかけて熟成する。
 それがこの夏、私が隣の畑で草取りに男の熱き挑戦をしている間に、突然、沢山の実を抱えたままメスの木だけが枯れてしまった。オスは元気だが、メスだけ葉っぱがぐったりして、まるで紅葉みたいに次々落ちてゆく。何が何やら我々の誰もわからない。わからない。

投稿者 shachi : 03:36 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月23日

プロの定番

 夏の百姓仕事といえば、草取りである。これさえなきゃあ稲作畑作ちょろいもんだと、言い過ぎだが言い切っておく。農協に行って署名すれば(身分証明不要、偽名可)、見事雑草だけを駆逐する強力除草剤も手に入るが、やっぱ気が引ける。けっきょく効能そこそこのやつを撒いて、あとは人力ということになる。
 今年は例年に増して草の量が多かったので、まずは足袋を新品に履き替えることで気を奮い立たせることにした。ピカピカだと、やっぱ気分が違う。
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 雑草の全体は見ない。あまりに多すぎてやる気が萎えるからである。屈み込み、目の前の草をひとつひとつ地道に片付けてゆく。最初のうちは調子もいい。夏草はやっぱ夏の季語だなあ、強者どもの、うーん、なんて余裕がある。1時間ほどすると、つらくなってくる。花なんぞ咲かしてると、花くそくらえ、スマップとかいってアホか、そらっとぼけた歌うたいやがってあっはっは。2時間を過ぎると、いわゆるランナーズ・ハイみたいなもので、意識は少し薄れ、心地良く、手が勝手に動くようになる。3時間で昼飯だが、汗だくで、ビールビールビールのはずなのに、体が止らなかったりするから不思議なもの。
 飯を食ったら、午後もまた同じ3時間。そんなこんなな一週間であった。父親の世代では、草取りなど男の仕事ではないという気分もあるようで、昔からあんまりやりたがらないが、どうしてどうして、これは男たちの熱き挑戦なのだと、身に染みた俺である。
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投稿者 shachi : 03:45 | コメント (2) | トラックバック

 のら仕事をやっていると徐々に楽しくなってくるのは何故でしょう?やっぱり土が日頃の溜りに溜った体内の毒素を吸収してくれるんですかねぇ?
 私はお田植えファンです。

投稿者 flint : 2005年08月24日 16:52

本能に接するところは、 ある気がしますねえ。

投稿者 shachi : 2005年08月25日 01:23

2005年08月09日

森にフランスより客人来たるの巻

 まいどニッポン披露宴ジャングルの話。
 新郎仏、新婦日。婦のパリ留学中に恋に落ち、郎が日本の仏系企業を就職先に選んだ。

15:05 迎賓(通常、本人と両親が並んで招待客を迎える)
 「新郎の両親、離婚してるみたいなんだけど、今日その二人のほかにお父さんの今の恋人っていう人まで来てるっていうのよ、みんなフランスから」
 「そりゃ、本人に確認したほうがいいね」
結局、新婚の二人だけがお迎えに立つことに。

15:10 新郎の弟
 丸首Tシャツに紋付袴、はしゃぎ気味で着席。

15:15 新郎新婦入場
 「黒紋付に袴、日本男児の正装」の新郎の胸元にTシャツはさすがになし。

15:20 新郎主賓挨拶
 上司もフランス人。原稿用意で長い。いちいち通訳が入るんで倍長くなるし。
「あなた方は花を手に入れた。それを愛をもって育てるのです。バンザイ」
でやっと終ったが、ムッシュ、今日は8月6日で、バンザイはちょっとビミョーです。

15:40 新婦主賓挨拶
 恩師の国語教師。長い。通訳。長い長い。
 恩師は彼女を「山本(仮名)さん」と呼んでいた。違和感ない。直接は呼び捨てだったとしても、改まった席では「さん」付けする。
 ヤマモトさんは私の思い出の生徒で。
 ヤマモトさんはすばらしい人で。
 ヤマモトさんは思いやりがあって。
 ヤマモトさんは辛抱強くて。
 ヤマモトさんは頑張り屋でした。
この「ヤマモトさん」を通訳(日本人)がいちいち「マドモアゼル・ヤマモト」と訳しているのを聞いていて、なんかやりすぎな感じ。アメリカだったら間違いなくファーストネームだろうが、でも、イギリスならいちいち「ミズ・ヤマモト」はありか。とすればフランスでもありなのかな。なんか「マドモアゼル」って大仰な感じがしちゃうだけか。

16:00 乾杯
 やっと。カーテンオープン。今日も暑い。直射日光のまんまと当たる場所にワイン、ビール。動かそうとする気配なく、こりゃフランス人は黙っちゃいないだろ、と観察するも、関係なくみんな宴会に突入。待たされすぎたかな。


17:30 終宴予定時間
 まだまだ。二ホン人がみんな知ってるフランスの歌ってことで教わったミッシェル・ポルナレフ「シェリーにくちづけ」(シルヴィー・バルタン「あなたのとりこ」と二択)を新郎本人が熱唱。新婦泣いた。

18:00 トリ
 「オー・シャンゼリゼ」を出席者全員で合唱以外あるまい。強引に全員にフランス語の歌詞しか配ってないので、ちゃんと歌えてるのはその歌詞の必要ないフランス人たちだけであったが、けっこう盛り上がった。

18:30 終了
 一時間延長。オー・ルヴォワール。

投稿者 shachi : 03:39 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月02日

よひ

火曜日はライブをやって、飲んで、水曜日は一日台無し。何にも書けませんので、失礼してこれ、わが「ヨッシーぬるみやと社会派バンド」の「よひ」って曲の歌詞です。


シベリアの凍てつく街に、陽が沈んでゆく。
インチキ時計を売りつける子供らよ、
美味いウォッカのある店を教えたくれたなら、
俺が奢るから少し暖まらないか。

 宵は移ろう。
 酔いも廻ろう、
 すぐに。

バンコクの夜の街に、屋台の光り目映く。
ゲルマン親爺にお伴する少年よ、
君の値段はこのビール何杯分だろうか。
隣じゃにやけた坊主がおかわりする。

 宵は移ろう。
 酔いも廻ろう、
 すぐに。

ロンドンの地下深くに、パブ列車が行く。
飲めや、歌えや、

“I am uncivilised!”

野蛮人らよ。
スコッチを差し出されて、少しうろたえたが、
断わる理由など何処にやあらん。乾杯。

 宵は(We are uncivilised.)
 移ろう(We are uncivilised.)
 酔いも(We are uncivilised.)
 廻ろう(We are uncivilised.)
 すぐに。

uncivilised っていうのは、「野蛮な」ってことです。何の学習もせず、飲んで二日酔いを繰り返すようなやつは、uncivilised です。

投稿者 shachi : 00:59 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月26日

侵入者

 その日の夜、帰宅すると、台所の床にコショーの瓶が転がってるのに気付いた。ネズミか。ここ3、4年まるっきり姿を見せなかったのに、久しぶりじゃん。全盛期は我が物顔で飛んで歩いてたからな。何んでもかじりついてたし。そうだ、乾麺とか、無事かな? ああ、大丈夫みたいだな。
 でもなあ、ヘビだったらやだな。以前書いたが、部屋の中のヘビは私のトラウマなのであって、まずあり得ないとわかっていても、どっかの飼いニシキヘビが脱走してきたとか、ゼロじゃない。台所の窓は、今日は10センチ開いている。
 いちばん恐いのは人間だが、こんなボロアパートに物盗りもなかろう。でもまあ今日もカギ締めてかなかったしな、一応手近のナベで武装。恐る恐る奥の部屋まで入っていって、電気を点けた。
 何んか散らかってるけど、生き物の気配はない。やっぱネズミだな。痕跡があまりに似通っていたんでそう結論づけたが、後でニュースで、あ、そうだよ、地震だよ、と気付いた。随分歩いて疲れ果てていたせいかわからないが、全然思い浮かばなかったなあ。

投稿者 shachi : 03:10 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月19日

不法侵入

 7月3日に東京都議選があった。その2、3日前、わがアパートを訪ねてきた人物がいた。いきなり、ちらっとだけバッジらしき手帳らしきものを見せた。

「警察ですが」
「はあ」
「こんなビラが投函されていたことはなかったですか?」
見ると手書きで、中身は中傷。
「共産党、、、ですか」
「はい、実は、このようなビラを撒くのは住居不法侵入でして、実際訴えられてるんですよ」
「いや見たことないけど、ふうん、こんなぼろアパートのポストの前まで来るだけで、不法侵入?」
「ええ、そうなんです」
「あなた公安?所轄?」
「杉並警察です。それでは今後投函されるようなことがあったら、ご一報ください」

 ビラの中身が選挙妨害的だったから、あまそういうのもアリなのかって気もしたけど、それにしても投票日直前に来るってのがどうにもうさん臭いぞ。あのバッジもなんか嘘っぽかった。
 ビラの中傷は他党すべてに及んでいた。どいつらだ、犯人は。警官のコスプレするほど共産党を憎んでるところ、っていうと、、、、、あっ、あったかも。ビラも連中のことけっこうヤッツケテタかも。そうだ、そうにちがいない。ああ、さっきのバッジ、もう一回見せてもらえます?って言えばよかった。そしたらシッポ出したかも。


 7月13日、朝日新聞の夕刊にこんな記事が載った。要旨を紹介する。

『東京都杉並区の専門学校に無断で立ち入り、教室内で共産党への支持を呼びかけるビラを配ったとして、警視庁が男を逮捕。同庁公安部などが関連先として、同党の杉並区議宅を家宅捜索した。男は黙秘しているという。
 杉並署などの調べでは、男は6月28日午後0時45分ごろ、「阿佐谷美術専門学校」に無断で入り、教室で生徒に支持を呼びかけるビラを配った疑い。
 共産党杉並地区委員会は「学生と都政について対話していた青年が不当逮捕された。」とコメントした。』

 わが家は「阿佐谷美術専門学校」から徒歩0分のところにある。

投稿者 shachi : 01:54 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月12日

たまたま

 例のテロで、たまたま現場になってしまった「ラッセル・スクウェア」という地名には、個人的な思い出がある。

 15年前、ロンドンを目指してシベリア鉄道に乗ったら、たまたま乗り合わせたおじさんもロンドンを目指すと言った。翌日、イルクーツクで途中下車するおじさんと、縁があったら逢いましょう、と言って別れた。ひと月後、たまたまラッセル・スクウェアという公園の芝生にくつろいでいたら、背後からそのおじさんが「こんにちは」。びっくりした。
 後になってみると、あの「たまたま」はなんかの縁だったのかな、なんて思わないでもない。ところがそのおじさんは、毎年会う度に「いやあ、会うと思ってましたよ」なんて平然と言う。意外と狭いロンドンの、日本人が行きそうな大英博物館脇の公園。お互い長期滞在。彼は漱石研究者、私はなんちゃって哲学科出で、いちおうブンカつながり。大英博物館に通う理由はある、確率は決して低くなかったというわけで。さらにおじさんは、「いないかな、と思って少しは気にしてたんですよ」。恐縮ながら、あんたがテロリストでなくて運が良かった。

 10年前の地下鉄サリン。私はたまたま難を逃れた。もっとも、当時丸ノ内沿線に住み、二駅先に仕事場があったが、地下鉄にはまず乗らなかったし、しかも仕事のスタートはふつう夕方からだったから、事件に遭う確率はかなり低かった。朝の地下鉄に乗ったことがなかったわけではないが、夏期講習中とかに年一日ぐらい。9時からの授業のはずなのに、塾が開いてないとの生徒からの苦情電話で起された時ぐらいで。
 そんな私が、「たまたま」難を逃れた、と言うのは誤用かもしれない。それでも、オウムの標的が無差別だったことは、多くの人の遭難確率の底上げを意味した。もしかして単に運が良かったってだけなのかも。

 状況は刻々と変わり、今やイラクには自衛隊がいて、私はかつての30倍は朝の地下鉄に乗っている。ロンドンを再訪する金はいつまでたってもできない。そこで、

 先週、おれ(おれたち)は東京にいて、たまたまロンドンの爆発に遭わなくて済んだ。

って何度もブツブツ言ってみる。なんだかちょっと運が良かっただけなのかなって、そんな気がしてくる。

投稿者 shachi : 05:31 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月05日

社風

 会社員になったことはないけれど、社風というのがあるのは知っている。たとえばあるメガバンクの行内結婚の披露宴は、すんごく大騒ぎで酔っ払い。進行の段取りは大まか、みんな勢いで楽しんでいる様子。まあ、よくある光景ではあるのだが、スピーチなどよく聞いてみると、二人は合併前の旧行で知り合い、呼ばれた同僚たちもほとんどが旧行からの繋がり。なるほど行風はなかなか消えないんだなと理解した。
 私事だがバブルの頃、頼みもしないのに上限20万円だった無担保ローンカードの限度額を、一年余りの間にどんどこどーんと200万までもってったのが、この銀行である。バブル後は、押しも押されぬ不良債権持ちの雄としてしばらく君臨した。
 他方、きっちり段取る銀行もある。二人による曲の指定は細かく、宴は節度をわきまえて進行する。
 この銀行もバブル時には、お客さまぁキャッシュカードがローンカードにもなるんですよ、と上限10万でスタート。やはり勝手に枠は広がったが、こちらは100万止まり。それが2、3年ぐらい前か、突然一方的にお取引を中止させていただく通知が届いた。なんか気に入らないんで同行との取引はそれを機に一切断ったが、彼らはその時点で唯一の公的資金完済銀行であった。

投稿者 shachi : 00:08 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月28日

夏がよろめくのは六月の花嫁

披露宴会場の隅っこで仕事していて、何の波乱もなく、あんまり暇だったので、june bride のアナグラム(文字の並び替え)に挑戦した。

 be injured

うーん、きれいに出来たんだけど、

 June bride, be injured.
 六月の花嫁さん、怪我しなよ。

って、これじゃあどうにもやなかんじ。でも現場じゃあえなく時間切れ。そんでここに書いてやろうと思って、後から辞書と首っ引きで考えたが、やっぱり時間切れ。下手に辞書なんかあると、

 rib end jeu 「妻は遊びを終らせる」

とか、なんか不自然なやつが出てくるばっかりで。jeu はフランス語そのままの借用語で、「遊び、賭事、賭博」。そんな言葉知らなかったし、「肋骨」rib のおまけの意味に「妻」があるなんてのも、知るわけない。慣れない言葉を使えば、そりゃぎこちなくもなる。冠詞もなけりゃ、サンタンゲンの s もついてないし。降参。

投稿者 shachi : 23:59 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月21日

TRIO LOS YAMOS

 クモやらゴキブリやらダニやらカやら、昆虫との同居はさして珍しくもないが、動物となると、東京では家の中まで入ってくる奴はあんまりいない。田舎に居た頃には、隙間だらけの離れの物置き部屋で朝起きたら、畳の隅にちっこいヘビがいて腰を抜かしたこともある。ホームズの『まだらの紐』の恐怖にしばらくその部屋で眠れなかったっけ。でも、ここではネズミか、あるいはこの時期ならヤモリぐらいか。
 うちのヤモリは、去年まで二年ばかり三匹トリオで出現。開けっ放しのトイレの窓から、約3センチ地点までが巡回テリトリーになっているようで、たまに出くわしても逃げるでもなく、じっとして、じつに愛らしい。
 そのトリオ・ロス・ヤモスが今年は一匹しか来ない。浮気したか。

050621mm.jpg

 ちなみに、かつてヤモリがなんで守宮なのか調べて、からす新聞に書いたことがある。再掲する。

 平安時代の百科事典『倭名類聚抄(わみょうるいじゅうしょう)』によれば、
「常ニ屋壁ニアル故ニ守宮ト名付クナリ」

 こちらは表で、裏もある。

 江戸時代の辞典『大和本草(やまとほんぞう)』曰く、
 「コノ血ヲ婦人ノ身ニヌレバヲチズ(落ちず)、婬事アレバヲツルト云フ、此レ故ニ宮中ヲ守ルトイフ意ヲ以テ、守宮ト名付ク」
 つまり、子宮を守ってくれるから「守宮」。浮気をテストする。

投稿者 shachi : 23:59 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月14日

二角形

 エフュージョン尼崎。列車が突っ込んだ例のマンションの名前。開発業者によれば、
「マンションのシリーズ名である「eF/usion」は、社名×××××のF、環境(environment)、融合(fusion)という言葉を組み合わせた造語で、その地域の環境に溶け込む物件つくりを意味しています。」
なんだそうで。でも effusion という言葉はちゃんとあって、「発散、放出、流出」の意。フランス語とも同語源で、手許のクラウン仏和辞典には、
“accident affreaux avec effusion de sang”
「流血の惨事」
なんて気の滅入る例文が載っている。
 もちろん外国人による日本語の「珍用」も数知れない。中でも、私の考えるこの手の勝手な組合せの最高傑作は、何と言っても、

 二角形

だ。なんだ、そりゃ。確かニューヨーカーのTシャツのプリントだったと記憶しているが、英仏語に effusion が実在したように、そういうものが、この世か、違う次元か、あるいは他の宇宙とかにはあるんじゃないかと思うと、深くはあるまいか。

投稿者 shachi : 03:55 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月07日

ディープ・スロート

「先生、ディープ・スロートってどういう意味?」

 答えられるわけがない。小5女子、背伸び盛りの攻撃である。彼女が聞いたのは、ニクソン大統領辞任云々ではなく、本来の、語源としての deep throat の意味らしい。口が裂けるぐらい言えない。
 現在、小学生英語クラスには私立の女の子ばっかり4人いる。
 「なにそれー」
 「キモーイ」
 「(お絵描き中)」
 後はまあ、こんな感じのお気楽クラスである。
 私としては、平時も有事も安易に教えようとは思うまい。
「辞書引いてみ」
「深い、と、のど、でしょ」
「あれ、知ってたの?」
「辞書引いたもん。で、どういう意味?」
「何だと思う?」
「わかんないから聞いてんでしょ」
 「げろげろ」
 「キモーイ」
 「(喉仏のとんがった生物)」
これ、乗った。
「この絵、ほら、こののどの深いとこになんかつまって飛び出ちゃってると、これ、ディープ・スロートですよ」
基本、女の子にはデスマスを心掛けている。
「うそばっかり」
 「うそつきー」
 「いやー」
 「でぃーぷすろーとってここ書いて。」
甘くはない。
「うち帰って聞いてくださいよ」
「わかんないっていうんだもん」
「ちょうどいいじゃないですか。親子で勉強ですよ」
「知らないんでしょ」
「こういう言葉は自分の力で獲得してゆくものなのだよ」
「わけわかんない。知らないくせにー」

 知ってるよ。知りたかったらゴルゴ13読めよ。

投稿者 shachi : 03:02 | コメント (3) | トラックバック

 このブログも存在するインターネットというのは諸刃の剣。件の用語をググッたら、出るわ出るわ、ご丁寧に図解入りまで種々沢山の関連ページ。伸び盛りのお子様達もインターネットのちょっとした知識があればいくらでも情報は手に出来る時代なんですねぇ。まったく良いのか悪いのか。

投稿者 Ohari : 2005年06月09日 18:03

 インターネットは善くも悪くもいろいろな情報が入手できるところなのは確かだけど、情報の質がぴんきりだってことを肝に銘じておかにゃいかんですね。ガセを信じ込んでしまったりする危険性がありますな。

 インターネットてえところは、ある意味、嘘の吐き放題な世界なのである。

投稿者 Zenta : 2005年06月09日 23:50

 そうですね、そのネタの、出所に注意しろ、って話は子供にも話したことありますねえ。

投稿者 shachi : 2005年06月10日 02:29

2005年05月31日

ジャングルで

 フィリピンのジャングルの兵士はさておき、まいどニッポン披露宴ジャングルの話。洋楽なら、歌詞の内容など気にしないというのもわかるが、森の奥は深い。埼玉方面の同業者によると、近頃人気はDef-Techの“My Way”(地方は東京に比べ圧倒的に邦楽の比重が高い)。

 手をつなげば怖くないから そこまでお前は弱くないから
 でもいつまでも そばにいないから

 あの、この「そばにいないから」んとこだけ、テキトーなナレーション被せてもらえませんか、ってリクエストもあったというが、そういう問題か。
 わかったこと:母国語だって、歌詞よりノリだ。
 強者はアメリカにもいた。新婦の学生時代のホームステイ先の家族が、西海岸の田舎州オレゴンから勢ぞろいでビデオを送ってきた。クライマックスの合唱曲のチョイスはビートルズの “I will”。

 Who knows how long I've loved you
 You know I love you still
 Will I wait a lonely lifetime
 If you want me to - I will.
(僕がどれだけ君を愛してきたか、誰も知らない
 知ってるかい、まだ愛してるんだ
 一生独りぼっちで待つのかって
 君が望むなら − そうするよ)

 みんな心底ノリノリだ。まったくもう、アメリカの一般庶民の振る舞いには、揚げ足取る気を萎えさせる土着の能天気さがあると、いつも思う。
              *  *  *
 家に帰って気づいたことがある。上記“I will”歌い始めの love が、follow とか obey −「従う」だったら、こいつはまさにミンダナオの本物のジャングルで、今も上官の命令を守る兵士の歌じゃないか。

投稿者 shachi : 03:47 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月24日

田植え

050524mm.jpg
 日曜日、田植えをしてきた。うちの田植え機は手押しの二条植え、もっとも小型の部類だが、それで十分なほどの田んぼである。
 作業は、機械がきっちり植えているかを確認しながら前進、Uターン、また前進の繰り返し。機械の腕が苗をつかみそこなう“欠植”にも気をつかうのだが、劣らず私が重視するのは、ラインが真っ直ぐであることだ。あんまりくねくねしていたんでは、ご近所にもナメられるし、何より美しくない。
 しかし、年に一度のぶっつけ本番では、何年やっても上手くはならないし、さらにあまりの単調さが邪念を呼ぶ。

あれ、兄貴のカツラ、上等になったかな。
うちの親もどっちもまだ10年は行けそうだな。
そう言やあ、遺産争いでこの土地分けてくれって言ってた伯父さんたち、相変わらず絶縁状態かな。
親が死んだらこの田んぼどうすんのかなあ。
遺産?
ま、貰えるものを断る理由はない。
“もういっかい!”

 たぶん土曜にかけたばっかりだからだろうが、大塚愛の『さくらんぼ』が脈絡なく出て来たところで我に返り、クラッチを切り(ブレーキはない)振り返ると、醜悪な“く”の字が。この写真じゃあんまりわからないけれど、自信作と言える優美なラインを引くことは、今年も叶わぬ夢なのであった。

投稿者 shachi : 15:56 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月17日

二丁目だったら五倍だけどさ

 新宿の歌舞伎町の東側にゴールデン街という飲み屋街がある。カウンターだけの狭苦しい店ばかり、たぶん百件以上はある。その昔、作家やら何やらのインテリたちがそこここで朝までウンチクを戦わした。いまでもそういう店は残っているが、でもかなり減っているみたいだ。
 で、そのゴールデン街に先週、一年ぶりぐらいに行って三軒ハシゴして散財した結果、わかったことがある。高円寺に似てる。昔というより、今の高円寺、古着ストリートの高円寺に似てる。どんどん新しい店が出来ていて、どの店も二十代くらいの若者がやっているのだ。資金の出所は知らぬが、活力である。
 若者たちが頑張ってるのは良いんだけど、でもね、ゴールデン街はちょっと高すぎますぜ。一緒に行った編集に、おい、ま、いつもおごってもらってっから、次は俺がおごったる、と掘った墓穴がいつもの三倍は深かった。金曜の最終で御殿場から出て来て三晩飲みまくり、月曜の始発で帰っていく顔の四角い自衛官のペヤングさんは、「いやあ、自分、お金の使い道ないっすから」でいいんだろうが、あたしにやどうも分不相応のようで。自戒。

投稿者 shachi : 04:29 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月03日

環境破壊

 先日、ふつうの登山者が入ることのない山に入って、こういうのを置きっぱなしにしてきてしまった。けっこう大っきかったし急斜面だったから、おどろいたクマやらシカやらが転んで怪我しちゃいないか心配だ。反省している。

投稿者 shachi : 01:36 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月26日

コストについて

 何にでもコストがかかるもの。この間の花見で、私は額の傷という代償を支払った。英語で言えばこうなる。

 The cherry viewing party cost me a scar on my forehead.
 【cost は動詞で過去形も同形。この場合「代償・犠牲を払う」】

 cost にはお金の出費だけでなく、その他の「代償」や「犠牲」の意味も含まれるのである。
 私の場合正確には、
 Too much drinking cost a scar.
つまり飲み過ぎのせいなわけだが、自業自得。この程度で済んで助かった。前回の唇の上の傷が何の教訓にもなっていない自分に呆れるばかりだ。


 昨日の事故。原因はまだはっきりしていないようだが、急いでいたことが大きいのは間違いない。米英のメディアはどこも
Japan train crash kills 50
に類する見出しでまず第一報を伝えているが、やがてこんなのも出てくるだろう。

 90 SECONDS COST 50 LIVES

 90秒が50の命の犠牲を強いた


 運命とは、まったくどういうことになっているのか。

投稿者 shachi : 04:39 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月19日

レクイエム−ウェディング・バージョン−

 結婚披露宴で音楽をかける仕事をしているが、“ボヘミアン・ラプソディ”の「ママあ、人殺してきちゃったよう」に乗ってのキャンドルサービスだって朝飯前な、披露宴とはそういうジャングルである。
 司会者が二人のプロフィールを紹介する場面で、S.E.N.S.というミュージシャンの“R.−wedding version−”という曲を使っている。適度なしっとり感が回る走馬灯のバックにしっくりくる感じで重宝しているのだが、実のところこの曲、そもそも“レクイエム”つまり「鎮魂曲」というタイトルでつくられたものなのであった。それがいつのころからか婚礼業界の必須アイテムのひとつに加わり、揚げ句売る側がタイトルまで変えてしまった。「レクイエム」は「アール」に生まれ変わったのである。さすが日本人である。
 しかし先週、そんな婚礼用鎮魂曲に晴れ舞台が。

 皆さまご存知の通り、ご新婦のお父さまは半年前、お亡くなりになられました。その直前、病床に二人を呼び、ご新郎に「この子は優しい子です。どうかよろしくお願いします」と、そう語りかけられたそうです。

 満場の涙を誘った。“レクイエム−ウェディング・バージョン−”、してやったり。

投稿者 shachi : 03:07 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月15日

空耳ヘスス

 先週の花見の帰り道、植木にダイブした際かあるいは別でか知らないが、怪我をしたのは私だけでなく、持って間もない携帯にも擦り傷が。その様が随分とこの手元のジッポに似ているなあ。こいつは随分前のイギリスで、やっぱり泥酔して雪合戦してて付いたんだっけ。相手はスペイン人のへススだったっけ。ヘススは Jesus で、つまりイエスでジーザスだったっけ。いつかあいつと日本酒呑みてえなあ。

Hello, Jesus. Enjoy wine. I'll get you some.

(本醸造、純米、吟醸、さあ。)

投稿者 shachi : 05:23 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月12日

空耳2

 If you're sober, money shuts you up.
 (しらふならあんたをカネが黙らせる)

 「芋、蕎麦、麦、焼酎、ああ」
と聞こえた。
やっぱ飲みたいぞ焼酎。
いろいろあるよな、焼酎。
どうしよう・・・


 Should all nights be unkind to each cowboy?
 (夜が全部向こう見ず野郎にはつれなくっていいっていうのかい?)

 「白波、雲海、いいちこ!ボーイ!」


お酒さまあっ!

投稿者 shachi : 03:25 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月05日

My Condolences

John Paul Jones died.
「ジョン・ポール・ジョーンズが死んだ」

John Paul II died.
「ヨハネ・パウロ二世が亡くなった」

投稿者 shachi : 04:06 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月01日

空耳

 宵越しの銭は酔っているから残らない。飲んでないけりゃ飲む前に、このなけなしの明日の生活費が、性懲りなく「ちょとかるく」を言い出そうとするこの口を封じるのである。

 If you're sober, money shuts you up.
 「しらふならあんたをカネが黙らせる」

 これが

 「芋、蕎麦、麦、焼酎、ああ」

と聞こえるのは空耳か。

投稿者 shachi : 23:38 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月29日

アニキが故郷を捨てた理由

 実はアニキはリーダーズ電子辞書を携帯していたわけではなかった。

 アニキは助兵衛だった。脈絡なくボインだのペチャパイだの言い出し、頼みもしないのにそれを英訳して教えてくれた。
しかし後者を“flat breast”は“literal(そのまんま)”だね。
そう挟んだ一言がアニキは気に障ったらしく、一目散に店を出ていったと思ったら辞書を手に戻ってきて、
“You must trust a native speaker.”

 家族全員輸血禁止の故郷に嫌気が差して在日10年、どうやらここに骨を埋める覚悟らしいアニキは、信じるということに敏感らしかった。

投稿者 shachi : 01:02 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月25日

Alta California

 いつもの店で飲んでいたら、通称“アニキ”がカラフルなイラスト入りアメリカ全図片手に入ってきた。在日10年のアメリカ人である。初対面だったが、地図に目のない私は早速彼と意気投合。いろいろ教わった。
 メキシコのバハ・カリフォルニア(Baja California)に対して、アメリカの方にはアルタ・カリフォルニア(Alta California)があって、現在のカリフォルニア、ネヴァダ、ユタ、アリゾナ州に当たる。これはかつてスペインから太平洋岸の領土の割譲を受けたとき、北のアメリカ側を alta(upper)、南のメキシコ側を baja(lower)と称したのだそうだ。へえー、そりゃインタリスティングだ。ほら、“リーダーズ”にも載ってるよ、と電子辞書でも確認。勉強になりました。

投稿者 shachi : 23:32 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月22日

あの場所、今はおしゃれな焼鳥屋

 また地震があって、その日は地下鉄サリンの10周年でもあった。
 なんだかリンクする地震とオウム。
 1995年1月17日未明、高円寺銀座(いまは純情商店街)突き当たりのオウム経営のラーメン屋で、Nエちゃんと罪深き試食。帰ってつけたラジオで関西方面の異変を知った。テレビでもあれば見ただろうけど、ないのですぐ寝ちゃった。酔ってた以上に、なんだか不必要に腹にもたれるもん食っちまったし。
 オウムラーメン、不味かなかったけど、高円寺で生き残れる味じゃあなかったな。

投稿者 shachi : 03:22 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月18日

それじゃF1勝てないわけだ。

 ありがちなことなんだけど。
 トヨタ、ヴィッツのほのぼの家族CMで、
♪you left me, just when I needed you most〜
なんて歌ってる。おかあさん、家出するんですか新型ヴィッツで、こどもおいて。でなきゃこどもが神隠しにあっちゃうとか?例の防犯カメラに写ってたやつ、新型ヴィッツだったんだ。
なんて思ってたら、あれ、サザンに変わってらあ。

投稿者 shachi : 23:56 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月15日

お答えします。

 先週の問題の答発表します。
 
 1.  6 (SHAREHOLDER)
 2.  5 (MARGIN)

答えてくれたお二人とも正解でした。4つの条件は、
その一 同じ(横の)行の単語は全て同じ文字で始まる。
その二 各行は単語の最初の文字により、上から下へアルファベット順で並ぶ。
その三 (縦の)列の単語は全て同じ文字で終わる。
その四 各列は単語の最後の文字により、右から左へアルファベット順に並ぶ。

それで出来る表が、

LAWSUIT    LIVEDOOR            LAMEDUCK
MARKET    MANEUVER   MARGIN
SCAPEGOAT  SHAREHOLDER  SUBSCRIPTION  SHRINK
        TAKEOVER   TELEVISION

 問題が、
1.SCAPEGOATの右にあるのは?
2.LAMEDUCKとSHAREHOLDERとの対角線上にあるのは?
なので、答は上の通りでした。

投稿者 shachi : 02:07 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月11日

ある画家のこと

 戦中に生まれ、早死にした人。すばらしい絵を描く人。

投稿者 shachi : 23:09 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月08日

ちょいややこしめ

 こんなんではいかが?(筆記用具の御用意を)

Arrange the words in (1) to (10) below into a table (or matrix) so that all words in the same row begin with the same letter, the rows are arranged from top to bottom in alphabetical order according to the first letter of the words in them, all words in the same column end with the same letter, and the columns are arranged from left to right in the reverse of alphabetical order according to the last letter of the words in them. Note that some cells (or places) in the table are blank (or empty).

Questions
 1. If you added the word SCAPEGOAT to an empty space in the table, which one of the words listed in (1) to (10) below would be to the right of it?
 2. If you added the word LAMEDUCK to an empty space in the table, which one of the words listed in (1) to (10) below would be on a straight line (or diagonally) between it and SHAREHOLDER?

Possible Answers
 1. LAWSUIT
 2. LIVEDOOR    
 3. MANEUVER
 4. MARGIN
 5. MARKET
 6. SHAREHOLDER
 7. SHRINK
 8. SUBSCRIPTION
 9. TAKEOVER
 10. TELEVISION

※row 横の行 column 縦の列

投稿者 shachi : 04:44 | コメント (5) | トラックバック

 ちょいとややこしいので整理してみます。要するに12個の単語を表を作って並べなさいということなんだけど、条件は4つ。

その一  all words in the same row begin with the same letter
その二 the rows are arranged from top to bottom in alphabetical order according to the first letter of the words in them
その三 all words in the same column end with the same letter
その四 the columns are arranged from left to right in the reverse of alphabetical order according to the last letter of the words in them

 単語は4×3できっちり並ぶんではなくて、空欄になるところもあります。
 ヒント:4×4で、空欄は4つです。

投稿者 shachi : 2005年03月10日 02:41

Q1--->6(SHAREHOLDER)
Q2--->4(MARGIN)

間違っていますか?
うおお、コメント欄が文字化けしまつ。

投稿者 RINGO : 2005年03月10日 11:11

答えは、まだここには出さないでください。
今の状況が一段落ついたら、解きたいので・・・。

投稿者 to : 2005年03月11日 12:49

 いいですよ。正解発表はもう少し待つことにします。じっくり考えてください。なお、わかってしまった人は、直接メールください。

投稿者 shachi : 2005年03月12日 02:30

あ、わたしも同じく
1.SHAREHOLDER
2.MARGIN
でした。

縦の列が左からTRNK、横の行が上からLMST
と考えたのですが・・・。

投稿者 to : 2005年03月13日 01:13

2005年03月04日

続・早大理工問題(改)

 先月の早大理工の問題(一部改)の続編。前のやつとこいつが出来れば、5つある大問のうちの1つで50%獲得。ほぼ合格ラインです。

Yoshi and Aki are two defendants who have been prosecuted for a joint crime. The judge interviewed each seperately and said, "I've got enough evidence on both of you to send you to jail for 3 years, you know. But if you alone will confess to the 20-year crime, I'm quite happy to make a deal with you. You'll get off with only 1-year sentence, while your partner will serve 20. Mind you, if you both confess, you will both serve 10 years."
Based on this story, the following table has been created:


           /   Aki does not confess   /   Aki confesses
                   ↓              ↓
Yoshi does not confess→/ Y gets 3 years, A gets * years / Y gets ** years, A gets 1 years

Yoshi confesses   →/ Y gets 1 years, A gets 20 years / Y gets *** years, A gets 10 years


 1. What is the number of years which fits into * ?
 2. What is the number of years which fits into ** ?
 3. What is the number of years which fits into *** ?

 a. 1  b. 2  c. 3  d. 4  e. 5  f. 10  g. 15  h. 20  i. 25

注)defendant 被告  prosecute 告訴する  evidence 証拠  confess 自白する  sentence 判決

投稿者 shachi : 23:31 | コメント (2) | トラックバック

 ではお答えします。

 1.  c
 2.  h
 3.  f

 to さん、どうでした?

 以下訳。 

 ヨシとアキの二人は共犯で訴追された被告人。裁判長が一人ずつに会って言うには、「あなたがた二人とも3年入ってもらうだけの証拠は握ってるわけです、いいですか。でもね、あなたが20年の罪を白状するっていうなら、話はかなり別なことになるわけで。あなたはたったの1年で済む。相棒には20年入ってもらうことになりますがね。ただし、あなた方が二人とも喋っちゃったら、揃って10年ですからね。」
 この話に基づいて作ったのが以下の表:

       /    アキ白状せず   /    アキ白状
              ↓             ↓
ヨシ白状せず→/ヨシは3年、 アキは * 年の刑/ヨシは ** 年、 アキは1年の刑

ヨシ白状  →/ヨシは1年、 アキは20年の刑/ヨシは *** 年、 アキは10年の刑

 1.  * に入る数はなんでしょう?
 2.  ** に入る数はなんでしょう?
 3.  *** に入る数はなんでしょう?

投稿者 shachi : 2005年03月06日 01:56

Aki does not confessとYoshi confessesの欄をヒントにして苦し紛れに正解しました・・・・!
しかし、英文読解の方は、途中からうやむやに・・・。深刻ですね。

投稿者 to : 2005年03月06日 12:25

雪見酒〜

まどはぁぜんかい〜。ただぁさむいばかりぃ〜。

●一行人

投稿者 shachi : 04:22 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月01日

今年の大学受験

 塾講師の望月なわけですが、今年の受験もそろそろ終わりです。
 大学受験で思うのは、易化が止まらないこと。早稲田、慶応、理科大(工)、理科大(理工)のいずれも機械科を受けたI君は、全勝。理科大止まりと思ってたのに(そりゃ私としても喜んだんですけども)。
 最近の少子化、大学全入の流れの中でよく言われるのは二極化です。つまり、早慶とか上の方は相変わらず難しいけど、中堅以下は格段に入りやすくなる。でも、どうやら考えを改めたほうがいいのかもなあ。ただ、「勢い」というかなり侮れない要素もあるので、結論は東工大の結果を見てからにします。

 おまけで早稲田(理工)の問題一個紹介します(著作権的にどうなのか分からないんで一部改)。どっちかっていうと点取り問題の部類だろうけど、ちなみにここ数年の合格最低点は55%ぐらい。

 You have made a mixed vegetable salad consisting of cabbage, radishes, carrots, and tomatoes in the ratio of 7:5:3:1, respectively, by weight, with the total weight of 96 grams.
1. How many more grams of cabbage than carrots does the mixture include?
2. What is the total weight of radishes, carrots and tomatoes?

a. 6 b. 12 c. 18 d. 24 e. 30 f. 36 g. 42 h. 48 i. 54

理工らしい問題ではあるけれど、数学問題としてはかなり簡単ですよね。英語だってたいしたことないと思うんだけど。
 答えはコメントの方に。

投稿者 shachi : 04:29 | コメント (4) | トラックバック

答えは、
1 d. 24
2 i. 54

「キャベツ、大根、人参、トマトをそれぞれ重さで 7:5:3:1 の割合で野菜サラダを作り、総重量は96グラムだった。
 1. 人参よりキャベツは何グラム多いか?
 2. 大根、人参、トマトの総重量はどれだけか?」

投稿者 shachi : 2005年03月02日 05:06

Let me try, Shachi-san.

Q1--->d
Q2--->i

Correct?

投稿者 Ringo : 2005年03月02日 11:36

正解できて少しほっとしました。

投稿者 to : 2005年03月03日 01:08

Ringoさん、Bingo!でした。そんでは他のもやってみますか?用意しましょう。

投稿者 shachi : 2005年03月04日 04:31

2005年02月25日

karasu to go

 アメリカの作家カート・ヴォネガット・ジュニアの『猫のゆりかご(Cat's Cradle)』に出てくるボコノン教徒たちは、人類はたくさんのチームから成っていると信じている。各チームは知らず知らずのうちに神の意志を実行するのであって、
“Such a team is called a KARASS” (そのようなチームは「カラ−ス」と呼ばれる。)

 からす新聞はチームのようでチームでなく、神の意志とかよくわからない。「からす」の名はヴォネガットになんの関係もなく、単にある朝、カラスがかあと鳴いただけである。

 それでも今日、数名のメンバーたちによって「からすの今」が立ち上がった。どんなになるかはまるでわからないけど、とりあえず我々は次の一歩を踏み出した。

投稿者 shachi : 03:19 | コメント (0) | トラックバック